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楽天モバイル、iPhoneユーザーに注意喚起。iOS 15では設定次第でRakuten Linkの通信も課金カウント対象に

楽天モバイルは22日、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」や「my 楽天モバイル」と「iOS 15」の組み合わせにおける注意事項を発表した(詳細は下記リンク先を参照)。Androidスマートフォンのユーザーには今回の注意喚起は影響のない内容だが、周知のためAndroid向けの「my 楽天モバイル」アプリでもお知らせ事項として表示されている。

<▲図:iOS 15以降でプライベートリレーを利用する際の注意事項>

その注意喚起の内容は、iOS 15における「プライベートリレー」機能を無効にしないと、本来であれば無料の「Rakuten Link」アプリを使った音声通話の発信やSMSの送信に要するデータ通信量が楽天モバイルの課金対象の通信としてカウントされてしまう、というもの。「my 楽天モバイル」利用時のデータ通信量も同様にカウントされてしまう。

楽天モバイル/(ご注意ください)iOS 15以降でプライベートリレーをご利用のお客様へ

楽天モバイルの料金プランは段階制の定額プランなので、青天井で課金される恐れはないが、料金ステップが1段階、2段階思わぬ形で上がってしまう懸念はある。

しかし、多くのユーザーが「プライベートリレー」とは? という状態だと思う。

プライベートリレー機能は、Appleの新しくなったクラウドサービス「iCloud+」に導入されたプライバシー保護機能のこと。実際にはiOS 15だけでなく、iPadOS 15、macOS Montereyでも使える機能で、「Safari」でのWebサイト閲覧時のプライバシーが保護される。

具体的には、IPアドレスが匿名化されるので、どの地域からのアクセスかといったことすらWebサイト等、Webサービス側から判別できなくなる。

なぜiCloud+が絡んで来るのかというと、Webサイトへアクセスする際に一度iCloudが介入するからだ。アクセス先のWebサイトのURL及びユーザーのその時点でのIPアドレスがiCloudで暗号化され、リレーステーションと呼ばれる提携サーバーへと送られ、リレーステーションでURLの復号化が行われ、実際にアクセスするという流れになる。ユーザーのiPhone/iPad/MacとWebサイトのサーバーをiCloudが中継することで、ユーザーのプライバシーが守られる、というのがプライベートリレー機能だ。

ただ、インターネット接続が中継される場合、途中で何らかの処理が入れば入るほど、大抵は多くのWebサービスで支障が出る。実際、今回のプライベートリレーに関しても、楽天モバイルだけでなく、NTTドコモやソフトバンクも影響が出ると注意喚起している。

楽天モバイルでiPhoneを使っていて、iOS 15にアップデートする方は、プライベートリレーを無効にすれば、従来通り「Rakuten Link」アプリからの音声通話の発信、SMSの送信において課金されず、無料で使うことができる。iPhoneでプライベートリレーを無効化する手順は下図の通りだ。

<▲図:iPhoneでプライベートリレーをオフにする手順>

情報元、参考リンク
楽天モバイル(ご注意ください)iOS 15以降でプライベートリレーをご利用のお客様へ
楽天モバイル公式サイト
Apple/iCloud Private Relayに向けたネットワークの準備
NTTドコモ/今後提供されるiOS15/iPadOS15にアップデート後、dアカウントメニューが正しく表示されない事象について
ソフトバンク/iOS 15以降でプライベートリレーを 利用される際のご注意

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