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【レビュー】「TicWatch Pro 5」は2層ディスプレイとバッテリー持ちが魅力のWear OS多機能スマートウォッチ

米Googleから出資を受けているスタートアップ、Mobvoi Information Technology Co.,Ltd(読み:モブボイ)が手掛けるスマートウォッチ「TicWatch Pro 5」(読み:ティックウォッチ プロ ファイブ」の実機レビューをお届けしたい。

「TicWatch Pro 5」。上段左はメインディスプレイ表示状態、右は上層のサブディスプレイ表示状態
<▲写真:「TicWatch Pro 5」。上段左はメインディスプレイ表示状態、右は上層のサブディスプレイ表示状態>

TicWatch Pro 5はGoogleのプラットフォーム「Wear OS by Google」を採用し、高性能チップセット「Snapdragon W5+ Gen 1」を搭載した多機能スマートウォッチ。そしてMobvoi独自の2層ディスプレイを搭載する。

2層ディスプレイは、カラーの有機ELディスプレイの上に透過型のモノクロディスプレイ(FSTN液晶)を重ね合わせたもの。下に掲載した構造図でイメージを掴めると思う。

左はカラーバリエーション。ブラック、アッシュグレー。右は「TicWatch Pro 5」の構造。FSTN液晶、有機ELディスプレイが重なっていることが分かる
<▲写真:左はカラーバリエーション。ブラック、アッシュグレー。右は「TicWatch Pro 5」の構造。FSTN液晶、有機ELディスプレイが重なっていることが分かる>

本格的なアプリの操作を行う時にはメインディスプレイである下層の有機ディスプレイを使い、それ以外の時にはメインディスプレイは非表示にして、上層のFSTNディスプレイのみに情報を表示する。電力消費の大きなメインディスプレイを極力休ませることでバッテリー持ちを伸ばしつつ、FSTN液晶に日時やバッテリー残量、歩数などの基本情報を常時表示させることで利便性も確保している。

「TicWatch Pro 5」ブラックモデル
<▲写真:「TicWatch Pro 5」ブラックモデル>

この2層ディスプレイの採用によって、多機能・高性能なWear OSデバイスながら、長時間の連続駆動を実現している。標準的動作モードである「スマートモード」では最大80時間の連続駆動、FSTN液晶中心の運用となる「エッセンシャルモード」のみなら更なる長時間駆動も可能だ。

TicWatch Pro 5はハイエンドのスマートウォッチとして数多くのセンサーも搭載している。加速度計、ジャイロセンサー、気圧計、コンパスの他、心拍センサー、血中酸素濃度測定センサー、皮膚温度測定センサーなどの他、GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSSといった衛星測位も多種対応だ。

TicWatch Pro 5の標準価格は49,999円(税込、以下同)だが、本記事執筆時点ではAmazonでは25%なので37,489円。割引やクーポンがあるので、実売価格はその時々で多少異なる。

カラーバリエーションはブラックとアッシュグレーの2色で、バンド(ベルト)だけでなく本体自体のカラーも異なる。バンドについては24mm幅の市販のバンドとの交換もできる。なお、本レビューはブラックカラーのメーカー提供品を用いて行っている。

下はAmazon、楽天市場の商品ページへのリンク。




TicWatch Pro 5のレビュー

Mobvoiの概要

TicWatchシリーズを手掛けるMobvoiは日本市場ではまだ認知度の低いメーカーだが、米Googleの元社員であるLi Zhifei(李志飛)氏が2012年に創業し、有力企業も出資する注目のスタートアップ。

Li氏はGoogleで機械翻訳の開発に従事していたこともあり、AI、機械学習技術を用いた音声認識、自然言語の分析を得意としているという。

Mobvoiは2015年にGoogle、2017年にフォルクスワーゲンの中国法人である大衆汽車からの出資を受け、現在は北京、米シアトル、台湾の台北に拠点を構えてグローバルに製品展開している。



