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ソニー、ドコモ、楽天、Amazon、Intel、LGら多くの企業が新型コロナウイルスの影響でモバイル展示会「MWC」への出展取りやめ

毎年2月にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress」(以下、MWC)はモバイル分野における世界最大級の展示会として、各国のメーカーからの新製品及び新技術の発表に注目が集まるが、今年は静かなイベントになるかもしれない。というのも、中国・湖北省の武漢を中心に感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響で大手メーカーの出展取り止めの報せが続々と行われているからだ。

<▲図:MWCの公式アプリ>

会期は2月24日から27日なので、まだ10日以上先だが、新型コロナウイルス拡大の勢いは依然として衰えておらず、世界各国で中国などからの渡航禁止措置が採られるなど、そもそもスペイン・バルセロナへ渡る手段すら限られた状況にある。

こうした背景を踏まえ、MWCの主催者であるGSMA(GSM Association)も参加制限などの措置を発表している。具体的には、中国・湖北省からの渡航者の参加を禁止するなど、一部地域からの参加規制、そして参加者の体温計測、参加者及び出展者による物理的接触を制限するための握手禁止などだ。

正直な話、今週中にも開催中止が決定されるのではないかと考えられるほど、多くの企業が出展を取りやめている。

例えば日本企業ではソニーがプレスカンファレンスの中止を決定している。例年「Xperia」シリーズの新機種発表が行われているが今年はWeb上でのプレス発表のみとなるかもしれない。他にも、NTTドコモ(以下、ドコモ)、楽天らもカンファレンス、出展などの中止を決定している。

さらには米Amazon、Intel、Nvidiaらも参加を取りやめているし、韓国のLGエレクトロニクス、中国のXiaomi、MediaTekなども同様だ。

一部の企業は依然として対応を発表していないし、参加予定のままのところも多い。また、プレスカンファレンスは中止しても出展自体は行う予定の企業もある。そのように規模を縮小しつつも出展する企業はある。

一方で参加意思を有しながらも規模縮小もしくは出展取り止めにならざるを得ない企業も多い。というのも、主に中国企業を中心に、渡航制限によってスペインへの社員の派遣が不可能な例もあるからだ。

新型コロナウイルスの影響は様々な面に波及しており、大勢の人間が集う大型イベントに関しても中止に追い込まれる事例が増えている。MWCは現時点では開催予定だが、今後数日の様子見の後、中止となる可能性もあるかもしれない。

とはいえ、その場合でもメーカー各社は予定していた新製品の発表を何らかの形で行うことが予想されるので、2月の最終週の各社のプレス発表には注目だ。

「MWC20」アプリは下記リンク先からダウンロードできる。



【情報元、参考リンク】
MWC Barcelona 2020公式サイト

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