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【ファーウェイ特集】第6回:イー・モバイル向けAndroidスマートフォンGS02の実機レビュー後編 ~持ちやすさ・操作性、動作性能、機能など~

12月1日に発売となったイー・モバイル(イー・アクセス)向け、Huawei(ファーウェイ)製のAndroidスマートフォン「GS02」の実機レビュー後編をお伝えする。

前編(ファーウェイ特集第5回)では全体的な感想とデザインについて紹介した。引き続き後編では持ちやすさ・操作性、ディスプレイ、動作性能、機能について写真をまじえて紹介する。

また、GS02の基本的仕様や特徴は第4回の記事に掲載しているので、関心のある方はそちらも参照してみてほしい。


≪持ちやすさ・操作性≫

持ちやすさは筆者の手のサイズをもとにした主観になるが、持ちやすい方だと思う。サイズは約61.5×122×10.9mm(最厚部:11.5mm)で、横幅が最近の大画面搭載スマートフォンに比べて狭いので、男女問わず多くの人にとって持ちやすい範囲のサイズに収まっていると思う。角も適度なR(アール)で、手のひらに食い込むようなこともない。

ボディの最厚部はカメラレンズ周囲で、リアカバーのその部分がやや凸状に盛り上がっている。

Androidスマートフォンのメインキーである「ホーム」「メニュー」「戻る」「検索」キーは物理ボタンではなくタッチタイプ。ディスプレイ下部に並べて用意されているが、タッチタイプか物理ボタンかの好みは人それぞれだろう。筆者はタッチタイプだと操作ミスが出やすいので物理ボタンの方が好みだが、スマートなデザインを求めるならタッチタイプになる。

この辺りの操作性は実際の購入前にショップで触って確認してほしい。

また、ボリュームボタンは端末の左側面上方、電源ボタンは端末の上部側面左側へ配置されている。





≪ディスプレイ≫

ディスプレイは4.0インチのTFT液晶で、解像度は854×480。最近のスマートフォンのディスプレイはいずれも発色性能がよく綺麗なので、それらと比べてGS02のものが際立って良いとか悪いということはなく標準的。視野角は広い。購入前に実際に手に取ってみて確認してほしい。



≪動作性能≫

GS02に搭載されているCPUは米Qualcomm製MSM8255T(1.4GHz駆動)で、内蔵メモリは512MB(ROMは4GB)。端末の動作性能を比較する際にはベンチマークから数値的に追うのと、体感速度の確認があるが体感的には十分快適。もちろんデュアルコアCPU搭載機と比較すると、重いウェブサイトなどを閲覧する際などに差が出てくるが、シングルコアのCPU搭載機の中では良い方に分類できる。

この辺りは第5回の記事に掲載したハンズオン動画でチェックしてみてほしい。

また、大容量バッテリーによる長時間駆動性能も実際にはカタログ数値ほどはでないが(設定や使用状況次第)、例えばPocket WiFiを5時間前後は連続で利用することができる。



≪機能≫

国内メーカー製スマートフォンと比較すると“多機能”ではない。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信や防水・防塵性能などは備わっていない。しかし、基本機能はシンプルだが使いやすく、高いレベルに整えられている。

GS02の特長的な機能は3つで、「Pocket WiFi」「ワンタッチ起動が可能なロック解除画面」「HDR機能搭載カメラ」だ。

「Pocket WiFi」は、一般的に「テザリング」と呼ばれる機能のことで、GS02を無線LANのルーター(親機)として機能させ、タブレットやノートPC、他のスマートフォンなどのWi-Fi(無線LAN)対応機器でインターネットを利用できるようにするものだ。イー・モバイルのスマートフォンでは「Pocket WiFi」機能と呼び、専用のウィジェットがプリインストールされている。ネットワークSSIDとセキュリティ(パスワード)を設定しておけば、ホーム画面からワンタッチでオン/オフできる。

Pocket WiFiウィジェットはオン/オフと設定画面へのショートカットからなる。

設定ではSSIDとパスワードを入力。

オリジナルのロック解除画面もPocket WiFiのように手軽さを求めて開発された機能で、ワンステップの操作でロック状態からカメラやブラウザ、電話機能を起動することができる。咄嗟に写真撮影をしたい場合などに便利だ。

ロック解除画面では中央のロックアイコンをタップするとリング状のショートカットが表示される。
左へドラッグすればカメラ、上へドラッグでブラウザ、右で電話アプリが起動する。

「HDR機能搭載カメラ」は、特に明暗差の大きなシーンを撮影する際に威力を発揮し、白飛びや黒つぶれのない美しい写真を簡単に撮ることができる。この機能はiPhoneでも定評の機能で、GS02でもとても便利だ。風景の撮影時に青空、くもり空などが実際に綺麗に撮れる。ただし、国内メーカー製でカメラ機能に注力した端末などのように、多種多様な撮影オプション機能が搭載されているわけではない。ホワイトバランスや色効果、ズーム程度の基本機能に絞られる。

HDR機能設定

HDR機能による効果例(製品紹介より)

また、プリセットされた日本語入力アプリ「FSKAREN」は筆者お気に入りのアプリで、とてもオススメだ。実はFSKARENはAndroid Market上で一般販売されているので、他の端末でも購入すれば利用できる。そのため、GS02ならではの機能というわけではないものの、フリック入力を存分に盛り込んだ操作系を持つFSKARENはとても快適だ。


レビューは以上になるが、全体の感想でも述べたようにワンセグ、おサイフケータイなどの多機能性を必要としない方にはオススメできる質の高い端末に仕上がっている。あとはデザインの好みや実際に触ってみた印象・感覚などによっての判断になるかと思う。

3回に渡ってGS02の紹介をお送りしたが、ファーウェイ特集の第1回では同社についての紹介、第2回第3回ではVision 007HWの紹介をしているので、関心のある方はそちらもチェックしてみてほしい。


・第1回:「HW」が入った機種名で知られるHuawei(ファーウェイ)ってどんなメーカー?
・第2回:オシャレなラウンドガラス採用、快適な文字入力システム、軽快な動作性能を備えたスマートフォン「Vision 007HW」
・第3回:ラウンドガラス採用スマートフォン「Vision 007HW」のレビュー
・第4回:イー・モバイル最強のスマートフォン「GS02」をチェック! ~開発コンセプト・背景話もまじえて端末を紹介~
・第5回:イー・モバイル向けAndroidスマートフォンGS02の実機レビュー前編 ~全体的な感想、デザイン~
・第6回:イー・モバイル向けAndroidスマートフォンGS02の実機レビュー後編 ~持ちやすさ・操作性、動作性能、機能など~

【情報元、参考リンク】
ファーウェイ・ジャパン
GS02製品紹介ページ

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