Androidニュース&アプリ情報メディア

【取材レポート】 HTC J butterfly 「ひとめ惚れ」されるものづくりへの挑戦 第2回:プレゼン後編

11月に都内で開催されたHTC NIPPONによるプレスイベント「HTC J butterfly『ひとめ惚れ』されるものづくりへの挑戦」の取材レポートの第2回目をお届けしたい。第1回目ではHTCのCEOを務めるピーター・チョウ氏、KDDIの代表取締役社長 田中考司氏のトークセッションを紹介した。第2回目では、HTCのCPO 小寺康司氏による「HTC J butterfly」(HTL21)の製品紹介プレゼンから振り返りたい。

第1回目の記事はこちら

HTC J butterflyの紹介をするHTC CPOの小寺康司氏。
HTC J butterflyは超狭額仕様のため、画面サイズの割にボディ幅は狭い

《HTC J butterflyの紹介》

ピーター・チョウ氏、田中氏のクロストークの後はHTCの小寺氏によって、HTC J butterflyの製品紹介が行われた。

ピーター氏、田中氏に続き登壇したのは小寺氏。
小寺氏は、HTC J butterflyの主な特徴を紹介した。その内容にHTC J butterflyのスペックを確認しつつ、補足説明を入れてまとめた。

HTC J butterflyは5インチサイズの液晶ディスプレイを搭載する。5インチはスマートフォンとしては大きめのサイズになるが、ベゼル(額縁)の幅を狭く工夫したことによって、できる限りボディ幅を狭めている。これにより、持ちやすいサイズを実現した。具体的なサイズは約143mm×約71mm。

しかも、5インチディスプレイの解像度はフルHD、すなわち1920×1080ドット、440PPI(pixel per inch。インチあたりのピクセル密度)と非常に高精細になっている。このピクセル密度はiPhoneの「Retina Display」をも上回るもので、他のAndroidスマートフォンと比較しても圧倒的高精細ということになる。

ディスプレイは5インチのフルHD。プロセッサはクアッドコア。

HTC J butterflyの心臓部はクアッドコアCPU。QualcommのSnapdragon S4 Pro APQ8064で、駆動クロックは1.5GHzだ。

そして、auの高速通信サービス「4G LTE」に対応し、防水性能も持つ。また、ワンセグはアンテナが内蔵タイプになっているので、視聴の際にいちいちアンテナを伸ばしたり、収納したりする必要もなく楽だ。

4G LTE対応。ワンセグは内蔵タイプのアンテナ。

HTC J butterflyはハイスペック端末でありながら、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水などにも対応する。

また、田中氏がイチオシのカメラ機能では「全面シャッター」、より簡単な写真ギャラリー、高性能フロントカメラなどがある。フロントカメラはF2.0の88度広角レンズを採用し、4人で並んだシーンなどでも十分に撮影できる能力を持つ。

全面シャッターは画面のどこをタッチしてもシャッターを切れる機能。
高性能フロントカメラはフロントカメラを使う機会の多い方には大きな魅力。

続いて「教えてHTC J butterfly」ということで乃木坂46も加わり、乃木坂46視点の話も加えて、持ちやすいとかカメラがキレイとか、自分撮りしやすいとか、自分のダンスをスローで見て動きを確認することにも使えたとか、通信も含めてスピードが速くてサクサクとか、HTC J butterflyの機能がより深くユーザー目線で紹介された。乃木坂46のしゃべりが驚異的な棒読み気味だったのが印象的だったが、カワイイから許すという感じ。

HTC J butterflyを手に乃木坂46が登場する。

乃木坂46が着席し、教室風に話が進む。

会場に登場したメンバーは、桜井玲香、白石麻衣、生駒里奈、星野みなみ、橋本奈々未、松村沙友理、秋元真夏。

具体的には橋本さんは「手のひらにフィットするサイズ。速くて軽い。女性にもフィットするし、画面は見やすい。拡大すると鮮明でとてもキレイ」と美大生らしい感想を述べ、秋元さんは「連写機能がお気に入りです。99連写でメンバーの素顔を撮ることが出来ます! 動画はスローションで見ることもできます。ダンスを見て練習するのにも便利です!」とダンスの上達にも役立っていると語った。

