台湾HTCが今後、「Nexus One」を始めとする一部の携帯電話端末のディスプレイを有機ELからソニーのスーパーTFT液晶へ変更する可能性があるようだ。原因はパネルのサプライヤーである韓国Samsung Mobile Display社の生産能力が需要に追いついていないためだという。ディスプレイが不足していることが原因となり、HTCは有機EL搭載端末をまともに製造・出荷できず、世界的に端末の在庫不足状態を生じさせているのだと考えられている。国内でもソフトバンクから発売された「HTC Desire」の在庫不足は解消されていない。そのため、HTCは有機ELの代わりにソニーのスーパーTFT液晶に切り替えることを検討しているとの話だ。
この記事を伝えたThe Korea Heraldによれば、ディスプレイの切り替え対象端末には「HTC Desire」の他、「Nexus One」「HTC Droid Incredible」も含まれている模様。
実際にNexus Oneを韓国で販売する通信事業者KTは自社のウェブサイトでその旨を23日に告知済みとされている。
有機ELパネルの在庫不足問題は、全体的な需要増はもちろんとして、Samsung Mobile Display社の親会社である韓国Samsung Electronicsへの供給量が増えていることも原因の一つとされており、他社へ回す余裕が減っているようだ。それでもSamsung Mobile Display社の生産ラインは現在もフル稼働中とのこと。
親会社のSamsungはAndroidスマートフォン「Samsung Galaxy S」を始め、有機ELを搭載した端末を世界的に拡販しており、有機ELディスプレイの需要が拡大している。Kiwoom Securities社のアナリストは、「Galaxy S」が今年後半だけで1,000万から1,500万台売れると予測している。当然ながらGalaxy Sの他にも有機EL搭載端末はラインナップされている。
もちろん将来的には状況は改善される見込みで、Samsungは20億ドルを投資し、2011年7月に完成予定の工場を建設する予定。すでに建設準備に入っており、完成後は生産能力の拡大が期待される。具体的には3インチの有機ELモバイルディスプレイ換算で月産3,000万まで可能になるという。しかし、それまでの間は有機ELディスプレイを搭載したSamsung以外の端末は減るかもしれない。
ただし、HTCからは現時点では何の発表もないので、まだ早合点せずに状況を見守る必要がありそうだ。正式に決まった場合には発表があるだろう。
【情報元、参考リンク】
Android and Me/HTC switching to Sony Super TFT LCDs from Samsung AMOLEDs
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