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【ファーウェイ特集】第3回:ラウンドガラス採用スマートフォン「Vision 007HW」のレビュー

ファーウェイ特集の第3回では、ソフトバンクモバイル向けAndroid(アンドロイド)スマートフォン「Vision 007HW」のレビューをお届けしたい。実際に使ってみた上での感想をベースに記事を構成していきたい。Vision 007HWのハードウェア仕様などの基本情報は第2回目の記事を、端末の開発・製造を手掛けるファーウェイ自体の紹介は第1回目の記事を確認してほしい。

最初に結論としての全体的な感想から入りたい。

使い勝手や動作パフォーマンスは申し分ないレベル。実用上、大きなストレスを感じるようなことはないはずだ。日常最も触れる機会の多いホームアプリやブラウザの体感速度はもちろん、各アプリの実行速度も問題ない。少なくとも同等スペックの端末の中では上位の部類だ。また、日本語入力システムの「FSKAREN」も使いやすい。

端末の形状からくる使い勝手、持ちやすさ、操作のしやすさについても良い。ディスプレイが3.7インチと手頃なサイズなので、片手で持ったときの親指の届く範囲が広く、画面上部へのタッチも難なくできる。さらに、緩やかな曲面を描くラウンドガラス、側面から背面に掛けたボディ形状も手に馴染みやすい。

デザインの質感も高い。ラウンドガラスは高級感を演出することに成功しているし、背面のアルミニウム・ボディも同様だ。大人のユーザーを意識した、落ち着いた仕上がりになっている。

基本的なパフォーマンス、使い勝手、デザインの主要3点は良いデキだ。

しかし、海外メーカー製端末ということもあり、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水・防塵性能は備えていない。この点を重視するユーザーには向かない端末になる。だが、“オーソドックスで仕上がりの良いAndroid端末”を求める方には有力な選択肢の一つになる端末と言える。もちろん、選択基準の一つとして、デザインの好みもある。

続いて、デザイン、持ちやすさ、動作性能などについて写真・動画も交えて紹介したい。

【デザイン】

デザインは最終的には好みの問題に終着してしまうので、あくまでも筆者個人の感想になることをご了承頂きたい。

スマートフォンでのラウンドガラスの採用は初ということもあり、Vision 007HWのデザインには物珍しさもある。もともと腕時計やクリスタルジュエリーに使われる技術ということもあり、高級感があり、それは実際に手に取って見ても感じるものだ。さらに、側面・背面を覆うアルミ・ボディも質感の高さを提供してくれる。ある程度の強度と軽量性を実現しつつ、アルミならではの表面の美しさは魅力だ。

あとはこのデザインを好むかどうか、だが、概ね万人向けのデザインと言えると思う。ただし、背面が3つにセパレートされた形になっている点は好みが分かれる部分かもしれない。中央がアルミ、その上下がマット仕上げのプラスチックになっていて、色味も異なる。

なお、デザインは下に掲載した写真のほか、「動作性能」の項に掲載した動画にも収めているので、チェックしてみてほしい。









【持ちやすさ・操作性】

Vision 007HWの形状は全体的に丸みを帯びている。前面、四辺、角、背面に大小の差こそあれ曲面が採用されているので、手に馴染み、しっかりとホールドできる。角の丸みは特に大きいので、手のひらに角が刺さるような恐れも全くない。角が立った端末の場合は、刺さるほどではないにしろ、跡がしばらく残るものがある。Vision 007HWはその点、持ちやすく、手に優しい形状をしている。

操作性には液晶ディスプレイのサイズが大きく影響する。4インチを超えるサイズになると、標準的な手の大きさの方の場合、画面上部へ親指を届かせることは困難だと思う。しかし、3.7インチ程度のサイズの場合は、親指の届くエリアが広い。

物理ボタンの配置も悪くなく、片手での操作時に使いやすい位置にある。

右手、左手、どちらの手で持ったときでも、親指や人差し指、中指などで電源キー、音量調整キー、メインキー(メニュー、ホーム、戻る、検索)などを難なく操作できる。持ち方によっては、操作時に持ち替えるシーンもでてくるが、コンパクトな端末なのでその頻度は少なく済む。





【ディスプレイ】

3.7インチ、解像度800×480のTFT液晶ディスプレイが採用されている。発色はクセがなく万人向けで、視野角も広い。特筆すべき点はないが、スタンダードなディスプレイだ。どのような描画イメージかは、「動作性能」の項で掲載した動画で確認してほしい。


【動作性能】

動作性能は言葉で書くよりも実機の動きを収めた動画をご覧頂く方が早いと思う。下に掲載した動画をチェックしてほしい。デュアルコアCPU搭載機と比較するとさすがにスピードに劣る部分はあるが、シングルコアCPU搭載機の中では、良く調整された端末と言える。基本的には大きなストレスなく使えるはずだ。

また、プリインストールされている文字入力システム「FSKAREN」はとても使いやすい。QWERTYキーボード入力、ケータイ入力、フリック入力、手書き入力をサポートしつつ、カーソル移動やキーボード切り替えなどの様々な機能でもフリック入力が上手く活用されているので、軽快に文字の入力や編集ができる。


カーソルキーを上下左右にフリックすることで、カーソルを簡単に移動できる。

手書き入力やテンキー入力(ケータイ入力&フリック入力対応)にも対応する。

レビューは以上になるが、基本的には大きな欠点はない。実のところデザイン面を除くと、良くも悪くも特徴があまりない端末ともいえる。序盤にも書いたように、非常にオーソドックスなAndroid端末だからだ。持ちやすく操作性がよく、動作パフォーマンスは申し分ないので、ワンセグなどの国内定番機能を不要と考える方でデザインを好む場合には、有力な選択肢の一つになると思う。

チャチな感じのしない、高い質感を感じる端末なので、やはりVision 007HWの最大の特徴であり魅力は外観デザインにあるだろう。

3回に分けてファーウェイ特集を組んだが、ファーウェイやVision 007HWについて少しでも参考になれば幸いだ。まだ第1回/第2回をご覧になっていない方は、時間のあるときにでもチェックしてみてほしい。「端末名についている『HW』って何?」と思われている方などには特に第1回が参考になると思う。各記事のリンクは下に掲載。


UPDATE
イー・モバイル向けスマートフォン「GS02」について特集した記事を第4回第5回第6回で公開。

【情報元、参考リンク】
ファーウェイ・ジャパン
ソフトバンク/Vision 007HW製品紹介ページ

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