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Microsoft、新型の2画面折り畳みAndroidスマホ「Surface Duo 2」を発表!日本でも2022年前半発売!

米Microsoftは米国時間22日(日本時間23日)、「Surface」シリーズの新製品発表会をオンライン開催し、「Surface Pro 8」「Surface Go 3」など複数のWindows搭載製品を発表するとともに、Androidスマートフォン「Surface Duo 2」も披露した。2画面折り畳み型のハードウェアを特長とする「Surface Duo」の第二世代モデルとなる。

<▲図:Surface Duo 2>

同社が10月5日にリリース予定の最新OS「Windows 11」ではAndroidアプリを使えるようになることも特徴の一つだが、今回のSurface Duo 2の使用イメージの動画を見る限り、Windows 11とAndroidの連携は非常に強力かつ便利になる可能性を秘めていそうだ。

<▲図:Surface Duo 2を開いた状態でのディスプレイ面と背面>

GoogleのChromebookがGoogle PlayとAndroidアプリによってある程度補われていることと同様、Windows 11がAndroidアプリで追加の魅力を備えることは注目すべき点で、Surface Duo 2もWindows 11との組み合わせによって最大限のシナジーを発揮しそうだ。連携やWindows 11でAndroidアプリを扱うシーンを含めたイメージは下記リンク先の発表会の動画で確認できる。

2時間7分40秒辺りからSurface Duo 2に関する内容だ。画面右下の「Audio Tracks」アイコンをクリックして「日本語」を選べば、日本語音声で発表内容を聞くことができるようになっている。日本語字幕表示や、手話表示も可能だ。
https://www.microsoft.com/en-us/event

また、Surface Duo 2のプロモーション動画部分のみを抜き出した映像がYouTubeで公開されているので、手軽に確認するには便利だ。ただし、この動画には発表会におけるSurface Duo 2に関する内容の全ては含まれておらず、音声も日本語では聞けないので、上記リンク先の発表会の映像を確認することを勧めたい。


さて、そのSurface Duo 2だが、すでに米国のMicrosoft公式サイトには情報が掲載されており、発売日は10月21日、価格は1,499.99ドル~とされている。本記事執筆時点の為替レートでは、日本円換算して約164,431円。やはり相当高額で、この価格は同時発表された「Surface Pro 8」のスターティング価格よりも400ドル高い。

手を出しにくい高額な製品ということはなるが、魅力も大きい。

<▲図:ホワイトモデル>

まず、ディスプレイは片面約5.8インチ、2面合わせて約8.3インチとなる。採用する「PixelSense」ディスプレイは、有機ELパネルで、解像度は片面1,344 x 1,892ドット(縦横比は13 : 9)。2面合わせると2,688 x 1,892ドット。リフレッシュレート90Hz対応、最大800ニトの明るさ、HDR対応など、表示性能も高い。

2枚合わせて約8.9インチのディスプレイを備える端末ということで、本体サイズは広げた状態ではそれなりに大きい。約145.2 x 184.5 x 5.5mm、閉じた状態では約145.2 x 92.1 x 11.0mm。閉じた状態でも幅が92.1mmと、結構大きいので、手の小さい方は片手持ちでの通話は若干厳しいかもしれない。重さも約284gと、スマホとしては重い。

<▲図:Surface Duo 2を途中まで開いた状態>

しかし、非常に薄いボディで、ポケットに入るサイズでもあるし、タブレットや小型のモバイルPCをある程度代替できるので、普段それらの端末を持ち歩いている方にとってはSurface Duo 2の魅力は非常に高く写るだろう。

また、Surface Duo 2にはスマートフォンとしての利便性を向上させた機能もある。ヒンジ側から見たディスプレイに通知表示ができるので、閉じた状態で着信通知やメールなど新着情報のチェックがしやすくなっている。