TicWatch Pro 5の概要

「TicWatch」シリーズの比較表(※メーカー資料より)
<▲画像:「TicWatch」シリーズの比較表(※メーカー資料より)>

TicWatchシリーズは世界40以上の国と地域で展開されていて、現在は日本市場にも進出し、4製品が販売中だ。TicWatch Pro 5と同様、購入検討時には割引やクーポン等を確認することを勧めたい。リンク先はAmazonの製品ページ。


本記事で紹介するTicWatch Pro 5はシリーズ中、最もハイエンドのスマートウォッチ。高性能で多機能だ。ただし、サイズも一番大きいので、女性や子供など、小さく軽いモデルを求める方はバンド幅が20mmで本体も約32gと軽いTicWatch E3が有力候補になるかもしれない。中間サイズのTicWatch Pro 3シリーズはバンド幅22mmだ。

「TicWatch Pro 5」の特徴(※メーカー資料より)
<▲画像:「TicWatch Pro 5」の特徴(※メーカー資料より)>

また、2層ディスプレイを採用しているのはTicWatch Pro 5、TicWatch Pro 3 Ultra GPS、TicWatch Pro 3 GPSの3機種。

TicWatch Pro 3 Ultra GPSとTicWatch Pro 3 GPSも高機能だが、チップセットはSnapdragon 4100で、メモリは1GB、ストレージは8GB。それに対してTicWatch Pro 5は前述したようにSnapdragon W5+ Gen 1にメモリ2GB、ストレージ32GBを搭載する。

防水に関しては全機種防水対応ではあるが5気圧防水に対応するのはTicWatch Pro 5のみ。また、デジタルコンパスを搭載するのはTicWatch Pro 5、TicWatch Pro 3 Ultra GPSの2機種のみ。

すなわち、多機能・高性能を追求するならTicWatch Pro 5、そこまでのハイスペックは不要ながらコンパスが必須ならTicWatch Pro 3 Ultra GPS、コンパスも不要ならTicWatch Pro 3 GPS、小型軽量モデルを望むならTicWatch E3という選択になると思う。

なお、TicWatch Pro 5は、数多くのセンサーを搭載していることもあり、非常に多くの種類のアクティビティ、健康管理データを計測できるようになっている。健康管理データでは、心拍数、血中酸素濃度、呼吸数、ストレスレベル、心臓の状態を手軽に計測できる。個別測定だけでなくワンタップでの一括測定もできる。

健康管理機能について(※メーカー資料より)
<▲画像:健康管理機能について(※メーカー資料より)>

睡眠状態の自動モニタリングにも対応する。浅い睡眠か深い睡眠かといったような睡眠状態の他、心拍数、呼吸数、体温も計測する。

また、TicWatch Pro 5はバッテリー持ちが長いだけでなく急速充電にも対応する。15分間で約1日分の使用が可能になるまで充電でき、30分間あれば約65%の充電が完了する。

位置情報はGPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Galileo(欧州)、BeiDou(中国)、そしてQZSSみちびき(日本)の5つの衛星測位に対応している。加えて、コンパスでの方位確認、バロメーターによる気圧と高度測定ができ、現在地を正確に示すことができる。

前述したようにプラットフォームはWear OSなので、Google Playストアから一般のアプリを追加インストールすることもできる。GoogleマップやYouTube Musicなどはプリインストールされている。

「Wear OS by Google」によってGoogle Playからアプリのインストールも可能
<▲画像:「Wear OS by Google」によってGoogle Playからアプリのインストールも可能>

なお、TicWatch Pro 5は連携スマートフォンとして現時点ではiPhone(iOS)には対応していない点には注意が必要。対応するのはAndroid 8.0以降のOSを搭載する端末のみ。TicWatch Pro 5の初期設定の時点でAndroid端末とアプリ「Mobvoi Health」を必要とするため、iPhoneユーザーは気を付けて欲しい。



TicWatch Pro 5の基本スペック

TicWatch Pro 5の基本スペック表は下記の通り。

「TicWatch Pro 5」の基本スペック表
<▲画像:「TicWatch Pro 5」の基本スペック表>




TicWatch Pro 5のパッケージと付属品

「TicWatch Pro 5」のパッケージ
<▲写真:「TicWatch Pro 5」のパッケージ>

TicWatch Pro 5のパッケージは縦長で独特なデザイン。中にはTicWatch Pro 5本体とバンド、充電ドックケーブル、マニュアル類が入っている。

「TicWatch Pro 5」の内容物
<▲写真:「TicWatch Pro 5」の内容物>

充電ドックケーブルは片側がUSB Type-Aで、もう一方が専用のマグネットドックコネクタとなっている。マグネットコネクタはTicWatch Pro 5の背面にある端子に近づけると磁力で勝手にくっつく仕様。

