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<▲画像:「Xperia 10 VII」> |
Xperia 10シリーズはいわゆる普及価格帯となるミドルスペックのスマートフォンだが、今回のXperia 10 VIIは、かなり大きく進化を遂げた上、デザインも刷新された。より本格的なカメラ機能を望まない限り、もはやXperia 10 VIIで十分完璧だと思えるほどの変化だと言っていいだろう。
何と言っても一目で分かるのはデザインの刷新だ。
個人的には昨今のスマホで最もカッコいいと感じる。非常にシンプルだが、高級感漂うデザイン。カジュアル寄り、という訳でもないがカジュアルさも感じるし、クールな印象も受ける。上手く言葉で表現できないのがもどかしいが、とてもカッコいい。
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<▲画像:「Xperia 10 VII」はデザインも刷新> |
リアのカメラは縦並びから横並びへと変更され、そのレンズ周りのデザインもまたカッコいい。超広角カメラと広角カメラによるデュアル構成。超広角カメラは約1300万画素で1/3型のセンサーを採用し、広角カメラ側に約5000万画素、1/1.56型のセンサー「Exmor RS for mobile」を採用している。
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<▲画像:リアのデュアルカメラでは3つの画角に対応> |
そして今回のXperia 10 VIIでは、10シリーズとしては初となるシャッターボタンを搭載している。半押しまでは対応していないものの、間違いなく便利になる。
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<▲画像:専用のカメラボタン「即撮りボタン」を搭載> |
フロント側のカメラは約800万画素。
冒頭で、より本格的なカメラを望まない限りXperia 1シリーズでなくXperia 10 VIIで十分だろうと書いたが、カメラについてもそうだ。Xperia 10 VIIは広角カメラに採用したCMOSセンサーを大型化し、明るい場所で鮮明に撮影できるだけでなく暗い場所でのクオリティも向上している。
デザインの面では、背面はマットな感じで、スムースな手触りのコーティングが施されているという。本体のサイズは約153 x 72 x 8.3mmで、重さは約168g。
フロントには約6.1インチ、リフレッシュレート最大120Hz対応、解像度がフルHD+の有機ELディスプレイを搭載する。相変わらず映像表現に優れたディスプレイなので、動画視聴やゲームにも最適だろう。
そしてオーディオ面も強化している。基本的にXperiaシリーズはオーディオを魅力の一つとしているが、今回はフルエンクロージャー構造のフロントステレオスピーカーを採用している。これにより、Xperia 10 VIIのボディの振動が軽減され、クリアで低音域から中低音域の厚みが増し、奥行きあるサウンドを体験できるという。
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<▲画像:「Xperia 10 VII」ではフルエンクロージャー構造のステレオスピーカーを搭載> |
3.5mmのヘッドホン/イヤホン端子も搭載しているし、Bluetoothについても送信出力を「Xperia 10 VI」と比べて2倍に増強し、より繋がりやすく、途切れにくく、安定した接続を可能とした。加えて、AAC接続時には人混みなど接続が不安定になりやすい状況下でも一時的に音質を調整し、接続性を優先することができるという。Bluetoothのバージョンは5.4対応。
また、通信ではWi-FiでIEEE802.11a/b/g/n/ac/axと、axまでサポートしている。おサイフケータイにも対応しているし、防水はIPX5/8相当、防塵はIP6X相当で十分だ。
さらにソフトウェア面でも安心対応を提供する。OSのバージョンアップを最大4回まで提供予定だという。これなら安心して4年、5年と使えるだろう。
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<▲画像:OSのバージョンアップサポートの回数も増加> |
バッテリー容量は5,000mAhで、「いたわり充電」対応。
Xperia 10 VIIの心臓部に当たるチップセットにはQualcommの「Snapdragon 6 Gen 3」を採用し、メモリは8GB、ストレージ容量は128GBとなっている。Snapdragon 6 Gen 3とメモリ8GBなら、大抵の用途は非常に快適に動作するだろう。
Xperia 10 VIIはXperia 10シリーズとして完成形と言ってもいいようなスペック・機能構成、そしてデザインに見えるだけに今秋の注目スマホの一つになるかもしれない。