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【端末レビュー】150Mbps突破!良い場所だと超高速のモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」

複数の周波数帯で同時に通信を行って速度を向上させる「キャリアアグリゲーション」と呼ばれる技術を使って受信時最大220Mbpsを実現している「WiMAX 2+」対応モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」。実際に150Mbps超えを記録したレポート記事を昨年も公開したが、その時はわざわざ栃木県まで遠征して「超速」が出るかどうかを確認した。

<▲図:Speed Wi-Fi NEXT W01>

当時はキャリアアグリゲーションに対応したエリアがまだ少なく、筆者の活動エリアである千葉県や東京都では試すことができなかったからだが、昨秋、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーションは全国のエリア化が完了(一部を除く)したため、今では千葉県でも東京都でもキャリアアグリゲーションによる受信時最大220Mbpsのサービスを利用できる。

ここ2ヶ月ほどの間W01を携帯して日常的に速度を測った。今回はそのレポートをお届けしたい。

なお、WiMAX 2+の受信時最大220Mbpsのサービスはキャリアアグリゲーションのほか、「4x4 MIMO」と呼ばれる技術でも享受できる。そちらは「Speed Wi-Fi NEXT WX01」「Speed Wi-Fi NEXT WX02」が対応していてエリア整備も完了しているが、実際の速度の出方や、100Mbps以上などの「超速」が出やすい場所の特性は異なる。同じ「受信時最大220Mbps対応」でもW01とWX02/WX01は別物と捉えた方がいい。近日中にWX02のレポートもお届けする予定だ。

<▲図:左上がWX01、下がWX02、右上がW01だ>

また、実はW01のレポート記事を準備中に後継機種の「Speed Wi-Fi NEXT W02」が発表され、本日発売となった。W02は省電力機能などにおいて進化しているが、基本部分はそれほど変わっていないように見えるので、W01のレポートでも参考になると思う。

<▲図:後継機のW02。見た目の雰囲気が全く違うので、しばらくの間はW01を選ぶ方も多いような気もする>

さて、本題に戻ろう。


<Speed Wi-Fi NEXT W01の概要>

W01が利用できる通信サービスはWiMAX 2+とauのLTEだ。ただし、auのLTEは有料オプション扱いで、使用月のみ追加で1,005円が課金される。端末内の設定でモードを切り替えることで利用できる。使わない月はモードを「ハイスピード」モードにしておけばOKだ。いざという時にauのLTEを使えるという安心感があるのはW01の大きな魅力の一つだ。なお、auのLTEは受信時最大75Mbps/送信時最大25Mbps。

<▲図:W01には通信モード設定がある。ハイスピードプラスエリアにするとau 4G LTEでの通信も行われる>

搭載されているバッテリーの容量は2,300mAhで、連続通信時間はWiMAX 2+で約8時間、au LTEで約7時間20分、連続待受時間は標準設定で約730時間、クイックアクセスモードで約36時間。

<▲図:W01のデザインはツートンカラー。背面パネルは外せない>

Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)準拠、本体サイズは約120×59×10mm、重さ約113g。カラーバリエーションはマリーン、ホワイト、ベリーの3色。今回のレポートではマリーンモデルを使っている。

<▲図:厚さは10mm。ストラップホールがないのは少し残念>



<レポート>

栃木県に遠征した以前のレポートでは「Macbook Air」やWindows PCの「X1 Carbon」にUSBケーブルで接続した状態で計測し、たまたま訪れたマクドナルドの店内で150Mbps超えを記録した。同じ市内であっても残念ながら筆者たちが訪れた他の場所では100Mbps以上の速度は出ず、実際の「超速」エリアは限られるという印象だった。

<▲図:栃木県に遠征した時の一条氏。X1 Carbonでは155Mbpsを記録した>

しかし、たった数時間テストしただけの前回と違い、今回は長い期間を掛けて千葉県北西部、東京都で速度を確認してきた。その結果、40Mbps前後ならかなり頻繁に出ることがわかった(※有線接続だともっと出るかもしれません。後述参照)。さすがに150Mbps超えにはなかなか出会えなかったが、先日、千葉県八千代市のイトーヨーカードーのフードコートで出た。普段千葉県や東京のあちこちで測定して一時的に70や80Mbpsが出ることはあっても、100Mbpsを超えることは中々なかったので嬉しい驚きだった。

<▲図:NUROで測定した結果例>

<▲図:speedtest.netで測定した例>

栃木県に遠征した時はUSBケーブルでパソコンと繋いで測定していたが、今回は日常的にそこまですることは面倒なので、Macbook AirとはWi-Fi接続で測定している。先ほど述べた、40Mbpsや70、80Mbpsという話も全てWi-Fi接続だ。屋内施設では5GHz、屋外では2.4GHzを使った。イトーヨーカドーでは5GHzだ。

速度の測定に使ったサイトは「Speedtest.net」と「NURO オリジナル通信速度測定システム」。NUROの方が速い数字が出る印象で、Speedtest.netの方が少し遅い。Speedtest.netの方が利用ユーザー数も多いだろうし、NUROでは同時計測数を絞っているので、より安定した数字が出るようだ(ただし、一回一回ブラウザを再起動している。何回も連続計測すると次第に数字が出にくくなるため)。

