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ローソンにモバイルバッテリーなどリチウムイオン電池内蔵製品の回収ボックスを実験的に設置

KDDIは14日、スマートフォン等の携帯電話端末、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を内蔵する製品の店頭回収を行う実証事業に参画すると発表した。

<▲画像:ローソンの対象店舗に設置される回収ボックス>

この実証事業は環境省の「令和7年度 リチウム蓄電池等適正処理対策検討業務」の一環として行われるもので、KDDIは茨城県守谷市内のローソン店舗2店舗に設置される専用の回収ボックスで回収されたスマートフォン等の携帯電話端末のリサイクルを行う。

対象のローソン2店舗に設置される回収ボックスには温度、重量センサーが搭載され、発火リスクを低減する特別な設計がなされている。

回収対象品はスマートフォンなどの携帯電話端末だけでなく、モバイルバッテリーや加熱式たばこなども含まれている。携帯電話端末以外の製品のリサイクルはKDDIではなく市が行う。また、回収対象の携帯電話端末はauが取り扱う製品に留まらず、どの通信キャリア、どのメーカーの製品でも構わない。

回収ボックスの設置及び回収期間は、ローソン守谷松並庚塚店が2025年10月15日から2026年1月31日まで、ローソン守谷大柏店が2025年12月中旬から2026年1月31日までの予定となっている。ただし、年末年始期間(2025年12月26日から2026年1月4日)の回収は休止となる。

この実証事業にはKDDIの他、回収ボックスの設置と運用を担うローソンの他、三菱総合研究所も参画し、同社は環境省からの事業受託者として事務局運営を行う。

なお、守谷市のローソン2店舗で回収された携帯電話端末についてはKDDIがリサイクルを担当するが、実証実験全体としては神戸市のローソン2店舗(ローソン神戸市役所西店、ローソン神戸星陵台五丁目店)にも回収ボックスが設置され、そちらについては神戸市がリサイクルを担当する。

<▲画像:ローソンの対象店舗で回収した携帯電話はKDDIが手分解でリサイクル>

そもそもこの実証事業が実施されることになった背景には近年、数多く報告されているリチウムイオン電池の発火等の事故がある。2020年から2024年までの5年間で、リチウムイオン電池搭載製品の事故は1,860件も報告され、その内約85%が火災事故だという。

特にごみ処理施設やごみの収集運搬車両でリチウムイオン電池が破砕・圧縮されることで発火・発煙するという事例が全国的に多発しており、リチウムイオン電池内蔵製品が一般のごみに紛れて廃棄される場合があることが深刻な問題となっている。

KDDIは、これまでに培ってきた携帯電話・スマートフォンにおけるリサイクルの知見を活用することで、レアメタルなど希少資源のリサイクルを推進するとともに、地域に根差した資源循環型社会の実現を目指していくとしている。

細かく書いたが、シンプルに言えば、対象のローソンにおいて、少なくとも2026年1月末まではリチウムイオン電池内蔵製品を手軽に回収してもらえるので、近くに住んでいる方で廃棄予定の製品がある場合は利用してみてもいいだろう。

特にコンビニは24時間営業で、いつでも気軽に廃棄できるのが最大の利点だろう。

情報元、参考リンク
KDDI/プレスリリース
99.8%が生まれ変わる「徹底した携帯電話リサイクル」

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