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【端末レポート】中間スペックながらメモリ8GB、タフで洗えて手頃なサイズのボディが嬉しい「arrows NX9」(F-52A)【ドコモ2020-21冬春モデル】

NTTドコモ(以下、ドコモ)は18日、今冬・来春モデルの新製品「arrows NX9」(F-52A、富士通コネクテッドテクノロジーズ製)を発売する。発表当初は12月以降発売予定とされていたが、今回発売日が具体的になった。
<▲図:arrows NX9>

今冬・来春のドコモの5G対応スマートフォン・ラインナップでは、中位グレードのCPU「Qualcomm Snapdargon 765G」を搭載する製品は3機種ある。arrows NX9と「Galaxy A51 5G」「LG VELVET L-52A」だ。Galaxy A51 5Gは筆者も使っているが、かなり良い。しかし、arrows NX9はそのGalaxy A51 5Gよりもメモリが2GB多い8GBとなっていて、ボディサイズも少しだけ小さい。

<▲図:小さいということもないが大き過ぎる訳でもなく、まずまずのサイズ>

Galaxy A51 5Gが悪いわけではないが、どうしてもボディが大きく、やや重いので、未だに大きく重く感じる。しかし、サイズの好みは人それぞれだし、用途にもよるが、arrows NX9は約6.3インチのディスプレイでボディサイズが約152 x 72 x 8.5mm、重さ約162gと、やや小振りなので、より万人向けの大きさだといって構わないと思う。

そしてメモリが8GB、ストレージが128GBと、ハイエンドスマートフォンに近いメモリ/ストレージを積むのも魅力だ。

OSはAndroid 10で、ディスプレイの解像度は2,280 x 1,080ドット。パネルは有機ELだ。

前述したように今冬の5Gスマートフォンで中間スペック帯の製品はarrows NX9とGalaxy A51 5GとLG VELVETで、実はこれらの機種は直接のライバルというよりも、特徴が異なる。Galaxy A51 5Gとarrows NX9は直接比較機種に近いが、大きさが多少違う。そしてLG VELVETは専用オプションの「LGデュアルスクリーン」を装着することで2画面になるという点で大きく異なる。

そのためarrows NX9は最も無難で多くのユーザー層がターゲットになり得る製品だと言える。

個人的にはヘビーなゲーマーでなければ、Snapdargon 765G搭載スマートフォンで2年、3年と持つと思う。

そして、今回は5G初年度に向けて富士通コネクテッドテクノジーズは素晴らしい製品を送り出したと思う。arrows NX9は良い意味で「ちょうど良い」。

Android 10にSnapdragon 765Gとメモリ8GBによって快適なパフォーマンスを提供しつつ、フルHD+の有機ELは美しい描写をし、ボディも限界までフレームを細くし、サイズを少しでもコンパクトにしている。フロントカメラ部分のディスプレイは丸くくり抜かれた形状だが、このパンチホールは小さいので、あまり気にならないと思う。
<▲図:背面にはトリプルカメラが並ぶ>

背面のトリプルカメラも縦並びで雑多な印象を与えないし、デザインは全体的にスタイリッシュだ。

そしてカラーバリエーションはゴールド、ネイビー、ホワイトの3色だが、やや渋い色合いで、性別・年代を問わない。
<▲図:カラーは3色。左からホワイト、ネイビー、ゴールド>

生体認証も指紋認証センサーを搭載するので、新型コロナウイルスの脅威のせいで日々マスクを装着している状況下ではベストな生体認証機能だといえる。

ワンセグ/フルセグは搭載していないが、おサイフケータイは搭載し、ボディは防水・防塵仕様だ。

バッテリー容量は3,600mAhと、決して大容量ではないものの、増やすとボディが重くなるし、無難なところ。

5Gでは下り最大2.1Gbps、上り最大218Mbps対応で、4Gでは下り最大1.1Gbps、上り最大131.3Mbps対応となっている。「Xperia 5 II」や「Galaxy Note20 Ultra 5G」のように4.2Gbps対応ではないが、そもそも5Gエリアは現時点では極めて狭いし、下り最大2.1Gbpsでも十分高速なので、ほとんどの方が文句無しの通信スペックだと思う。

背面のトリプルカメラは約4850万画素のメイン広角カメラ、約800万画素の超広角カメラ、約500万画素の深度カメラの構成。フロントカメラは約1630万画素だ。

AIが自動的に最適なシーン認識をしてくれる機能などは他社製品でも標準的にみられるものだが、arrows NX9では、「Adobe Photoshop Expressモード」を搭載し、「Adobe Photoshop Express」アプリとの連携で自動補正を行うことができる。ただし、あくまでも「Adobe Photoshop Express」アプリを使った機能なので、他機種でも「Adobe Photoshop Express」アプリを使えば後から同じ補正はできる。とはいえ、撮影と同時に自動補正できるのは便利かもしれない。

また、arrows NX9は、米国国防総省の物資調達基準であるMIL規格の23項目に準拠した試験をクリアするタフネスボディも魅力だ。落下、耐衝撃、防水(浸漬)、防塵、塩水耐久、防湿、耐日射、耐振動、雨滴、熱衝撃、高温・低温動作/保管、低圧動作/保管、氷結などの項目をクリアする。

家庭用泡タイプのハンドソープや液体タイプの食器用洗剤での丸洗いも可能となっているし、アルコール除菌シートやプッシュタイプのアルコール除菌での清掃も可能となっているので安心だ(※洗い方の詳細は上図注意書きや製品ページの注意事項などを確認して欲しい)。
<▲図:arrows NX9の基本仕様>

arrows NX9の価格は76,032円で、36回分割時の月々の支払額は2,112円。「スマホおかえしプログラム」を適用して24か月で返却した場合の実質的な負担額は50,688円となる。この価格帯も妥当な設定だと思う。

どれくらいヒットするか注目の機種だ。

【情報元、参考リンク】
ドコモオンラインショップ/arrows NX9製品ページ
ドコモオンラインショップ

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