Speedtest.netでも受信時で147.92Mbpsが出ている。NUROでは152.0Mbpsだ。送信時の速度はどちらも7Mbps前後。送信時の速度に関してはWiMAX 2+はサービスの上限速度自体が10Mbpsなので、7Mbpsで十分。大体5-7Mbpsは安定して出る。

受信時の150Mbpsという「超速」はさすがにしょっちゅう出ることはなかったが、それは筆者の活動エリアでの話であり、良いポイントに住んでいる方の場合は日常的に超高速での通信ができるかもしれない。

筆者の主な活動エリアは、千葉県の西船橋駅から東京へ出るルートで、東西線か総武線を使う。西船橋駅までは40分ほどだ。このルートの場合、屋外では20-40Mbpsというところ。10Mbps以下に落ち込む時もあったり、逆に50Mbps以上が出る時もあったりだが、だいたい20Mbps前後なら出る印象だ。これは屋外で2.4GHzのWi-Fiを使ってMacbook Airと接続した時の話なので、おそらく5GHzに切り替えればさらに10Mbps程度は上がると思う。

普段、WX01もあわせて持ち歩いているが、WX01では一度も100Mbps以上の速度が出たことがない。同じくWX02でもまだ100Mbps超は出たことがない。しかし、出ている人は出ているようなので、筆者の活動エリアが合わないのだとは思うが、WX01/WX02が採用している4x4 MIMOという技術の方が超高速が出る条件がシビアだと思う。反射波を上手く掴み、4つのアンテナで同時通信することで220Mbpsに対応させているので、反射波を上手く掴めないと超速が出ない。この条件が難しいのだろう。

そのため、今のところはW01の方が少なくとも筆者の活動エリアにおいては速く、人にもオススメしやすい。おそらく郊外ではW01の方が速いと思う。ただ、WX01でも20-40Mbpsは普通に出るし、良い時は50Mbpsを超えるので、どちらが良いのかと言えばエリア次第としか言えない。

バッテリーの持ちはカタログスペックに近い。1日に連続して8時間も通信することはないが、フル充電の状態で朝出かけて、日中4時間程度Macで使い、スマートフォンでも移動中に使って夜帰宅しても残量が残っているので、1日は使えている。


<W01のパッケージと本体写真>

W01のパッケージ、同梱品、本体の写真も紹介したい。




パッケージにはUSB-ACアダプタとUSBケーブルも同梱される。ACアダプタの出力は5V/2Aだ。

<▲図:画面はタッチ操作に対応している。操作はしやすい>

オプション品として専用クレードルも用意されている。クレードルを使えば固定回線をWi-Fi化することもできるので旅行や出張時にホテルで提供される有線LANを使うときに便利だ。家でクレードルを使ってホームルーター代わりにしても構わない。

<▲図:専用クレードル。特別なギミックはなく、ガイドに沿ってW01をmicroUSBコネクタに挿すだけ>

<▲図:W01をクレードルにセットしたところ>

<▲図:背面には有線LANポートがある>



<各社の販売キャンペーン>

WiMAX 2+対応ルーターはUQ WiMAXのほか、ソネットやGMOとくとくBB、ビッグローブなどの事業者からも販売されていて、各社がキャンペーンを行っている。詳しくはこちらの記事を参照してほしいが、例えばUQ WiMAXオンラインショップではJCBギフト券 10000円分が貰える。ソネットでは最大27000円キャッシュバックとカスペルスキーのセキュリティツール2年間分無料の特典、GMOとくとくBBでも最大32500円キャッシュバックやASUS製タブレットが貰える企画などが行われている。

各社、途中解約時の違約金なども含めて詳細を確認した上で比較してみてほしい。

■UQ WiMAXオンラインショップ

JCBギフト券 1万円分が貰える。W01の販売価格はクレードルセットで1円。




■ソネット

27,000円のキャッシュバックと「カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティ」2年間無料という特典がついてくる。W01の販売価格はクレードル付きで0円だ。ソネットのWiMAX/WiMAX 2+サービスは筆者も使っていたが、速度も遅くなく普通に使えるのでオススメサービスの一つだ。




■GMOとくとくBB

複数の企画がある。キャッシュバックの場合は、クレードルなしだと32,500円、クレードル付きだと31,950円だ。他には「ASUS ZenPad 7.0」や「ASUS Transbook T90Chi」のプレゼント企画、月額料金が2,760円からと安い企画、美容ローラー「ReFa CARAT」が貰える企画がある。






■ビッグローブ

ビッグローブのキャンペーンは23,000円キャッシュバック。




【情報元、参考リンク】
【レポート】意外と詳しく知らないWiMAX 2+の直近3日間での3GB超えによる速度制限を解説。1日で数十GBの高速通信をすることも可能
W01の紹介記事
W01の取材レポート記事
W01が最大でどれくらいの速度が出るか調べたレポート記事
WX02の紹介記事
WX01の紹介記事
WX01の試用レビュー記事

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