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Androidスマホで手軽に心拍数と呼吸数の計測が可能に!カメラで検出。まずはPixelから対応

米Googleは現地時間4日、スマートフォン向けの健康管理サービス「Google Fit」において、スマートフォンのカメラを使って手軽に心拍数と呼吸数を計測・管理できる機能を3月をめどに導入すると発表した。まずは自社ブランドのスマートフォン「Pixel」シリーズから対応し、その後、順次他機種でも利用できるようになる見込み。

ただし、この機能で計測される心拍数の正確性についてはどの程度の精度なのかは分からない。少なくともGoogleは、本機能について、医療目的ではなく、あくまでも人々が健康管理において、手軽に心拍数、呼吸数を計測できることで、その一助になれば、といった考えで導入するようだ。

実際、多少不正確でも、手軽にちょっと調べられるというのは便利だろうし、背面カメラを使った心拍数計測に関しては精度が高いのではないかという印象もあるので、リリース後に実際に試してみたいと思う。

心拍数の計測は背面カメラに指を30秒間当てることで行う。パルスオキシメーターのように赤色光を当てて受光部で受ける、といったようなことはさすがにできないので、カメラ部に当てた指先の微妙な色の変化を読み取って心拍数として計測するのだという。カメラの性能にもよりそうだし、機種ごとにレンズもCMOSセンサーも画像処理エンジンも異なるためキャリブレーションの必要がありそうなので、全てのAndroid端末で対応できるのかどうかは全く分からないが、少なくともPixelユーザーは3月に利用できるようになるはずなので、関心がある方は試してみよう。

一方の呼吸数についてだが、心拍数と同様、1分あたりでの呼吸の回数を「呼吸数」として計測できる。

心拍数を測ることは健康診断によって誰もが馴染みのあることだと思うが、考えてみれば1分あたりの自分の呼吸の回数を測る機会は、あまりないと思う。

Google Fitに実装される計測機能では、スマートフォンの前面カメラを使い、ユーザーの上半身、具体的には胸部から上の部分がカメラに収まるようにし、それを30秒間維持する。下に掲載した参考図のように、スマートフォンをどこかに立て掛けて計測する。そして、その間は普通通り呼吸する。カメラでユーザーの体の細かな動きを検出し、呼吸数としてカウントするようだ。
<▲図:手持ちで30秒間スマホを完全に固定するのは無理なので、図のように、どこかに立て掛けて計測する>

心拍数にしても呼吸数にしても、計測はスマートフォンに搭載されるカメラを使うだけなので、何かの機器を別途購入する必要もないし、Google Fitアプリの利用料も無料なので本当に手軽だ。

呼吸数も精度は分からないが、少なくとも心拍数同様、自分自身で数えられるので、しばらくの間は自分でもカウントしてみて、計測値との比較をして、精度がどれくらいなのか確認した方が良いように思う。

いずれにしても便利そうなので、リリースが楽しみな新機能だ。

【情報元、参考リンク】
Google/Take a pulse on health and wellness with your phone
Google Play/Google Fitアプリ

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