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【取材レポート&試用レビュー】4980円&充電不要&完全防水&睡眠時のモード切替不要でお手軽なウェアラブル端末「MISFIT FLASH」

米MISFIT(以下、ミスフィット社)は9日、都内でプレスカンファレンスを開催し、カジュアルで低価格なウェアラブル端末「MISFIT FLASH(ミスフィット フラッシュ)」を発表した。第一報はこちらの記事で紹介したが、本記事では実機の短期間試用レポートもまじえてもう少し詳しく紹介したい。

中央左がCEOのSonny Vu氏、中央右がソフトバンク コマース&サービスの速水氏。両端はモデルの方。

ミスフィット社は2011年に現GEOのSonny Vu氏、AppleやPepsiの元CEOのJohn Sculley氏、AgamatrixのCTOであるSridhar Lyengar氏によって創業したベンチャーで、ウェアラブル端末、スマートホーム機器などをグローバルに展開している。

ミスフィット社の創業メンバー。

日本市場には今回発表になったMISFIT FLASHの前に、より高額だが薄型でスタイリッシュなウェアラブル端末「MISFIT SHINE」をリリース済みで、現在も購入可能だ。

MISFIT SHINEはアルミ素材でできているので高級感がある。しかも4mmと薄い。

今回の発表会はCEOのSonny Vu氏が来日して行われた。

プレゼンではミスフィット社自体、製品ラインナップ、そして今回のMISFIT FLASHの紹介が行われたが、参加したプレス陣にはMISFIT FLASHのサンプルが配布されたので、実機をじっくりと試すことができた。今日まで2、3日間だが装着したまま生活しているので、機能を一通り把握することができた。

MISFIT FLASHのパッケージ。

プレゼン内容には特筆すべきことはなかったので、本記事では製品についてみていきたい。

価格は4,980円(税別)で、カラーバリエーションはオニキスブラック、フロストホワイト、コカ・コーラレッド、オーシャンブルー、フューシャピンク、フォレストグリーンの6色。

カラーバリエーションは6色。

MISFIT FLASH。

販売店は、Amazon.co.jp、Apple Store、蔦谷家電、一部の家電量販店、SoftBank SELECTIONオンラインショップ、スマートフォンアクセサリー専門店「cococa」など。発売日は7月30日で、予約は一部で既に開始中。

SoftBank SELECTIONオンラインショップも取り扱うことで、発表会にはソフトバンク コマース&サービスのSBS事業本部の速水大輔氏も招かれていた。

さて、ミスフィット社のウェアラブル活動量計には2つの製品がある。

MISFIT SHINEとMISFIT FLASHだ。

記録管理できる活動量に違いはない。どちらも歩数、消費カロリー、移動距離、睡眠サイクル、運動を記録・管理できる。では何が違うのか? と言うとボディだ。

MISFIT SHINEは高級モデルということもあり、ダイヤモンドカットが施されたアルミニウムでできている。しかも4mmと薄い。さらには50メートルの完全防水だ。一方のMISFIT FLASHはTPU/ポリカーボネート製で、防水は30メートルまで。厚さも8mmと2倍だ。一方、重さはMISFIT FLASHの方が軽く、6g。MISFIT SHINEは9.4gだ。

MISFIT SHINEはアルミ素材で高級感があるためネックレスにしても見栄えがする。

MISFIT SHINEは腕時計と同じようなバンドを使って腕に装着するだけでなく、クリップを使ってズボンの縁に装着したり、ネックレスにして首にかけたり、服の胸のあたりに付けたり、足首や靴に付けたり、と色々な場所に装着できる。人目につく場所に装着する場合にはMISFIT SHINEの方がカッコいいが、腰や足首、服の目立たない場所などに装着する場合はMISFIT FLASHで十分だと思う。MISFIT SHINEは12,800円なので、値段差を考えると、オシャレさを重視しない場合はFLASHで十分だろう。

MISFIT FLASH。バンドとクリップが同梱される。

装着位置の例

MISFIT FLASHはハッキリ言って高級感を感じないデザインだが、逆に、雑に扱っても壊れなさそうな印象だ。アルミでできたMISFIT SHINEの方が気をつかってしまうかもしれない。実際、お風呂に入るときに服を脱ぐ際、2回ほど落としてしまったが、MISFIT FLASHは全然問題なかった。

クリップにつけた状態とバンドにつけた状態。はめ込み式。

サイズは約28.5mm径で、厚みは約8mm。左は裏面。質感は安っぽいが、何となく丈夫そうだ。


以前は「FITBIT ONE」という活動量計を使っていた筆者だが、腰に装着する分にはMISFIT FLASHの方が違和感がない。寝るときも、少しお腹側に持ってきておけば、うつ伏せでも気にならない。記録できるデータの種類はFITBIT ONEの方が充実していたが、歩数、睡眠サイクル、ちょっとした運動程度の記録・管理ならMISFIT FLASHの方が着け心地も含めて良いと思う。

