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【せう先生のスマホ講座】第35回:さようなら2015年! この1年間を振り返る

GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。こんにちは。1年ってあっという間ですね。2015年の「せう先生のスマホ講座」も、今回でラストとなります。いつもご覧いただきありがとうございます。

先生と一緒に1年間を振り返るぞっ……!!!!!

今回は、去年(2014年)にやろうとしてできなかった、「スマホ講座」(と、せう先生)の1年間を振り返ってみようと思います。いやあ、いろいろありましたし……。


■想像以上に「便利」だった――Microsoft Office for Android

とっても便利なOffice for Android(画像はWord)

こんなことを言うと編集長に○ージされてしまいそうですが、個人的には2015年はWindowsの年だったと思っています。何しろ、モバイル(スマホ・タブレット)からPC、果てはIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器まで1つのプラットフォームで動かそう、という「Windows 10」が登場したのですから。

ただ、Microsoftの“野望”はWindowsに留まっていません。「いつでもどこでもMicrosoft」ということで、同社の主要なアプリは他のプラットフォーム(iOSやAndroidなど)でも並行して展開されています。Word、ExcelやPowerPointといったOfficeアプリはその最たる例です。

Androidでは、当初は「Office Mobile」として展開していたものを、まずはタブレット向けに個別アプリ化。その後、個別アプリをスマホでも使えるようにしました。

第14回:Androidタブレットで本格的ビジネス文章や論文が書けるかも!「Microsoft Office for Tablet」を試してみよう
第27回:正規版になってスマホにも対応!「Microsoft Office for Android」を使ってみよう!

また、(もともとは買収アプリですが)OutlookもAndroidアプリ化しています。

第34回:Officeだけじゃない! Microsoftの便利なAndroidアプリ3選

ということで、別にWindowsにこだわらなくても、(追加フォントの問題さえなければ)Android端末でもOfficeを快適に使えるようになりました。最適化も進んで当初よりはアプリの容量も小さくなってきています(それでもAndroidアプリとしては巨大な部類ですが……)。仕事のともに、ぜひお勧めしたいアプリ群です。



■どんどん高速化するモバイル通信。「5G」はどうなる……?

ドコモがついに「4G」を名乗りましたよ……

2015年は、LTE(Long Term Evolution)が高度化した「LTE-Advanced(LTE-A)」サービスが本格的に花開きました。LTE規格のおよそ4分の1を作ったNTTドコモが、LTE-Aに至ってようやく「4G」を冠する通信サービスを始めたことはとても印象的でした。

第20回:ドコモがついに「4G」を名乗った! でも、4Gとか「LTE」って、何なの?(前編)
第21回:ドコモがついに「4G」を名乗った! でも、4Gとか「LTE」って、何なの?(中編:3.5G、3.9Gを解説)
第22回:ドコモがついに「4G」を名乗った! でも、4Gとか「LTE」って、何なの?(完結編:規格上・商業上の「4G」)

実は、すでに「5G(第5世代携帯電話)」に向けた動きは始まっていて、NTTドコモが国内外の複数の通信機器メーカーと協力して実験を始めています。もしかすると、来年(2016年)になると5Gの規格が出てくるかもしれません。



■SIMロックフリー端末が広く販路を得る。しかし、問題点も……

勢い余って買ってしまった「arrows RM02」

2015年は、大手キャリアを通さず販売される「SIMロックフリー」端末が多く登場しました。特に中国・台湾のメーカーの躍進は大きく、大手キャリア向けの端末も供給するHuawei、ZTE、HTCだけではなく、PCメーカー発祥のASUSやAcerも元気ですし、イオン向けに地味に端末供給をしていたTCLコミュニケーション(ALCATEL ONETOUCH)も本格参入しました。

国内メーカーも負けてはいません。ソニーモバイルコミュニケーションズが「Xperia J1 Compact」、シャープが「AQUOS SH-M02」、富士通が「arrows M02」といった防水対応かつおサイフケータイ(モバイルFeliCa)搭載なSIMロックフリースマホを投入しました。

自分は、arrows M02の「楽天モバイル」向けモデル「arrows RM02」を思わず購入してしまいました。SIMロックフリー端末とMVNOサービスの両方を展開するプラスワン・マーケティングも、freetelブランドを「FREETEL」に改め、「SAMURAI 極(KIWAMI)」やWindows 10 Mobile搭載スマホなど、意欲的な製品を投入しました。

SIMロックフリースマホと言うと、MVNOサービスと組み合わせることが一般的だと思われてますが、大手キャリアの回線と組み合わせて使うこともできます。先述のarrows M02(RM02)は、NTTドコモ・au・ソフトバンク/Y!mobile回線のいずれでも使える、という意味ではすごい端末だったりします。

第23回:SIMロックフリーのスマホ・タブレットを大手キャリアの契約で使う方法(前編)
第24回:SIMロックフリーのスマホ・タブレットを大手キャリアの契約で使う方法(後編)

一方、SIMロックフリー端末は、キャリア端末と比べるとサポート面で不安が多いことは紛れもない事実です。HTCやFREETELのように、その辺を考慮して補償サービスの導入を検討するメーカーもありますが、その動きは正直「少数派」です。SIMロックフリー端末を、大手キャリアの端末と同じ感覚で買うと痛い目にあう、ということを考慮せずに買える日が、来年訪れるのでしょうか……?



■俺氏、初めての海外出張

ドイツで買ったプリペイドSIMカード

今年の3月、生まれて初めて海外旅行に行きました。行き先は香港で、ほぼ純粋な観光旅行でした。そして9月、仕事でドイツ(途中、フィンランドやイギリスにも寄りました)に行きました。

公私いずれも初めてとなる海外旅行は、通信手段の確保に結構苦労しました。その辺のことも、スマホ講座で実は取り上げました。

第28回:海外旅行・出張だ! 通信手段はどうしよう?

何とかやりとげた海外旅行・出張でしたが、痛感したのは「日本の通信環境はめちゃくちゃ恵まれている」ということです。LTEで通信できるエリアが広く、3Gでも山奥までしっかりエリアカバーできている国は、本当に恵まれています。海外に行かないと分からないことって結構あるものなんですね。


ということで、2015年を駆け足で振り返りました。来年も「せう先生のスマホ講座」をよろしくお願いいたします!!


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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