【せう先生のスマホ講座】第79回:やっとspモードも対応!「IPv6」って何?(その1)

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GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。こんにちは。約3週間ぶりですね。この3週間、風邪を引いたことによる体調不良に悩まされていましたorz 皆さんも、体調管理はしっかりやりましょうね!

<▲図:ドコモの夏モデルから地味に対応していた「アレ」>

実は、NTTドコモのスマートフォンにおいて、2017年夏モデルから「ひっそり」対応していた機能があります。それはspモードにおける「IPv6」接続です。そもそも、IPv6って一体何なのでしょうか……?

■実は数字で表せるインターネットアドレス

<▲図:インターネットアドレスは数字で表せる(数字アドレスでのアクセスを拒否するサーバーもあります)>

インターネットのアドレスというと、「gapsis.jp」といったようなものを思い浮かべるでしょうが、実際は上の画像のような「IPアドレス」と呼ばれる数字の羅列です。

例えばWebブラウザでGAPSISの「http://www.gapsis.jp/」にアクセスしようとすると、「Dynamic Name Server(DNS)」と呼ばれる、文字列とアドレスをひも付けるサーバーを探します。www.gapsis.jpのアドレス情報を持っているDNSは、Webブラウザにそのアドレスを通知し、Webブラウザはそのアドレスにアクセスを試みる仕組みです。


■従来のIPアドレスは「IPv4」

<▲図:これは従来のインターネットアドレス「IPv4」(画像はプライベート域の一例)>

IPアドレスは、インターネットで使われている「TCP/IP」という通信規格で個々のコンピューターを識別する方法として生み出されました。

IPアドレスは「0」か「1」の2進数で表されます。しかし、素直に2進数で表してしまうと、アドレスが長くなりすぎて困ってしまいます。そこで、2進数のビット(ケタ)を適当なところで区切って分かりやすい進法の数字(10進数あるいは16進数)に置き換えて表現しています。

TCP/IP規格で当初定めたIPアドレスは、32ビットの2進数を4つのエリアに区切り10進数で表現しています。現在では、IPv6と区別するために「IPv4」と呼ばれることもあります。

IPv4の場合、4つのエリアのそれぞれには0~255の256通りの数字が当てはめることができます(2進数では0~11111111に相当)。IPv4では理論上、256×256×256×256=42億9496万7296個のユニークなIPアドレスを用意できます。

42億9496万7296個のIPv4アドレスは、本来であれば自由に使って良いものです。しかし、無秩序にIPv4アドレスを割り振ると、外部接続が前提のインターネットではサーバーやクライアントを特定できなくなるという困ったことになってしまいます。

そこで、インターネットで使って良い「グローバルアドレス」と、会社内や家庭内のネットワーク機器に使うための「プライベートアドレス」を定義することになりました。プライベートアドレスは以下の番号帯に当てはまるもので、インターネット(外部)との接続には使えません。
  • 10.0.0.0~10.255.255.255
  • 172.16.0.0~172.31.255.255
  • 192.168.0.0~192.168.255.255

これらのアドレス、どこかで見たことがあるはずです。そうです。家庭内のルーターです。家庭内のルーターは通常、プロバイダーから割り当てられた1つのアドレス(※)を共有するために、独自のプライベートアドレスを割り振るようになっています。スマートフォンや携帯電話でも、ネット接続のためにモバイル通信用のアドレス(※)が割り振られます。

※プロバイダーや携帯電話回線事業者(MVNOを含む)が割り振るアドレスは、サービスや契約形態によって、グローバルアドレス(外部接続に使う1つ1つ固有のアドレス)だったり、プライベートアドレスだったりとマチマチです。また、グローバルアドレスが付与される場合でも、接続する度にアドレスが変動することもあります。

プライベートアドレスを割り振るネット接続サービスや、接続ごとにグローバルアドレスが変わるネット接続サービスでは、一部のネットサービスを正常に使えない場合があります。接続サービスが「グローバルアドレス割り振りサービス」「アドレス固定サービス」をオプションとして提供している場合は、契約すると正常に使えるようになるはずです(タダではありませんが……)。


■足りると思われていたIPv4アドレスだが……

<▲図:インターネットの普及でIPv4アドレスが足りない……>

IPv4アドレスは、42億9496万7296個あります。TCP/IP規格の大元は1981年に策定されましたが、当時は「これだけあれば無限大に使える」と思われていたのです。

ところが、1990年代に入り、学術・商用を問わずさまざまな組織がインターネットに参加し、接続するサーバーやクライアントの数が増えてくると、「実は42億9496万7296個でも足りないんじゃないか?」という議論が起こりました。そこで、現在の「IPv6」につながる新しいIPアドレスに関する検討が1991年頃から始まりました。

並行して、従来のIPアドレス(IPv4アドレス)の延命についても検討がなされました。先述した「グローバルアドレス」と「プライベートアドレス」の区分けは、1996年にその一環として登場したものです。

次回のスマホ講座では、次世代IPアドレスとして登場したIPv6について、詳しく触れていきたいと思います。


IPv6編その1/その2/その3


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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