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| ＜▲画像：FODでのF1に関するお知らせ＞ |
F1の2026年から2030年までの5年間に及ぶ日本での放送・配信権はフジテレビが獲得し、9年に渡って続いてきたフジテレビ系と「DAZN」という2つの選択肢がある視聴環境は終了する。DAZN JAPANも5日、2025年シーズンをもってF1の配信を終了することを正式に発表している。
しかし、10日時点ではフジテレビが具体的にどのような形、料金でF1の放送・配信サービスを展開するのかは分かっていない。地上波で5戦のダイジェスト放送が行われることは分かっているし、CS放送で継続して放送されることも分かっている。しかし、インターネットを介した配信サービスでの対応に関する詳細は、後日準備が整い次第明らかにされる予定となっている。
一方、今回、FODでも改めて発表された案内をチェックしてみよう。
FODでは、F1の公式ストリーミングサービス「F1 TV」との連携を開始すること、そして2026年シーズン全24戦のフリー走行、予選、スプリント予選、スプリントレース、決勝レースといった全セッションのライブ配信とアーカイブ配信を行うという。
ライブ配信のみならずアーカイブ配信も行われる点はDAZNで長年視聴してきたユーザーにとっては嬉しい要素だろう。
また、グランプリの無い週末もF1関連番組「F1GPニュース」が配信され、オフシーズンには「FORMULA 1 総集編」も配信される。加えて、貴重な過去の名シーン番組なども用意されるようだ。
今回のFODの発表でも詳細は後日とされているため、結局のところ料金含めて細かい所は分からない。
しかしフジテレビのプレス発表内容を改めて見返してみると「動画配信サービス『FOD』においてライブ配信を初めて実施する」としている。そのため、基本的にCS放送契約や「フジテレビNEXTsmart」とは完全に分けて考えて良さそうだ。
となると、後は料金プラン/コースだろう。
FODには基本コースとして「スタンダードコース」「ポイントMAXコース」「ライト（広告つき）コース」の3種類が用意されている。スタンダードは月額1,320円（税込、以下同）、ポイントMAXは月額2,090円、ライト（広告つき）は月額976円だ。ライト（広告つき）コースは視聴できる見放題動画に制限があるが、スタンダードとポイントMAXは10万本以上の動画が定額制で見放題となっている。
同時視聴可能なデバイス数もスタンダートとポイントMAXでは4台だ。
F1の日本語コメンタリー番組の視聴を現行の基本コースでできるのか？ 別枠で用意されている「フジテレビNEXTsmartコース」（月額1,980円）を拡充する形でCS放送契約無しでもアーカイブ配信も視聴できるなど機能・サービスを刷新するのか？ はたまた完全に新しいプラン/コースが増設されるのか？ その辺りは全て今後の詳細発表待ちになるのだろう。
理想的にはスタンダードコースでF1関連コンテンツを全て視聴できるのがベストだが、その場合だと月額1,320円であり、DAZNと比べて圧倒的に安い。今回フジテレビはF1の放送・配信権の獲得において高額のコストが掛かっていることが容易に想像できるだけに、その回収にスタンダードコースで十分なのかどうかは分からないし、恐らく不可能だろう。
一方、月額1,320円でドラマやアニメ、映画なども含めたコンテンツが見放題の上、F1関連番組もすべて視聴できるのであれば、他の動画配信サービスからの移行者も出てくるかもしれない。そのような波及効果も考えらえる。
また、FODはAmazonからの加入も可能となっているが、そちらについても分からない。いずれにしても早く詳細を知りたい。
