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低コスト・使い放題のドコモ「home 5G」が12日に予約開始。スマホ1回線毎1100円割引、予約購入で最大18000ポイント還元も

NTTドコモ(以下、ドコモ)が固定回線サービス市場への切り込みとしてリリース準備を進めている4G及び5G対応のホームルーター「home 5G HR01」(シャープ製)の発売日は8月下旬以降と、もう暫く待つ必要があるものの、予約受付は早くも12日(木)10時より開始となる。

<▲図:「home 5G」>

ドコモのhome 5Gはソフトバンクでは「SoftBank Air」、auやUQコミュニケーションズでは「WiMAX 2+」や「au 4G LTE」などに対応するホームルータータイプの製品が相当する。モバイル通信サービスに対応し、Wi-Fiルーター機能を備えた据え置き型の製品で、タイプとしては目新しいものではないが、通信サービス/割引施策を含めて総合的に見ると、非常に大きな魅力を備えた商品であり、注目を集めている。

home 5Gプランとセット割引

ドコモはhome 5Gを事実上、固定回線の対抗サービス扱いで展開するため、ドコモのスマートフォンユーザー向けのセット割引が用意されている点がとても大きな魅力となっている。home 5Gの利用にあたっては月額4,950円(税込、以下同)の専用料金プラン「home 5Gプラン」に加入する必要があり、この料金自体は特別安い訳ではない。

ところが、home 5Gの契約者と同一の「ファミリー割引」グループ内のスマホユーザーのスマホ料金から永年毎月最大1,100円が割り引かれる「home 5G セット割」が注目点となっている。この割引は1回線ごとに適用できるので、人数が多いほど家族全体での月々の通信費を引き下げることができる。しかも、一緒に住んでいる家族だけでなく、離れて暮らす家族も全員割引対象だ。

<▲図:「home 5G セット割」のイメージ>

ファミリー割引グループには最大20回線登録できるので、家族によっては相当な割引額に達する。

ただし、さすがにスマホ側の割引対象料金プランには元々安価な「ahamo(アハモ)」は含まれていない。対象の料金プランは下記の通りだ。

  • 5Gギガホ プレミア
  • 5Gギガホ
  • 5Gギガライト
  • ギガホ プレミア
  • ギガホ
  • ギガライト

「5Gギガライト」「ギガライト」の場合にはステップ1(データ通信量が1GB未満)だと割引されない。ステップ2で550円引き、ステップ3以降で1,100円引きだ。「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「ギガホ プレミア」「ギガホ」なら変動なく毎月1,100円の割引となる。

仮に1回線あたり1,100円割引を適用できたとして、ファミリー割引グループが2人の場合には毎月2,200円割引、3人だと3,300円割引、4人だと4,400円割引、5人だと5,500円割引だ。計算上は5人の場合にはhome 5Gプランの月額料金を完全に相殺できてしまうことになる。


工事不要&データ通信量の月間上限無し

さらに、home 5Gはモバイル通信端末なので、固定回線のような工事も不要。届いたその日に開封してコンセントに挿すだけで使い始められる。

そしてhome 5Gプランは月間データ通信量の上限が定められてない。すなわち、条件付きながら使い放題のプランだ。基本的にはデータ通信量を気にせずに動画配信サービスなどを利用できるということになる。


通信速度制限について

ただし、無条件での上限無しではなく、ネットワークの混雑状況によっては通信速度が遅くなることがあるとされている。加えて、当日を含む直近3日間におけるデータ通信量が特に多い方に関しては、他のユーザーと比べて速度が遅くなることがあるという。また、一定時間内または1接続で大量のデータ通信があった場合、もしくは長時間接続した場合、一定時間内で連続して接続した場合には通信が中断されることがある、とされている。

正直な所、この点に関しては条件が厳しい場合には既存の光回線などと比べて日常利用が厳しくなる懸念もあるので注意が必要だろう。近年のゲーム、例えば「PlayStation 5」用のゲームや「Steam」で配信されているPCゲームのうち、グラフィック品質が高い作品の場合にはインストール時にダウンロードするデータの容量が100GBを超えるものもある。このような超大容量データのダウンロードなどを行う際には、場合によっては速度制限が掛かる可能性があるかもしれないので注意したい。