充電ドックケーブル。ドックコネクタはマグネット着脱式
<▲写真:充電ドックケーブル。ドックコネクタはマグネット着脱式>




デザイン、ディスプレイ、装着感

TicWatch Pro 5のデザインは写真の通り。どちらかというと骨太でアウトドア向けなデザイン。ブラックモデルは特に男性向けという印象を受けるので、女性の場合はアッシュグレーモデルを選ぶ人も多いかもしれない。

「TicWatch Pro 5」の正面
<▲写真:「TicWatch Pro 5」の正面>

本体にはアルミニウム、ステンレスなどが使われ、一目でメタリックな印象を与える。そのため高級感を感じる。

右サイドにはサイドボタン、クラウン回転ボタン
<▲写真:右サイドにはサイドボタン、クラウン回転ボタン>

左側面
<▲写真:左側面>

付属のバンドは一般的でオーソドックスなデザインのシリコンバンド。バンド幅は24mmで、脱着可能なので、好みに応じて市販品と交換することもできる。

バンド幅は24mm。市販のバンドとの交換も可能
<▲写真:バンド幅は24mm。市販のバンドとの交換も可能>

操作ボタンは2つ。右サイドにサイドボタン、クラウン回転ボタン(リューズ)が順に並んでいる。サイドボタンは最近使ったアプリの表示や省電力モードの切り替え、バックライト点灯(FSTN液晶表示時)などに使い、クラウン回転ボタンはアプリリストを表示させたり、回転によるスクロール操作などができるようになっている。

右側面。右から順にサイドボタン、クラウン回転ボタン
<▲写真:右側面。右から順にサイドボタン、クラウン回転ボタン>

画面のスクロールはディスプレイでのタッチ操作でも可能だが、クラウン回転ボタンでもできるので、状況に応じて使い分けられる。

裏面には心拍数や血中酸素濃度(血中酸素飽和度)、皮膚温度などを測定するためのセンサーが中央に配置され、クラウン回転ボタン側に充電ドック端子が用意されている。気圧・高度を測るバロメーターや通話やメディア視聴時に使うスピーカーも搭載されている。前述したように充電用のドックコネクタは端子部に近づけるとピタッと正しい位置でくっつく。

裏面には各種センサーを搭載
<▲写真:裏面には各種センサーを搭載>

ディスプレイは完全な丸型。2層構造で上層がFSTN液晶、下層が有機ELだが、パッと見には2枚重なっていることは分からないと思う。

メインディスプレイ(有機EL)表示状態。ウォッチフェイスを試しに変更
<▲写真:メインディスプレイ(有機EL)表示状態。ウォッチフェイスを試しに変更>

有機ELディスプレイ側が表示されているときには上層のFSTN液晶はクリア状態。逆にFSTN液晶が表示されているときには有機ELディスプレイ側は非表示。普段腕に装着しているときにはFSTN液晶が常時表示されていて、サイドボタンを押せば有機ELディスプレイ側に切り替わる。長時間放置してFSTN液晶のみのモードである「エッセンシャルモード」に切り替わった時には、サイドボタンを長押しでスマートモードに戻る。

FSTN液晶と言われても、どんなディスプレイなのか分からない方が大半だと思うが、電卓などで使われている液晶をイメージして欲しい。夕方や夜間など暗い場所だと見難いのでバックライトも搭載されている。バックライトのオン/オフ状態の写真を下に掲載しているが、ライトがついていれば見やすいことが分かると思う。

