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シャープ、パナソニック、富士通、NEC、携帯電話基幹ソフトを統一へ。海外シェア拡大も狙う

シャープ、パナソニック、富士通、NECが今後の次世代携帯電話向けの基幹ソフトウェアを統一することが25日に日本経済新聞で報じられた。統一基幹ソフトは2012年3月期にNTTドコモから発売される予定のモデルに搭載される予定。かなり先の話になってしまうが、4社が基幹ソフトウェアを統一することで以降のモデルでは4社のどの端末を購入しても基本的に共通のUI、ソフトウェア仕様で端末を利用することができるようになるようだ。

日本経済新聞によれば、基幹ソフトの統一により各社の携帯電話端末の開発コストは50%削減できるということだ。

同紙によれば次世代携帯電話端末の開発には通常であれば1、2年かかり、開発コストは200億から300億円に上るという。

4社は基幹ソフトウェアを採用することでコストを削減しつつ国内でのシェアの維持に努め、海外でのシェア拡大にも力を入れていくということだ。世界市場では国内メーカーのシェアはほぼ皆無に近く、4社のシェアは僅かに2%に過ぎない。世界市場ではNokia、Samsungの2強が非常に大きなシェアを握っている。

米フォーブス誌によれば昨年度の世界市場のシェアは次の通りだ。
  • 1位:Nokia・・・38%
  • 2位:Samsung・・・21%
  • 3位:LG・・・10%
  • 4位:ソニー・エリクソン・・・4.4%
  • 5位:中興通信・・・4%

ケータイWatchで掲載されたサムスンテレコムジャパンの端末営業部部長、オウ チャンミン(CHANGMIN OH)氏の言葉が現状を的確にあらわしている。オウ氏は、「ノキアとサムスンと、それ以外」という状況になりつつあると述べている。

日本メーカーはゼロに近い状況から今後どこまでシェアを拡大していけるのか。世界市場で通用する端末の登場が待たれる。

【情報元】
「シャープなど携帯大手4社、中核ソフト統一化」の報道
ZTE、世界第5位の携帯電話メーカーに

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