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Galaxy Tab(SC-01C)の実機インプレッション、ハンズオン動画【CEATEC 2010】

5日から9日の予定で千葉県、幕張メッセで開催されたIT・エレクトロニクス展「CEATEC JAPAN 2010」において出展されていたNTTドコモ向けAndroid搭載タブレット「Samsung Galaxy Tab(サムスン ギャラクシー タブ)」(SC-01C)の実機を触った印象やハンズオン動画を紹介したい。

まずは最初にGalaxy Tabについて概要をおさらい。この端末は7インチの液晶ディスプレイを持つタブレットで、Android 2.2(Froyo)を搭載している。NTTドコモが「スマートフォン」ラインナップの1つとして紹介したことからもわかるように、電話機能も備えており、「携帯電話」として利用することも可能。通話は本体のスピーカーを利用したハンズフリーの他、Bluetoothヘッドセットを使って行うことができる。

「spモード」に対応することから「@docomo.ne.jp」のメールを利用することも可能だ。

とにかく、基本的にはAndroidスマートフォンを大きくしたものと捉えて間違いない。得られるユーザー・エクスペリエンスも、機能面では変わりない。Android 2.2搭載による恩恵として、Adobe Flash Player 10.1やAIR 2.5 for Androidなどにも対応。利用できるアプリはAndroidのものを含めて莫大な数になる。Androidアプリのマーケットとしては、サムスン電子の「Samsung Apps」もサポートしている。

Galaxy Tabが対応する無線規格も幅広い。W-CDMA(800/1900/2100MHz)、GSM(850/900/1800/1900MHz)をサポートし、Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n、Bluetoothは3.0まで対応する。FOMAハイスピード(送信:5.7Mbps、受信:7.2Mbps)もサポート。

おさらいはこの辺りまでにして、以下、ハンズオン動画と実機を触った感想を紹介していきたい。しかし、ごく短い時間しか端末に触っていないので、その上でのインプレッション及び動画である点はご了承願いたい。近いうちにもう少し長い時間触れる予定なので、その際に改めて詳しく確認したい。



【サイズ、重さ】

端末は十分に片手で持つことができる。382gの重さは手頃だ。ただし、片手で全ての操作をこなすことはさすがに不可能。こればかりはスマートフォンのようにはいかない。片手でできる作業はせいぜい閲覧程度。しかし、サイズから見てそれは当然のこと。両手で持った場合は、横幅が121mmと小さいので、ソフトウェアキーボードを軽快に入力することができる。手の小さい方でも、両手の親指が端末の中心(縦持ちの場合)にギリギリ届くのではないかと思う。そのため、両手の親指でスムースにキーボードを入力できる。サイズ、重さは手頃。

【デザイン】

デザインは人それぞれだが、筆者自身の印象は「悪くない」というもの。決して手放しで賞賛できるレベルではないが、背面の処理に関してはとても美しい。残念なのは側面の処理で、少々安っぽい印象を与える。特別なコーティング処理もなく、素のプラスチックという感じで、この点は残念だ。それでも、「悪くない」と表現した言葉は嘘ではなく、手に持って出かけても特に恥ずかしさを感じるようなデザインではない。

【タッチパネルの感度、操作性、UI】

とても優秀。残念なことにこれまでに国内で販売されてきたAndroidスマートフォンは、タッチ操作の感度が十分ではなかった。HTC Desireは別として、Xperia、IS01などは決して褒められるレベルではなく、ストレスを感じている方もいると思う。Galaxy Tabはこの点問題なく、スムースかつストレスなく操作できる。マルチタッチの感度も良く、ピンチ操作によるズーム処理も軽快だ。UIもオーソドックスで特に迷う点はないと思う。

【中身】

中身については特に特記事項がなく、「そつのないAndroid端末」といった言葉しかない。Androidスマートフォンでできることは一通り可能で、アプリも豊富。先に述べたようにAndroid Marketを使えるのはタブレットとしては大きな利点。また、ドコモマーケット、Samsung Appsも利用可能。さらにFlashコンテンツ、AIRアプリ(AIR for Androidをユーザーがインストールする必要あり)も楽しむことができる。カメラも背面、正面に用意されており、そつなく使える。有効画素数はやや物足りない(背面320万、正面120万)が、タブレットで本格的な撮影を行うユーザーも少ないと考えられるので、十分だろう。ディスプレイは有機EL搭載のGalaxy Sとは違って液晶だが、十分見やすい。解像度も600×1024あるので、ウェブサイトの閲覧も快適。

ドコモが10月下旬からトライアル・サービスを開始する電子書籍コンテンツも利用できる。

また、バッテリー容量が4,000mAhと大きいので、相当長い時間使えることが予想される。こればかりは実際に日常利用してみないことには体感できないが、カタログ上では3G連続待受時間が約1450時間とされている。連続通話時間も約880分だ。同じサムスン電子のスマートフォン「Galaxy S」の場合はそれぞれ約510時間、約380分なので、その違いは明らか。ウェブブラウジングも相当な時間利用できるだろう。

【全体的な印象】

国内外問わず、これまでにリリースされてきたAndroidタブレットの中では間違いなくトップクラス、もしくは実質的に最も良い端末ではないかと感じた。全ての端末を触ったことがあるわけではないので、あくまでも推測になってしまうが、本当に上手くまとまっている。海外のメディアで賞賛される理由もよくわかる。実際に売れるかどうかのポイントは、7インチ・ディスプレイのタブレットに現時点でどこまでの需要があるのかと、国内では「サムスン電子」のブランド力が弱いので、その点がどれほど影響するかの2点、及び通信契約も含めた価格に尽きるように思う。モノ自体はとても良い。

ネットブック、ノートPCなどでウェブブラウジングしかしない、という方に関してはGalaxy Tabで十分、となりそうだ。iPadの場合はFlashコンテンツを利用できないので、閲覧できないサイトが多く存在しているが、Galaxy Tabではその問題がない点も強みだろう。もう1点の懸念はデザインだが、これは先に述べたように人それぞれなので実物を見て確認して欲しい。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/Galaxy Tab製品紹介ページ

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