FSTN液晶表示状態(ライト点灯)
<▲写真:FSTN液晶表示状態(ライト点灯)>

FSTN液晶表示状態(ライト消灯)
<▲写真:FSTN液晶表示状態(ライト消灯)>

バックライトは腕を返す動作、もしくはサイドボタンを押すことで点灯する。また、ライトの色は設定で変更することもできる。

非常にカッコいい2層ディスプレイだが、上にFSTN液晶が重ねられている分、有機ELディスプレイ側の表示は微妙にクリアさに欠ける。スマートフォンなどでディスプレイに保護フィルムを貼った状態と似た感じだ。とはいえ、スマホと同様、普段使っているときには保護フィルムの存在は気にならないと思う。下の写真がある程度参考になると思う。

斜めから見た所
<▲写真:斜めから見た所>

この2層ディスプレイ構造にはとても独特な魅力があるので、好きな人はハマると思う。かなりカッコいい。TicWatch Pro 5最大の魅力だと思う。

なお有機ELディスプレイの解像度は466 x 466ピクセル(326ppi)で、サイズは約1.43インチ。十分な情報量を表示できる。下の写真はGoogleマップで東京駅を検索し、地図を表示したところだが、十分精細に表示されていることが分かると思う。

解像度が高く、文字入力/表示も問題ない
<▲写真:解像度が高く、文字入力/表示も問題ない>

「Googleマップ」表示。実用十分
<▲写真:「Googleマップ」表示。実用十分>

装着感は至ってオーソドックスで、特に不快感などはない。TicWatch Pro 5本体の重さは44.35gだが、特に重いと感じることもない。ストレスなく普通の装着感。

装着状態
<▲写真:装着状態>

一つ良いと感じた点は汗をかいたとき。裏面がベタッとした時計やスマートウォッチの場合、汗によって腕に貼り付く感じになる製品があると思う。個人的にはその感触があまり好きではない。ところがTicWatch Pro 5は貼り付きにくい。裏面のセンサー部が約1mmほど出っ張っているためだと思うが、裏面の接触感は快適。逆に凸部が食い込むかもしれないという不安もあったが、それもない。



文字盤(ウォッチフェイス)デザイン

まず、TicWatch Pro 5の文字盤(ウォッチフェイス)デザインは有機ELのメインディスプレイ側のみが変更可能で、上層のFSTN液晶側は変更できない。

ウォッチフェイスを変更した所
<▲写真:ウォッチフェイスを変更した所>

欲を言えばFSTN液晶側の文字盤デザインも変更したいが、シンプルな表示なので、変えようもないかもしれないし、特に問題ないと思う。

日付、時刻(時・分・秒)、歩数、心拍数、バッテリー残量、Bluetooth、NFCの状態がFSTN液晶にシンプルに常時表示され、大抵のユーザーにとっては情報量も表示デザインも問題ないと思う。

FSTN液晶には日付、時刻、歩数、心拍数、バッテリー残量などが表示される
<▲写真:FSTN液晶には日付、時刻、歩数、心拍数、バッテリー残量などが表示される>

次にメインディスプレイ側のウォッチフェイスだが、いくつかのデザインはTicWatch Pro 5本体内に最初からプリインストールされている。文字盤を長押しすればウォッチフェイスのリストが横並びで表示され、スクロールして設定すれば変更できる。

ウォッチフェイスの変更リスト画面
<▲写真:ウォッチフェイスの変更リスト画面>

プリインストールされているデザイン以外のものに変更する場合にはスマートフォン向けアプリ「Mobvoi Health」を使う。様々なタイプのデザインのウォッチフェイスがあるので、好みのものがいくつか見つかると思う。Wear OSデバイス用のウォッチフェイスアプリである「TimeShow」も使える。TimeShow内の1,000種類以上のウォッチフェイスも含めれば、莫大な数のデザインの選択肢がある。

「Mobvoi Health」アプリでウォッチフェイスのリストを表示
<▲写真:「Mobvoi Health」アプリでウォッチフェイスのリストを表示>




機能

TicWatch Pro 5のプラットフォームはWear OS by Googleなので、スマートフォンとの連携機能は豊富。TicWatch Pro 5にはマイクとスピーカーも搭載されているので電話もできるし、メッセージのやり取りはもちろん、地図(Googleマップ)、そしてYouTube Music、Spotifyなどの音楽を楽しんだり、Google ウォレットも使える。Google Playを使ってサードパーティーのアプリを追加インストールすることもできるので、拡張性は非常に高い。

