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【取材レポート】 開発裏話が語られた、ITmedia主催「HTC J butterfly」タッチ・アンド・トライイベント

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12月9日に発売になるau向けスマートフォン「HTC J butterfly」(HTL21)のタッチ&トライ・イベントがアイティメディア主催で12月3日に実施されたので、そのときのレポートをお届けしたい。

HTC J butterflyについてはKDDI主催の新商品発表会、HTC主催の発表会のレポート記事も過去に書いているので、そちらもぜひあわせてチェックしてみてほしい。

KDDI発表会におけるHTC J butterflyのレポート記事
・HTC発表会におけるHTC J butterflyのレポート記事(第1回目第2回目第3回目


≪カラーリングの秘密≫

今回はアイティメディア主催のイベントなので、アイティメディアの人の仕切りでイベントが始まる。まずはHTC NIPPON(JAPANではなくNIPPONなのだ!)の原 重人氏がHTC J butterflyについて語る。

左:司会を務めたアイティメディアの園部氏、右:HTC NIPPONの原氏。

原氏は、カラーリングについて次のように述べている。

「今回のbutterflyはKDDIと一緒に開発した商品です。カラーリングに関しては、auのデザインプロデューサーのコムタさんという方に、本当にこだわって作っていただきました。

前回のHTC Jのレッドでは青みの入った、本当にクールなカラーリングを施していました。それをベースにただ単に同じカラーリングを使いまわすのではなく、さらなる進化を遂げたカラーリングをこの3色ともに施したいというところから、特にレッドに関しては、うまく青みを消しつつ、進化のあるレッドにしたいという風に考えました。しかし、なかなか望んだ色が出なかったというのが実情です。

そういったプロセスのなかで、一度、元となっているHTC Jのレッドをひとまずおいて、いちからカラーリングを作り直すことになりました。

で、まずは赤一本で作り上げていったんですけど、作っていく段階で、理想となるレッドに近い、少しオレンジ掛かったレッドに辿り着きました。そこに今度は青をできるだけ追加したことによって、デザイナーのコムタさんのイメージしていたレッドというものが実現できたという経緯がありました。そんな感じで、butterflyはカラーリングにもこだわって、やらせて頂いております。

ホワイトに関しては、前回のHTC Jのようなパールを施した明るい、女性にも持って頂けるようなものを実現しました。

また、ブラックに関してはサイドにレッドを施しています。今までにも、こういったブラックにレッドという差し色が入っているモデルは少なかったと思います」

ブラックボディのサイドには赤のアクセントがある。

ディスプレイの上部にも赤のアクセントがある。

さらに、「過去にはEVO Wimaxであるとか、EVO 3D、これらもブラック一色だったのですが、レッドがうまい感じで差し色で入っていました。そこに近いカラーリングなのかと思っていますので、昔からHTCのことを知っている方にはこのブラックも懐かしいというか、馴染みのあるカラーなのではないかと思います。

今回のデザインに関してデザイナーの紹介動画があるので、それをご覧頂きたいと思います」と続け、室内の照明を消して、動画の再生が始まるが、なぜか小さな子どもの声がして、何だろう? という疑問がなくもなかった。

デザイナーの紹介動画の一シーン。

なお、この日のプレゼン資料、動画はHTCが開催した発表会で公開されたものと同じものもあり、同社がYouTubeで公開している動画から見ることもできる。例えば、デザイナーの紹介動画は下に掲載した動画の6分49秒辺りから視聴できる。資料についてはこちらの記事も参照してみてほしい。





≪HTC J butterflyのボディ構造の秘密≫

動画再生の終了とともに再び原氏が話を始める。

「動画ではデザイン、カラーリングの部分について話をしているのですが、デザインについては、5インチというイメージと実際に手に持ったときのイメージが違うと思います。あれ? 5インチってこんなに小さかった? 薄かった? というようなイメージを持って頂けると思います。

構造上の話ですが、スマートフォンは通常、ディスプレイが一番上にあって、その下に基盤があって、次にバッテリーが来て、そしてカバーがあるという重なりが普通です。しかし、butterflyでは、最初にディスプレイがあり、次にバッテリーがあって、その次に基盤がきて、カバーがあるという構造になっています。