この点に関して不安に感じる方は、慌てて加入せずに口コミが出揃うまで待つ方が無難だろう。

一方、超大容量データのダウンロードや、高解像度での動画視聴を頻繁に行うことのない方ならば、通信速度制限を気にする必要はないかもしれないし、根本的な話として、あまりインターネットを使わない方の場合は、そもそもhome 5Gだけでなく固定回線が不要かもしれないので、月々のデータ使用量の実績を確認することが先決だろう。


home 5Gの基本スペック

home 5Gが対応するモバイル通信方式は4G LTEと5Gで、下り最大速度は理論的には4.2Gbps、上りは最大131.3Mbps。対応するバンドは下記の通りだ。

  • 5G:n78(3.7GHz)、n79(4.5GHz)
  • 4G(FD-LTE):B1、B3、B19、B21、B28
  • 4G(TD-LTE):B42

ただし、home 5GとWi-Fiクライアント機器間の通信は最大1.2Gpbs(正確には1,201Mbps)であり、有線LANで繋いだ場合も最大1,000Mbpsだ。

home 5GのWi-Fi対応規格はIEEE802.11a/b/g/n/ac/axと、いわゆるWi-Fi6(IEEE802.11ax)まで対応している。同時接続可能台数はWi-Fiが65台、有線LANは1台までと、モバイル通信対応のホームルーター製品としても多くのWi-Fi機器を同時接続できる。

本体の消費電力は最大22Wで、本体サイズは約95mm(幅) x 95mm(奥行) x 170mm(高さ)、重さは約720gだ。


価格とポイント還元キャンペーン

home 5G HR01の本体価格はドコモオンラインショップでは39,600円(税込。※8月12日追記)だが、オープン価格設定のためドコモショップ実店舗、量販店などでは異なる可能性がある。しかし、久しぶりに割引施策「月々サポート」(※機種ごとに定められる割引額を月々の通信費から割り引く)の対象機種となっているため、毎月1,100円割引を最大36回適用できるので、3年使えば実質負担額0円となる。加えて、最大18,000ポイント還元のキャンペーンも行われるので、さらにお得だ。

具体的にはドコモオンラインショップでは事前予約で「dポイント(期間・用途限定)」が3,000ポイント、契約・購入で15,000ポイントが付与されるキャンペーンが行われる。ドコモショップ実店舗でも10,000ポイント進呈キャンペーンが行われる。


家族全員がドコモを利用している家庭に限って言えば「価格破壊」レベルのインパクトで登場するhome 5Gだけに、実際にどれほど売れるのか非常に気になるところだ。後は通信速度の実態と、どれくらいのデータ通信によって制限が掛かるのかという点が気になる部分だ。万一通信速度が遅いのであれば、当然魅力が大きく損なわれることになる訳だが、実用十分な速さかつ、実用上問題ないレベルでの制限なのであれば、とても魅力だ。

しかし、厄介なことに実際の速度はメディアの記事を読もうと分からないことだ。ある程度の数の口コミが出揃わないことには実態の判断ができないので、最大18,000ポイント還元は非常に大きな魅力だが、「home 5G セット割」の割引総額が少ない方の場合は、やはり慌てずに待つ方が無難ではないかと思う。一方、割引総額が大きい方の場合は、あまり気にせず契約・購入できると思うのでキャンペーンを利用する方がお得だろう。

情報元、参考リンク
ドコモオンラインショップ/home 5G製品ページ
home 5G 事前予約dポイントプレゼント特典について
home 5G お申込みdポイントプレゼント特典について
ドコモ/home 5Gについて
ドコモ/home 5G プランについて
ドコモ/home 5G セット割について
ドコモ 5Gサービスエリアマップ

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. <編集後記>
    結局最後は通信速度と通信制限でしょうね。そこが気になります。ですが、凄く加入したくなる魅力がありますよね……。ただ、私の場合は住んでいる場所の5Gサービスエリア化が2022年1月末予定の上、エリアの境界線なので、5Gが繋がるのかどうかが分からないという部分もあります。同じような方も大勢いらっしゃると思いますし、2022年1月末のエリア化予定に入っていない方も大勢いらっしゃると思いますので、まずはサービスエリアマップを確認することが最優先かもしれませんね。

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