「Googleウォレット」も利用できる。他にも多種多様なアプリを使える
<▲写真:「Googleウォレット」も利用できる。他にも多種多様なアプリを使える>

TicWatch Pro 5が初期状態で搭載している主な機能は下記の通り(一部を抜粋)。

  • アラーム
  • ストップウォッチ
  • スマートフォンを探す
  • タイマー
  • マップ(Googleマップ)
  • メッセージ
  • メディア コントロール
  • ライト
  • 計算機
  • 手洗いタイマー
  • 天気予報
  • 電話
  • 予定
  • 連絡先
  • Google ウォレット
  • 各種健康管理
  • 各種エクササイズ記録・管理
  • 睡眠記録

他のプラットフォーム、他社製品でも搭載されているような機能は一通り揃っていることが分かると思う。

健康管理については、心拍数、血中酸素濃度(血中酸素飽和度)、呼吸数、ストレスレベル、心臓の状態、体温(TicWatch Pro 5のセンサー接触部なので腕の温度)の測定・管理ができる。心拍数については心房細動アラートなどのチェックもできるが、それを含む一部のデータ表示については設定でオフにもできる。というか、標準状態ではオフになっている。私は心房細動アラートはむしろ心配で見たくないので、標準設定でオフになっているのは助かる。

心拍数のデータ表示画面例
<▲写真:心拍数のデータ表示画面例>

血中酸素濃度(血中酸素飽和度)はスマートウォッチによって精度にバラつきがあるが、TicWatch Pro 5は比較的正確に測定できているように見える。

血中酸素濃度(血中酸素飽和度)の測定
<▲写真:血中酸素濃度(血中酸素飽和度)の測定>

各種エクササイズに関しては、合計100種類以上のワークアウトモードを搭載している。ランニングなど陸上でのワークアウトだけでなく、TicWatch Pro 5は5気圧防水対応なので、プールでのスイミング等にも対応している。

アプリで「アクティビティ」画面を表示した例
<▲写真:アプリで「アクティビティ」画面を表示した例>

TicWatch Pro 5はGPSを搭載している上、コンパス、バロメーターも搭載しているので、高度も含めて単独での精度の高い位置情報の測位ができる。

睡眠記録では、睡眠段階(睡眠レベル)、心拍数、血中酸素濃度、呼吸数が記録される。睡眠記録の開始はユーザーが手動で行うだけでなく、自動的にも行われる。基本的には眠り始めたら自動的に記録されるので手軽。

アプリで睡眠記録データを表示した例
<▲写真:アプリで睡眠記録データを表示した例>

睡眠段階は「目が覚める」「REM」「浅い眠り」「深い眠り」の4レベルで、それぞれの時間が記録される。また、睡眠時の心拍数の変化、血中酸素濃度、呼吸数も確認できるので、自分の睡眠の質を後から振り返ることができる。



バッテリーの持ちと充電

TicWatch Pro 5のバッテリー容量は628mAh。スマートモードで最大80時間の連続使用ができるとされているが、実際に4日くらい持つ感じ。ワークアウト時間が多かったり、アプリの操作時間、電話時間などが長い場合にはその分減るものの、毎日充電する必要はないと思う。

筆者の使い方だと4日おきの充電だった。私は普段ワークアウトは全くといっていいほどやらず、歩数を確認するくらい。通知、心拍数と血中酸素濃度は時々チェック、一日に2、3回天気予報をチェックするという感じ。これだと4日以上持つが、バッテリー残量が減ると一応気になるので4日間隔くらいで充電していた。

充電している様子
<▲写真:充電している様子>

充電時間は15分間くらいでも1日持つ分の回復ができるので、朝出かける前のちょっとした時間に充電するだけでも大丈夫だと思うが、とりあえずバッテリー残量が40%以上残っていれば、帰宅までは余裕で持つと思うので、残量が20%くらいに減ってからの充電でいいと思う。毎日充電する必要がないのは楽。