バッテリーはその構造上どうしても四角く角張った形になってしまいます。そのためバッテリーを外側に置くと、外側が角張ったデザインになってしまいます。ですが、HTC J butterflyでは、内側にバッテリーを置くことによって、実際に見てもお分かりになると思いますが、サイドのエッジの部分が通常のスマートフォンと比較すると、より角度がついた薄いサイドになっています。この構造によって、四角っぽくない、よりなだらかなサイドの曲線を実現しているわけです。

通常の端末であればバッテリーが下部にあるわけですが、バッテリーをバランスよく配置することによって、HTC J butterflyでは実際に持った感じも見た目より軽く感じるのではないかと思います。そういった部分の話を先ほどの動画で説明していたわけです」

バッテリーを中に配置することで、背面のサイドのエッジを薄く、なだらかな曲面を実現。


≪特徴の1つは液晶ディスプレイ≫

「それでは本体の特徴に移りたいと思います。実際、先ほどお話したボディの薄さは、一番厚い部分でもわずか9.2mmしかありません。そして、薄い部分では本当に5mm、6mmというところです。

今回は、できるかぎり本体の幅も細く仕上げたいという思いから、“超狭額仕様”と言いまして、縁の部分をギリギリまで細くすることもできました」

狭額縁デザインで横幅のスリムさを実現。

「液晶ディスプレイは比率が16:9になっています。そして、サイズが5インチ。今回、日本で初めてのフルHDディスプレイ搭載のスマートフォンになりました。世界初と言っても過言ではないと思います。
解像度は、440PPI(pixel per inch)という数値です」

ディスプレイの比率は16:9。

「私もこのHTC J butterflyを触るまで、特に解像度を意識したことはなかったんですが、PPIというのは1インチ四方でのピクセルの数を表しているんですが、通常の写真集のような高画質の印刷物で350~360PPI程度なんです。つまり写真よりもキレイな表現力を持っている液晶を、このHTC J butterflyは搭載していることになります。通常の液晶ではドットが見えたりしますが、このディスプレイはおそらく人間の目では感知できないほどの高精細さを持っています。

液晶は『Super LCD 3』というTFT液晶を採用しています。これには2つの特徴があります。1つ目が、160度ワイドアングル液晶であるというものです。斜めからディスプレイを見た場合、ほぼ真横の80度まで文字を視認することができます」

ディスプレイは160度という広い視野角を持つ。

「これがどういった場合に便利か? というと、先のHTC Jではカメラ機能が特徴的だったわけですが、カメラで写真を撮って、撮ったものを自分で楽しむだけでなく、友達に見せたかったりします。見せるときに、友達4~5人とご飯を食べていた場合、視野角が狭いと写真を一人ひとりで見ていって、それぞれの人の感動のタイミングがズレてしまったわけですが、このHTC J butterflyであれば、5インチという大画面でワイドアングル液晶なので、真ん中において全員で写真を見ることができ、感動を共有することができるようになりました。

写真だけでなく、YouTubeやインターネットのページを複数人でシェアすることも、より簡単にできるようになりました。

で、もう1つの特徴として、光学グラミネーションという技術が入っています。普通のTFT液晶だと日差しの強い屋外などですと、光が反射してうまく文字が見えないということがあると思います。屋外での移動時に地図アプリなどを使う場合、日差しが強いと地図が見難くなってしまいますが、そんな状況、日差しの強い屋外でも、品質の高い表示で見ることができます。そういった、ちょっとした煩わしさというものも改善されています」

続いてもう1つの特徴として、デジカメ機能が紹介されたが、このデジカメ機能は先日のHTCの発表会のレポートで紹介しているようなことが話された。

背面のメインカメラ。
カメラ撮影時はディスプレイのどこをタッチしてもシャッターが切れる「全面シャッター」機能や、
広い画角と明るさを持つフロントカメラも特徴。

セルフタイマー機能を使えば、片手での自撮りも楽々。

ポートレートモードでは美肌効果も入る。ギャラリーでは写真のマップ表示も可能。


≪日本向け機能の進化≫

「今回、HTC Jというネーミングを引き継いだHTC J butterflyというネーミングがついています。HTC JのJはJapanのJなので、日本機能にももちろん対応しています。

