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<▲画像:「Lenovo Yoga Tab」> |
Lenovo Yoga Tabはクリエイター向けの製品という位置付けで、触覚フィードバック機能によってリアルなペンに近い書き味を実現する「Lenovo Tab Pen Pro」が付属しているハイエンドのタブレットだ。もちろんクリエイターに限らず、一般ユーザーの誰にとっても魅力的なタブレットに仕上がっている。しかも、スペックや機能が優れている割には価格が6万円台に抑えられ、昨今の物価高の中ではコストパフォーマンスにも優れている。
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まずはLenovo Yoga Tabのパッケージ内容から見ていきたい。
Lenovo Yoga Tab本体の他、ACアダプター、USBケーブル、マニュアル類、カードスロットピンに加え、前述したようにスタイラスペン「Lenovo Tab Pen Pro」が付属する。
Lenovo Tab Pen Proは触覚フィードバックに対応したスタイラスで、触覚フィードバック非対応のペンと比べて、次元の違う感触を提供してくれる。
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<▲画像:「Lenovo Tab Pen Pro」による触覚フィードバックのイメージ図> |
具体的には音と振動でリアルのペンでの書き味を再現するフィードバックをペンが行ってくれるものだが、スマホや「Nintendo Switch」シリーズ、「PlayStation 5」のコントローラー「DualSense」などに搭載されている各種フィードバック機能が「単に振動する」という枠を超えた非常に繊細な表現が可能なように、Lenovo Tab Pen Proでも優れた表現ができる。
そのためLenovo Tab Pen Proを使った書き味は、リアルのペンを使ったものと勘違いしかねないような感触となっている。しかも設定で「ボールペン」風だったり、「蛍光ペン」風だったり、「鉛筆」や「万年筆」に似た感じに変更できたり、フィードバック強度の調整もできる。
「触覚フィードバック」といっても例えば「Apple Pencil Pro」にも搭載されているし、前述したように様々な製品にある。しかし、それぞれ全く異なる使い方だったり、異なる仕様、異なる機能、異なる感触で、Lenovo Tab Pen Proの場合は、リアルのペンの感触に近づけるという目的で使われている。そしてそれをかなりの精度で実現している。これはディスプレイ表面の処理やペン先の素材を変えるということとは別次元の話だ。
そのLenovo Tab Pen ProにLenovo Yoga Tabは対応しているだけでなく、Lenovo Tab Pen Proが別売りではなく付属している。
もちろん絵をかいたり、メモを取ったりといったことだけでなく、ペンで様々な操作ができるようになっている。
そしてディスプレイも高品質の「PureSight Proディスプレイ」を採用する。サイズは11.1インチで、解像度は3,200 x 2,000ドット、「Dolby Vision」対応、リフレッシュレートは最大144Hzだ。
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<▲画像:「Lenovo Yoga Tab」のデザイン> |
さらにLenovo Yoga Tabは、基本スペックが良い。
OSはAndroid 15で、今後3回のOSアップデートと4年間のセキュリティアップデートが予定され、CPUはQualcomm Snapdragon 8 Gen 3、メモリは12GB、ストレージは256GBだ。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beと、Wi-Fi7までサポートし、Bluetoothは5.4対応だ。
また、USB端子はUSB 3.2 Type-Cで、DP-Altモード対応だ。そのためUSB Type-Cケーブル(Tyep-C to Type-CやType-C to HDMIなど)を使って映像を外部モニター/ディスプレイへ有線で出力することもできる。
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<▲画像:「Lenovo Yoga Tab」のインターフェース> |
さらに別売りオプションのキーボードを接続するためのスマートコネクタも搭載する(専用キーボードパックは10月7日時点では未発売)。
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<▲画像:別売りの「キーボードパック」の使用イメージ> |
オーディオ面もこだわりの設計で、2つのツイーター、2つのウーファーで構成する4スピーカーの「Lenovo Premium オーディオシステム」を搭載し、「Dolby Atmos」にも対応している。マイクも2基搭載する。
バッテリー容量は8,860mAhで、最大45Wでの急速充電に対応する。
本体サイズは約255.5 x 165.8 x 6.2mmと、非常に薄いボディで、重さも約458gと十分に軽い。スペック表は下図の通り。
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<▲画像:「Lenovo Yoga Tab」の基本スペック表1> |
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<▲画像:「Lenovo Yoga Tab」の基本スペック表2> |
Lenovo Yoga Tabは、11.1インチ、3,200 x 2,000ドットの高解像度ディスプレイ、高品質クアッドスピーカー、Snapdragon 8 Gen 3、メモリ12GBを搭載する高性能タブレットでありつつ、Lenovo Tab Pen Proが付属しながら6万円台なので、かなり魅力的なAndroidタブレットと言っていいと思う。
なお、同じくLenovo Tab Pen Proが付属するタブレットには「Lenovo Yog Tab Plus」もあるが、Lenovo Yoga Tab Plusは12.7インチと、より大型のディスプレイを搭載する。解像度は2,944 x 1,840で、実はピクセル密度はLenovo Yoga Tabの方が高い。一方でLenovo Yoga Tab Plusはメモリが12GBではなく16GBとなっているし、スピーカーも4基ではなく6基構成と、基本的にはプレミアムモデルの位置付けだ。