とても便利なのは睡眠サイクルの記録時に、ユーザーは何の操作もしなくていいことだ。

睡眠記録は自動的に行ってくれるので、いちいち睡眠モードに切り替える必要がない。これはかなり便利だと感じた。ただし、1日目の夜、机で仕事をしている時間も睡眠と判断されてしまっていた。間違って記録されたときにはスマートフォン向けアプリで修正する必要がある。2日目は問題なかった。もうしばらく使ってみてから改めて試用レビューを用意するつもりだが、睡眠状態の判断の正確性が乏しい場合には逆に不便かもしれない。正確性については、もうしばらく使って様子を見ない限り分からない。

ともかく、歩数、睡眠状態は自動記録されるので手軽だ。

運動についても、一定時間連続的に歩数が記録されているときなどは自動的に運動の記録として残るようだ。一定時間連続して歩いたときには「軽度の運動」として記録された。このMISFITでは運動記録に関しては「タグ」で記録するようになっている。何らかの運動をしたときは、その間のアクティビティに運動の種類を示す「タグ」を付けて記録する。歩数自体は自動記録されるが、一日の活動の中で運動をした場合、自分で種類を選んでタグ付けしておく。それによって正確な消費カロリーが算出される。

用意されている運動の種類は「ウォーキング」「ランニング」「サイクリング」「スイミング」「サッカー」「テニス」「バスケットボール」「ヨガ」「ダンス」。

例えば、15時から16時までの間に「ランニング」をしたとしよう。スマートフォン向けアプリからその間にランニングをしたことをタグ付けする。もしくは、MISFIT SHINEの前面はボタンになっているので、ランニング開始時に長押ししておき、終了時にも長押しする。この操作をした間は、運動のアクティビティとしてタグ付けして記録される。運動の種類は後からアプリで変更できる。

ちなみに面倒ならタグ付けしなくてもいい。タグ付けしないときは、単に歩数が記録されるだけか、もしくは自動的に軽度の運動などと記録されるのだろう。もしかしたら走ったときや自転車に乗ったときも自動的に「ランニング」や「サイクリング」として記録されるのかもしれないが、そこはまだ確認していない。

いずれにしても、MISFITは面倒くさがりにはありがたいことに、ほとんどの部分が自動化されている。

また、MISFIT FLASHは前面がボタンになっていると述べたが、一回押すとアクティビティの目標達成率と時刻が表示される。

LEDで時刻表示をしてくれる。詳しくは下図参照。

時刻表示について。

スマートフォンへのデータ転送はBluetoothを介して行う形で、アプリから手軽に同期できる。

MISFIT FLASHのバッテリーにはボタン電池(CR2032)を使っているので充電は不要。約4ヶ月間ほど持つようだ(プレス向けに配布された資料には4ヶ月と記されているが、公式サイト等では6ヶ月と書かれている箇所もある)。数日置きに充電しなくて済むのも利点の一つだろう。ボタン電池の交換は自分で行うことが可能で、交換によって防水性が失われることもない。防水に関しては前述したように30メートル完全防水なので、水泳にも使える。

疲れて一日中家にいたので2000歩。

一日トータルの移動距離はkm表示されるのに運動記録の表示ではなぜかmile表示。

上図のように、アプリには誤字や表示不具合とみられる部分が何か所があったので、7月30日の発売時までには直してほしいところ。MISFIT SHINEのユーザーからしたら、そもそももっと早く直して欲しい話だと思うが、一応、その他にはあまり気になるところはない。目標の設定やアプリの設定、他のアプリとの連携などは「プロフィール」タブの右上のメニューアイコンから行うが、これも少し見つけにくかった。

アプリ連携では「RunKeeper」なども選べる。今回は試していない。


市場には色々なメーカーから様々な活動量計が投入されていて、多種多様なデータを記録できるものがあるが、個人的には大抵の方にはMISFIT FLASHで十分ではないかと思った。アプリの機能は地味だが、一応、歩数、睡眠サイクル、運動の記録はしっかりとできるし、睡眠時にモード切替をしなくて済むのもありがたい。見た目に高級感を感じないのは残念ではあるが、腰や足首などに装着する分には気にならない。充電の必要もない。

操作モードの切替や充電など、日常利用する上で面倒くさい点が極力カットされているのは、本当にありがたい。コストも含めて意外とバランスの良い活動量計ではないかと思う。

もう少し使ってからまたレビュー記事をお届けしたい(※8月29日にレビュー記事を公開しました。下記リンクより)。
【長期使用レビュー】4980円と安価&4ヶ月充電不要の完全防水ウェアラブル端末「Misfit FLASH」

下はAmazon.co.jpでの商品リンク。左がFLASHで、右がSHINE。カラーはリンク先のページで選べる。

 

【情報元、参考リンク】
Misfit公式サイト

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