<▲図:Lenovo Tab M7> |
しかも、搭載OSは「Android 9 Go Edition」。「Go Edition」とは何だろうか? と疑問に思う方も多いかもしれない。Androidも機能拡充を図る中で肥大化が進み、要求スペックも上がってきている。しかし、ハイスペックの高価な端末は新興国などでは売りにくい。そこで安価な低スペック端末でも快適に動く軽量版のAndroid OSが開発された。それが「Go Edition」だ。
OSのサイズ自体が小さいことに加え、機能を絞り、軽快に動作するよう設計されている。「YouTube」などGoogle純正アプリ/サービスに関しても軽量版の「Go Edition」が用意されていて、低スペック端末でもスムースに動くようになっている。
各国の市場で多くの搭載製品がリリースされているが、日本ではまだ馴染みがない。フルバージョンのAndroid OS搭載機種でも意外と安価な製品があるからかもしれない。
フルバージョンOS搭載の低価格機と比べると、Lenovo Tab M7、Lenovo Tab M8の魅力はそれほどでもない、と言わざるを得ない部分もある。
実際、11,000円のLenovo Tab M7に至ってはメモリ(RAM)が1GB、ストレージ(ROM)が16GBと、今やあまり見かけないメモリ容量だ。ディスプレイも7.0インチのワイドIPSパネルを採用しつつも解像度は1,024 x 600ドットと、物足りない。タブレットというよりもスマートディスプレイクラスのスペックだ。
とはいえ、約236gと軽量なボディは扱いやすいだろうし、これで十分という方もいると思う。しかし、本格的なタブレットを求める方には向かないと思う。
<▲図:Lenovo Tab M8> |
Lenovo Tab M8はワンランク上のスペックで、ディスプレイは8.0インチと若干大型化し、解像度は1,280 x 800ドット。メモリは2GBで、ストレージは16GBだ。本体のサイズは約199.1 x 121.8 x 8.15mmで、重さは約305g。
M8ですら、大人が本格的に使うタブレットとしては物足りない製品だと言わざるを得ないが、低学年の子供向け端末には十分だろう。実際、キッズモードを搭載し、子供が扱えるようにしていて、豊富なキッズコンテンツを用意し、ペアレンタルコントロールでの利用制限機能を掛けることも可能だ。さらにはブルーライト低減を機能するので、目に優しい設定で使うこともできるし、Dolby Audioスピーカーを搭載し、サウンドのあるコンテンツも十分に楽しめる。ちょっとしたコンテンツ、動画視聴などには十分そうだ。
ちょっと前のフルバージョン機との比較検討にもなりそうだが、レノボがAndroidタブレット市場に次々と製品を送り込んでいるのは嬉しいニュースだと言える。
【情報元、参考リンク】
・Amazon/Lenovo Tab M7
・Amazon/Lenovo Tab M8
・レノボ・ジャパン/プレスリリース
・Google/Android 9 Go editionについての記事