2つポイントがありまして、ワンセグに関しては、残念ながらBEATSのイヤフォンは同梱されていませんが、前回のHTC Jではイヤフォンケーブルがアンテナ代わりでしたが、今回はワンセグアンテナを本体に内蔵しています(アンテナ内蔵なので、イヤフォンケーブル無しで視聴できる)」

アンテナがボディに内蔵されたので、イヤフォンケーブルを付けたり、アンテナを伸ばしたりする必要はない。

「そして、防水機能。こちらにも対応していますので、本当に安心して使って頂けるかと思います」

防水にも対応。

次に「もう1つ動画をご覧ください。先ほど紹介してきた機能をまとめたVTRです」と、ここで機能紹介動画を再生して、最後にキャンペーンサイトもあるのでよろしくという話をされてからプレゼンが終了した。


≪その気で触ってみるとブラックもイイ≫

質疑応答の後、タッチ&トライとなり、一人1台の端末を自由に使うことができた。

僕の端末はブラック。KDDI、HTCの発表会では並べて見たときに良い感じの赤をいつもいじっていたが、落ち着いてみると黒も良い感じだ。原氏の話にもあったようにサイドの赤が良いアクセントとなり、オシャレに見える。背面がマットなので、滑りにくいのも実用的だ。女性には白とか赤が似合うと思うが、男性なら黒というセレクトもありかと思った。

マット仕上げが手に馴染むブラック。

HTC J butterflyは何度も触っているが、クアッドコア搭載で動作がスムーズなのはいい。ディスプレイ解像度、表示クオリティも高く、カメラ機能のレスポンスもいい感じだし持ちやすい。現時点でトップレベルのパフォーマンスを持った端末なのは間違いない。来年、「GALAXY S4」あたりが出てくるまでは、ハイスペック端末としては、ある意味ライバル不在と言えるかもしれない。


≪あとがき≫

ちなみに、HTC NIPPONの原氏の話の間にやたらに子供の声がしたが、実際に会場の後方に子供はいた。「Xperia非公式マニュアル」のマサオ氏が自分の子供(推定3歳)を連れてきていたのだ。

聞いてみると、嫁さんが何か用事があって、「子供を一人で家に置いてくるよりは連れてきたほうが安全かと思って連れてきた」とのこと。子供はずっとXperiaでゲームをしていたようだ。Androidのゲームばかりやって、そのうち学校に行くようになって、3DSやPSPのゲームで遊んでいる一般児童と話が合わなくならないか、ちょっと心配だ。

ちなみに、マサオ氏がHTCの人と話をしていて子供を一人でおいておいた時に、たまたま僕が子供の後ろを通りがかると、子供が心配なのか、今まで見たことがないようなスピードで移動して戻ってきた。そのときは「ああ、この人も親なんだな。こんなに子供を心配してるよ」と温かい気持ちになって感心したが、もしや僕が子供をいじめるとでも思ってたんだろうか? 人を見る目のない男だ(※長田MAX注:いや、逆に見る目があるのかもしれません。ハッ! バキッ!)。

お土産にもらったジェリービーンズ。言うまでもなく、OSバージョンにちなんでいる。重さは何とbutterflyと同じ140g。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
HTC J butterfly製品紹介ページ
【新機種レポート】 蝶のような美進化を遂げた日本仕様端末「HTC J butterfly HTL21」
【取材レポート】 HTC J butterfly 「ひとめ惚れ」されるものづくりへの挑戦 第1回:プレゼン前編
【取材レポート】 HTC J butterfly 「ひとめ惚れ」されるものづくりへの挑戦 第2回:プレゼン後編
【取材レポート】 HTC J butterfly 「ひとめ惚れ」されるものづくりへの挑戦 第3回:デザイン、画面、広角カメラ、連写機能をチェック!

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