Mobvoi Healthアプリ

TicWatch Pro 5を利用できるのは今のところはAndroidスマートフォンのみで、iPhoneには非対応。具体的にはAndroid 8.0以降のOSを搭載したスマートフォンが対象で、アプリ「Mobvoi Health」をインストールする。TicWatch Pro 5の設定変更や測定データの閲覧/管理、アカウント管理など様々なことをMobvoi Healthアプリを使って行う。

「Mobvoi Health」アプリの画面例
<▲写真:「Mobvoi Health」アプリの画面例>

Mobvoi Healthアプリのデザインはシンプルなので。特に迷わず使えると思う。メイン画面は「統計」ページで、アクティビティ、運動、睡眠、心拍数、酸素飽和度、圧力(※ストレスのこと)、VO2 Max(最大酸素摂取量)などのパネルが順に並んで表示される。パネルをタップすることで詳細を確認できる。表示パネルは好みに応じて変更もできる。「デバイス」ページではTicWatch Pro 5の設定、ウォッチフェイスの変更などができる。



TicWatch Pro 5の魅力と感想

TicWatch Pro 5の魅力、感想を述べたい。

「TicWatch Pro 5」
<▲写真:「TicWatch Pro 5」>

先ほども述べたように、TicWatch Pro 5はWear OS搭載スマートウォッチということで、Google Playからアプリをインストールできるので、拡張性は申し分ない。センサー類も豊富なので測定可能なデータも非常に多いし、とにかく多機能。使い勝手も良い。

搭載プロセッサの性能も高いので、Googleマップも快適な速度で動くし、通知やメッセージのチェック、通話なども快適に利用できる。

本体デザインや質感も良いし、不満点は基本的にない。

とはいえ他社のハイエンドスマートウォッチも同じように多機能でデザインも良いので、これらの点はTicWatch Pro 5の差別化にはならないと思う。

では何がTicWatch Pro 5の魅力かといえば、何度も書いたように、2層ディスプレイとバッテリーの持ちだと思う。

FSTN液晶側が表示された状態の例
<▲写真:FSTN液晶側が表示された状態の例>

この2層ディスプレイには言葉では言い尽くせない良さがある。結局のところ、TicWatchを選ぶかどうかは、この2層ディスプレイを気に入るかどうかという点に行き着くと思う。

そしてバッテリーの持ちが良い。

ちなみに、スマートモード運用時も長時間放置しているとFSTN液晶のみのエッセンシャルモードに切り替わるが、手動でエッセンシャルモードに移行させることもできる。エッセンシャルモードのみでの運用なら、さらに超長時間の連続運用が可能。

いざとなればエッセンシャルモードでバッテリーの持続時間を延ばせるのは、自然災害の多い日本での暮らしには非常に大きな魅力の一つだと思う。

一方、TicWatch Pro 5の欠点らしい欠点をあえて挙げると、日本語ローカライズの精度だと思う。ストレスを「圧力」と表示するなど、日本語訳が微妙な点がいくつかある。些細な点ではあるが残念。とはいえ、せいぜいそれくらいしか不満点はない。



総括

魅力と感想の項目でも述べたように、TicWatch Pro 5の最大の魅力は2層ディスプレイの搭載、そしてそれによって実現した長時間駆動が可能なバッテリーの持ちだ。

「TicWatch Pro 5」
<▲写真:「TicWatch Pro 5」>

機能面ではハイエンド機らしく、非常に多機能な上、後からGoogle Play経由でアプリの追加インストールもできるので拡張性に富むし、GPS、コンパス、バロメーター搭載でアウトドアでの使用にも全く問題ない。

Androidスマートフォンのユーザーで、Wear OS搭載のハイエンド・スマートウォッチを望みつつ、バッテリーの持ち時間を極力長くしたい方にはTicWatch Pro 5は有力な選択肢の一つになると思う。

情報元、参考リンク
Amazon/Mobvoi TicWatchストアページ
楽天市場/TicWatch Pro 5製品ページ
Amazon/TicWatch Pro 5製品ページ
Amazon/TicWatch Pro 3 Ultra GPS製品ページ
Amazon/TicWatch Pro 3 GPS製品ページ
Amazon/TicWatch E3製品ページ

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