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GetPowerPad、12月発売。HTC DesireやGalaxy S、iPhone等をワイヤレス充電可能にする専用バッテリーと充電台

5日から9日の予定で千葉県、幕張メッセで開催された家電見本市「CEATEC JAPAN 2010」ではワイヤレス充電技術に関する展示がいくつかの企業から紹介されていた。ワイヤレス充電、すなわち接点を介した接続を必要としない電力伝送システムは今後の家電における注目技術の一つになる。

携帯電話についてもNTTドコモが積極的に取り組んでおり、今後1、2年で実際に我々が手にする製品として登場してくる予定だ。しかし、そんなに待たずとも、あと2ヶ月もすれば登場する製品も存在している。

比較的目立たないエリアにブースを構えていたため、見逃しがちだが株式会社ジャパン・ブラザーユニオンの出展内容には強い関心を抱いた。出展していたものは「GetPowerPad(ゲットパワーパッド)」というブランド名で展開されるワイヤレス充電機器。これを使えば、Samsung Galaxy SやHTC Desire、iPhone、iPadなどのモバイル機器でワイヤレス充電が可能になる。

技術的な小難しい話は抜きにして、GetPowerPadでできることと製品ラインナップを紹介したい。

GetPowerPadは、電力を送信する側にあたる「充電ステーション」と、受ける側である「レシーバー」を組み合わせて使う。機器を充電するには、充電ステーションの上にレシーバーを乗せればいい。ステーションから何センチも離してしまうと機能しないが、面方向に動かすことは問題ない。基本的にはステーション上に適当に乗せれば動作し、充電される。

充電ステーションはパッドタイプのものと、スタンドタイプのものがラインナップされる。パッドタイプは最大3台までの機器を同時充電できるものと、1台までの2種類。1台タイプは丸型で非常にコンパクトだ。スタンドタイプは1種類だが、これも最大3台まで同時充電可能。価格は3台対応タイプが11,800円程度で、1台タイプが7,000円~8,000円ほど。

レシーバーは外付けタイプとバッテリー内蔵タイプの2つに大きく分かれる。値段はどちらも2,800円~3,800円程度の範囲。特殊なタイプとして、iPhone 4用のレシーバー内蔵カバーなどもある。

外付けタイプはPSPやニンテンドーDS、iPadなどの端子に接続して使うタイプ。ワイヤレスといいつつ、紐付きになるので、いまいち利便性を感じにくいかもしれない。一方、バッテリー内蔵タイプはとても便利なアイテムだ。BlackBerryやSamsung Galaxy S、HTC Desireなど各スマートフォンの機種別に専用のバッテリーが用意される予定。レシーバー機能を内蔵したものだ。そのため、これらの対応機種であれば、純正バッテリーを外してレシーバーバッテリーに変えるだけで、ワイヤレス充電可能なスマートフォンに早変わりする。

充電したいときは充電ステーションの上に放っておくだけでいい。

ただし、レシーバーバッテリーには1つだけマイナスポイントがある。純正バッテリーと同程度の体積内にレシーバー機能部品を搭載させなければならないので、純粋な電池部分の割合が少なくなってしまうことだ。例えば純正バッテリーが1,500mAh位の場合、レシーバーを搭載することで1,200mAh程度にまで容量が減ってしまう。また、スマートフォンによってバッテリーの形状が異なるので、レシーバー部分が占める割合は一概には言えない。

しかし、とても便利なアイテムであることは間違いなく、発売を楽しみにしたい。

発売時期は12月上旬で、オンラインショップや家電量販店などで販売される予定。具体的な取り扱い店が判明したら、改めてお伝えしたい。価格は先に述べたように、3台充電対応のパッドが11,800円程度、1台充電用が7,000円~8,000円程度。レシーバーは2,800円~3,800円程度。1台用であれば、ステーションと合わせて1万円程度の出費で揃えられることになる。

外付けレシーバーにはコネクタのアタッチメントが複数同梱されるので、対応機器は多岐に渡る。

最後に注意点だが、最終的に発売されるレシーバー内蔵バッテリーのラインナップはまだ未定であり、実際にHTC Desire、Galaxy S用がリリースされるかどうかは検討中とのことだった。Xperia用など、他のスマートフォン向けのバッテリーが登場する可能性もあるかもしれない。いずれにしても、新たな情報を確認次第、追って続報をお伝えする予定。

なお、記事を読んでもよく分からなかった方は、下に掲載した2つの動画をご覧になってみて欲しい。どういうことかイメージできると思う。また、レシーバー内蔵バッテリーについてもGalaxy Sのものを映しているので確認できる。写真もその下に掲載している。



下は写真。

左:3台同時に充電可能なスタンドタイプのステーション。右:iPhone 4用レシーバー内蔵カバー

Galaxy S用のレシーバー内蔵バッテリー

3台同時充電可能なパッドタイプの充電ステーション

外付けレシーバー用のコネクタアタッチメント

【情報元、参考リンク】
GETPOWERPAD

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