<▲図:閉じた状態のヒンジ側から見えるディスプレイに通知表示をできる>

バッテリー容量はおよそ4,449mAh(最低4,340mAh)。どれくらいの時間持つのか気になるところだが、フル充電状態から動画再生は最大15.5時間、音声通話なら最大28時間できるというカタログスペックだ。最大23Wでの充電に対応する。

基本スペックは、CPUがQualcomm Snapdragon 888 5Gで、メモリは8GBのLPDDR5、ストレージは128GBもしくは256GB、512GBと、モデルによって異なる。

Wi-FiはWi-Fi6対応で、Bluetoothは5.1。NFC対応、SIMカードはデュアルSIM対応で、一つは物理SIMカードのnanoSIM、もう一つはeSIMとなっている。スタイラスペンは「Surface Slim Pen」「Surface Pen」「Surface Hub 2 Pen」に対応する。

対応するモバイル通信のバンド(周波数)は下記の通りだ。

  • 5G(ミリ波):n257, n260, n261
  • 5G(sub6):n1, n2, n3, n5, n7, n20, n25, n28, n38, n41, n66, n71, n77, n78, n79
  • 4G LTE:1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 14, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 38, 39, 40, 41, 42, 46, 48, 66, 71
  • 3G(WCDMA):1, 2, 5, 8
  • GSM/GPRS:850/900/1800/1900 MHz

カメラはフロントに約1200万画素、f値2.0、24mmのレンズのシングルカメラを、リアに3眼カメラを搭載する。3眼の構成は下記の通り。

  • 広角: 12MP, f/1.7 aperture, 27 mm, 1.4µm, dual pixel PDAF and OIS
  • 望遠: 12MP, f/2.4 aperture, 51 mm, 1.0µm, PDAF, OIS and 2X optical zoom
  • 超広角: 16MP, f/2.2 aperture, 13 mm, 1.0µm, 110o diagonal field of view with distortion correction

現時点では日本市場への投入計画は明らかにされていないので(※追記:日本での発売も正式発表され、2022年前半に発売予定)、Surface Duo 2を日本の量販店や通信キャリア、格安SIM事業者などで手軽に購入できる環境が提供されるのかどうかが気になるところ。

Surface Duo 2をスマートフォンとして捉えると高額だが、タブレット兼用、もしくはちょっとしたモバイルノート兼用と考えると金額に対する見方も変わってくる。

※追記1:
下にCNETのレビュー動画を掲載した。デザインは初代の時点で完成度が高かったものの、この動画を見ると通知エリアの表示も含めて、よりスタイリッシュになった印象を強く受ける。しかも写真撮影時すら2画面は思いの外便利そうに見える。


これさえあれば、実際に「Surface Go」クラスの、いわゆる10インチクラスのモバイルPC、8インチ~10インチサイズのタブレットを本当に代替できるかもしれない。特に今回は先代の発売時にはなかったAndroidアプリ対応のWindows 11の存在もある。そう考えると、約284gという重さすら十分軽いと言っていいのかもしれない。Surfaceシリーズも「Surface 3」の成功に至るまでは苦戦し、ゲーム機の「Xbox」も苦戦続きのスタートを切った。初代Surface Duoもそうだろう。しかし、Microsoftは成功するまで諦めない性質がある(もしくは完敗まで)ので、Surface Duoも成功させるつもりなのだろう。それをヒシヒシと感じる二代目に見える。個人的な意見に過ぎないが、物欲を大いに刺激する。ただ、動画視聴用途については少々微妙に感じるので、動画視聴を重視する場合には普通の1画面のタブレットの方が無難だろう。

※追記2:
Surface Duo 2の日本市場での発売も明らかにされた。発売日は米国からは遅れ、2022年にズレ込む。来年前半にリリースされる予定だ。日本のマイクロソフト公式サイトでも正式に製品ページが用意され、来年前半(もしくは初頭)にリリース予定とされている。

情報元、参考リンク
米Microsoft/Surface Duo 2製品ページ
Microsoft/Surface新製品発表会(日本語視聴可能)
日本マイクロソフト公式サイト
Amazon.co.jp/マイクロソフト ストアページ

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