さらに、自分撮りが苦手という松村さんもフロントカメラがあることで簡単に自分撮りし、Facebookへの投稿が出来ることをアピールし、全員で写真撮影した(下写真参照)。

リーダーの桜井さんは「HTC J butterflyにひとめ惚れしちゃってください!」とコメントした。

フロントカメラで実際に撮影してみたところ。2例。

これだけの人数でも十分に収めることができている。


《マーケティングについて》

HTC NIPPONの村井氏
次にHTC NIPPON 代表取締役社長 村井良二氏が登場し、乃木坂46との掛け合いで、HTC Jから始まったマーケティングの話をした。KDDIとのコンビネーションで徹底した日本仕様にしたこと、従来のギーク向けではなく一般向けの端末を目指し、乃木坂46をアンバサダーとして一般向けに馴染みやすいイメージを作ろうとしたこと、それが成功できたことなどが語られた。

「一番嬉しかったのは、お客様に顧客満足度ナンバーワンの評価を頂いたこと」とのこと。日本に続いて、台湾、香港でもHTC Jを展開したことなども紹介された。「以前、なぜ、そんなに日本に注力するのか? と質問されて、日本発のトレンド、日本から流行をアジアに送りたいと答えた」などと話をし、日本から流行を発信したいとの意志を示した。

「今回のbutterflyはハイスペックだが、意図してハイスペックに作ったのではなく、お客様が手にとってしっくりくるとか、使いやすい端末はどうあるべきか? を考えて作ったというもので、結果としてハイスペックになったが、マルバツでこの機能がいいとか考えて作ったのではない。本当にお客様が使って、これはいい、自分はこれを使いたい、人にすすめたいと考えてくれるようなことを我々は中心に考えている」と語った。「その結果、手に持った時のしっくり感、使いやすさ、そういうことを中心に我々は商品を作り、プロモーションもそこを軸に作って行きたいと思っています」

HTC J butterflyではKDDIの高速通信サービス「4G LTE」に対応するが、その点については、「最近はSNSがトレンドだが、それを生かすには本体の速度だけではダメだが、KDDIのLTE回線を使えることでユーザーが快適にSNSを使えるようになった。また、ディスプレイは解像度が高くて美しいが、文字を大きくキレイに表示することもできるので、中高年にも向いている」などと、ユーザー目線の話を続けた。

文字サイズを大きくキレイに表示することもできる。

続いて、乃木坂46が主演するテレビCMの撮影がすでに終わったこと、12月上旬からテレビ放映されることが明らかにされ、乃木坂46のプロモーション活動やCM撮影の裏話などをした後、メイキング・ビデオが上映された。

メイキング・ビデオを上映中の模様。


《質疑応答》

最後に質疑応答になり、タブレットは出すのか? という質問にピーター・チョウ氏が「タブレットのマーケットは無視できないほど大きくなっているが、どんな機種を投入すればいいか? 来年ぐらいにいいアイデアが出るのではないかと期待している」と答えたり、「北米でVerizon WirelessからリリースされているDroid DNAのスペックがbutterflyと似ているので、その関係性を教えて欲しい。また、初代同様、アジア圏で販売するのか?」という質問には小寺氏が「基本的には同一機種ですが、butterflyは日本独自機能を搭載しているのが異なっています。アジアからも引きが強いので、順次投入していくことを考えています」と答えた。

HTC北アジア地区社長のジャック・トン氏も加えて、4人で質疑応答に対応。

その後、フォトセッションのあと、タッチ&トライとなった。第3回目の記事ではタッチ&トライにおけるレポートをお伝えしたい。HTC J butterflyのトライはKDDIが開催した新商品発表会に続いて、2度目の機会になるので、今回はセカンド・インプレッションになる。また、連写機能も実際に試したので、ぜひチェックしてほしい。

なお、ファースト・インプレッションはこちらの記事。
GAPSIS/【新機種レポート】 蝶のような美進化を遂げた日本仕様端末「HTC J butterfly HTL21」




(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
HTC J butterfly製品紹介ページ
GAPSIS/【新機種レポート】 蝶のような美進化を遂げた日本仕様端末「HTC J butterfly HTL21」
GAPSIS/【取材レポート】 開発裏話が語られた、ITmedia主催「HTC J butterfly」タッチ・アンド・トライイベント

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件