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【au春モデル・レポート】三辺狭額縁でコンパクトさを増した7インチタブレット「AQUOS PAD SHT22」

KDDI、沖縄セルラーは、三辺狭額縁の「EDGEST」スタイルを採用する7インチサイズで1920×1200ドット(WUXGA)の解像度を持つIGZO液晶を搭載したタブレット「AQUOS PAD SHT22」を26日に発売する。本記事では、「au 発表会2014 Spring」の展示会場に展示されていた端末を紹介したい。

▲新製品発表会でお披露目されたAndroid 4.2タブレット「AQUOS PAD SHT22」。

今回のau向けの「AQUOS PAD SHT22」は一昨年12月に発売された「AQUOS PAD SHT21」の後継機。発売から約1年が経過して登場するSHT22の基本スペックは最新のスマートフォンと同様になり、動作はキビキビしている。チップセットはQualcommのSnapdragon 800 MSM8974で、CPUは2.2GHzのクアッドコア、OSはAndroid 4.2で内蔵メモリ(RAM)は2GB、内蔵ストレージ(ROM)は16GB 、外部ストレージは最大64GBのmicroSDXCにまで対応するといった主要スペックだ。

これらのスペックは、冬モデルにおいては横並びの定番仕様なので、あまり目新しさを感じることはないが、AQUOS PAD SHT22はその外観が他のタブレットにはない、「攻めた」デザインであることが特徴だ。左右と上辺のベゼル(額縁部分)が狭くなったことで、一見ディスプレイが大きくなったかのような錯覚を覚え、「このディスプレイは何インチですか?」と改めて説明員の方に聞いてしまったほどだ。ディスプレイサイズの割にボディがとても小型なのだ。

▲三辺狭額縁の「EDGEST(エッジスト)」スタイルが魅力。とにかく額縁が狭い。

▲一般的な端末と違い、SHT22では前面サブカメラは本体の下部中央に配置されている。ボリュームキーもタッチセンサー式のものが同じく本体下部にレイアウトされている。写真では少々識別しにくいかもしれないが、「-」「+」と記されたものがボリューム調整用のタッチキーだ。

端末を縦向きに持った際に、AQUOS PAD SHT22は空間の中に液晶ディスプレイだけがあるかのような印象を受ける。この「EDGEST」というスタイル/設計は、スマートフォンよりディスプレイが大きくなればなるほどその効果を大きく受けるようだ。

AQUOS PAD SHT22では、省電力に期待できるIGZO液晶に加え、内蔵バッテリーも前機種より大容量となる4,080mAhになったにも関わらず、軽量化されている点も進化のポイントだ。ただし、前機種にあった内蔵のスタイラスペンが廃止となった。これはコンパクト化による影響で廃止されただけで、スタイラスペン自体が利用できない訳ではない。従来通り、先が細いタイプのスタイラスペンは使用可能であるとのことだった。

▲カラーはホワイトのみ。表面は手触りの良いツヤ消し。

▲側面はラウンドしていて持ちやすい

▲本体上部にはアンテナ、イヤフォン端子、電源ボタン、SIM/microSDカードスロット(写真=上)、下部にはUSBコネクタがある(写真=下)

▲上部のキャップを外すとトレー式の「au nano IC Card」とmicroSDカードスロットがある

防水性能は継承しつつも、USB端子はキャップレスとなった。しかし、防塵性能の継承はないようだ。USB端子のキャップレス化は大歓迎なのだが、本体に付属するのは卓上ホルダではなく簡易的なスタンドとなり、充電はUSB端子にケーブルを接続するタイプだ。背面に充電用の接点がないことから、卓上ホルダによる充電は諦めるしかない。

▲付属のスタンド

この付属スタンドは簡易的なものだが、縦置き横置き、どちらでも可能で、卓上ホルダよりは端末を扱う上での自由度は高いとも言える。スタンドに置いて据え置き型として使う際に便利なテレビ機能は、ワンセグに加えて新たにフルセグに対応し、さらに番組を録画することも可能となった。タブレットにプラスα要素となるプライベートテレビ+レコーダーとしても使えるので、AQUOS PAD SHT22は選択肢としては十分ありだろう。

▲スタンドに置いた状態。前面から見た場合。

▲スタンドに置いた状態。後ろから見た場合。

今回、AQUOS PAD SHT22とスマートフォン「AQUOS PHONE SHL24」を連携して使用できる「Passtock」という機能も体験できた。2台をPasstockアプリでペア設定しておき、データを共有したりAQUOS PAD SHT22で電話番号を送ってスマートフォンでダイヤルすることが可能となる。仕組みはPasstockの共有をトリガーとしてBluetoothでペアリングし、データを相手側に送るというもの。小さなデータはBluetoothで、動画データなどサイズの大きいものはBluetoothからWi-Fi接続に切り替わるとのことだ。

▲Passtockで相手側の端末に情報をストックできる

▲タブレット側から電話番号を送って簡単にダイヤルも可能だ

Passtockでは、ペアリングするスマートフォンはauのスマートフォンであればAQUOS PHONE SHL24以外でもアプリをダウンロードで対応可能であるという。

▲Passtockのペア設定は、Passtockアプリで表示されるQRコードを読み込むだけなので簡単

さらに細かい部分での機能の変更点は、タスクキーによるタスクマネージャーだ。

タスク一覧は従来のような全画面表示に切り替わるのではなく、画面下部のウィンドウでの表示となる。タブを切り替えることでアプリ履歴だけではなく、ミニテレビなどのウィンドウ・アプリを呼び出すメニューとしても機能する。実際に使ってみると、現在動いているアプリを残したまま、アプリの切り替えが画面下部で行えるため、思考の中断がなくスムーズにできる印象だ。

また、シャープ製端末でお馴染みのウエルカムシートと呼ばれるロック画面だが、全画面での写真表示が可能となり、ロック画面のおまけと言うよりもむしろ写真を楽しむ機能が前面に押し出された格好となった。表示している写真に対して加工を行えるメニューも追加され、ウエルカムシートからタブレットを利用する新しい導線ができていた。

▲全画面表示となったウエルカムシート。フォトスタンドのような印象を受ける

写真に関しては、内蔵のメインカメラはスマートフォンと同じくF1.9 の明るいレンズを採用し、イメージセンサーには約,310万画素の裏面照射型CMOSを搭載する。

撮った写真を楽しむのに最適な7インチの大画面とEDGESTはまるで縁ありプリントのようにも見える。IGZOならフォトスタンドとして利用しても、省電力の効果が期待でき、長時間フォトスタンドとして駆動できそうなこともいい。

▲AQUOS PAD SHT22を4台並べたEDGESTのデモ展示

AQUOS PAD SHT22は様々な用途に使えるタブレットしてだけではなく、テレビと地デジレコーダーの代わりとしても新生活にオススメしたいタブレットだ。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
シャープ/AQUOS PAD SHT22製品紹介ページ

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