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| ＜▲図：「ThinkSmart View for Zoom」。Bluetoothヘッドセット/イヤホンも使用可能＞ |
価格は34,000円（税抜）で、現時点ではレノボ公式通販での購入はできないようで、販売代理店モデルの展開のみのようだ。気になる方は、公式製品ページ内に「お見積・ご購入相談」の案内が用意されているので、問い合わせてみよう。
「ThinkSmart View for Zoom」は、一見するとスマートディスプレイ、すなわちディスプレイ搭載型のスマートスピーカーのような印象で、サイズやOS、スペック等も概ねそのレベルにある。しかし、Zoom専用のインターフェース、機能を備えているため、Zoomの利用頻度が高い方にはかなり便利かもしれない。
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| ＜▲図：ディスプレイは8インチのHD液晶。10点マルチタッチ操作対応＞ |
とはいえ、まずは基本スペックから見ていきたい。
OSはAndroid 8.1ベース、CPUはQualcomm Snapdragon 624、メモリは2GB、ストレージは8GB、ディスプレイは8インチで解像度が1,280 x 800ドットと、これだけを見てもスマートフォンやタブレットなどと比べると基本スペックは低い。しかし、Zoomを快適に利用できればいいだけ、と考えればスペックは重要ではないだろう。本体サイズは約263.21 x 111.36 x 142.21mm、重さは約1kg。基本的にはデスク上に設置して使う、というイメージになると思う。
Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/b/ac準拠で、Bluetoothは4.2対応、カメラはフロントカメラのみで約500万画素のセンサーを採用している。スピーカーは最大10W出力のフルレンジスピーカーを搭載、マイクはデジタルアレイマイクを装備している。
ではZoomに特化したインターフェースは？ というと、プライバシーシャッタースイッチ、マイクミュートスイッチが挙げられる。もちろんボリュームボタンもある。
プライバシーシャッタースイッチはワンタッチで内蔵カメラの映像をオフにできるスイッチで、マイクミュートスイッチはマイクをミュートにできる。
Zoomでの会議中、カメラを一時的にオフにしたり、特にマイクをミュートにしたり解除したり、といった操作はほぼ必ず行う操作の一つだと思うが、トラックパッド、マウス、キーボードでのオン/オフよりもハードウェア本体そのものにスイッチが搭載されている方が便利なのは確かだと思う。
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| ＜▲図：左側面、右側面。この写真と下の写真を合わせて見ることで分かるが、背面はストレートではなく3D形状となっている＞ |
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| ＜▲図：背面の形状＞ |
テレワーク/リモートワークの時間/機会が多く、Zoomの利用頻度も高い方には良さそうだ。
また、個人用Zoomアカウントと業務用Zoomアカウント、どちらの利用も可能で、切り替えもできる。「Zoom Rooms」ライセンスを利用して共用スペースでの利用も可能だし、「Zoom Phone」サービスの契約によって固定電話番号での発着信にも対応している。IT管理者によるリモートでの設定・管理などもできる。
後半の説明からも分かるように、テレワーク/リモートワークを今後も本格的に継続する企業・団体による導入が最も効果的かもしれない。
意外とパソコンでのZoom中にZoomの画面を表示させながら他のソフト/アプリでの作業はしにくいので、パソコンとタブレット、パソコンとスマホなど2画面体制で会議をされている方もいると思う。そのような場合、Zoom専用機が1台あれば、相当便利かもしれない。
いずれにしても新型コロナウイルスの脅威によってZoomや「Microsoft Teams」などによるオンライン会議が一般化してきたので、「ThinkSmart View for Zoom」のようなオンライン会議特化型の端末は増えてくるかもしれない。
レノボはAndroidタブレットやスマートスピーカー、スマートディスプレイなどの他、「Motorola」ブランドでのAndroidスマートフォンなどAndroid機器を幅広く日本市場に投入しているが、年々その種類は増えてきている印象だ。今後も便利な機器の登場が期待される。
【情報元、参考リンク】
・レノボ・ジャパン/プレスリリース
・レノボ/ThinkSmart View for Zoom製品ページ ・レノボ/ThinkSmart View for Zoom販売代理店モデル（ZA840005JP）製品仕様書
