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【一条真人的Androidライフ】第119回:これからのスマートフォンは人工知能がキーになる?

QualcommのSnapdragon 835などは非常に高速なプロセッサではある。Snapdragon 835を搭載し、高速クロックで動作する「HTC U11」などのハイエンドスマートフォンの処理速度は極めて速い。なにしろ、普通にホーム画面を操作しているだけでそのレスポンスを快適に感じてしまうほど今までの機種とは違うものを感じてしまうほどなのだ。

<▲図:HTC Sense Companionの画面例1:近くの飲食店を教えてくれた>

とはいえ、普通にユーザーが使う限りは、そのハイポテンシャルさも、生産性を向上させてくれるなど、現実的なものとしてあまり役に立っていない感じがあるのが残念なところだ。まあ、それは最近の高性能スマホには共通しているところだが。

しかし、このHTC U11のポテンシャルは今までにない機能に役立てられている。

それが「HTC Sense Companion(HTCセンス・コンパニオン)」だ。これはAIパーソナルアシスタントで、ユーザーの行動パターンを解析し、様々な提案をしてくる。

一日の終わりに万歩計のデータを表示してくれたり、昼になると自分のいる場所の近所のおすすめレストランなどを表示してくれたりするので、現実的に便利そうだ。長期間使っていると様々な情報を知らせてくれるのだろう。

<▲図:画面例2:こちらも飲食店の提案例>

<▲図:日によっては一日1kmも歩いていないオレ>

また、最近のシャープの「AQUOS」なども「エモパー」という人工知能キャラを搭載していて、色々しゃべりかけてくる。エモパーは声に関しても3人の中から選択できるなど、ユーザーごとにカスタマイズできて面白い。外出したときなど、そこがどんな場所なのか? を説明してくれたりして、自分の知らない場所だと便利なこともある。もちろん、スケジュールを教えてくれるなど、まさにパーソナルアシスタント的に便利な面もある。

この種のパーソナルアシスタント的な機能は今後も進化していき、やがてはスマホを選択する際の重要なキーになるのではないか? と僕は思っている。


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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