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【一条真人的Androidライフ】第106回:そのハートはいずこに?

最近のAndroid端末は上位機においてはカメラ機能が1つの重要な勝負ポイントになっているように思える。言うまでもなく、その代表的な存在がライカダブルレンズを搭載したHUAWEI(ファーウェイ)の「HUAWEI P9」、「HUAWEI P9 Max」などだ。「ライカ」のブランド力は破壊的なようで、他の高機能カメラを搭載したスマホではその差を詰めるのが難しそうな様相だ。

<▲図:最近はBMW系デザインのAXON7がお気に入りな僕>

個人的に、ここまで来たらアレだろうと思っているのが「ニコン」だ。ニコンは日本を、そして、世界を代表するカメラメーカーだ。かつて、高性能カメラとして世界に認められていたライカを叩き落とし、日本のカメラの時代を築いたのがニコンなのだ。

ニコンレンズ搭載のソニーモバイルスマホは難しそうなので、シャープとか富士通でどうにかならないだろうか? 最近ではそういう妄想でもしないと面白いことがないのが困ったところだ。

上位機種層に対して、今年も3万円以下の端末のゾーンは熱くなることだろう。

それにしても、日本といいドイツといい、これだけの工業技術を持つ国が第2次世界大戦で負けてしまったのは残念なことだ。自動車に目を向ければ、現在、世界をリードしているのはアメリカ、ドイツ、日本というところではないだろうか? ドイツと日本て、結構凄い技術がある国なんだけどね。

こんなことを考えてしまうのは、最近、Amazonプライム・ビデオのオリジナルドラマで「高い城の男」という作品を見ているせいかもしれない。

この作品は、第2次世界大戦で日本とドイツ側が勝った世界が舞台となるドラマなのだ。なんと、アメリカ大陸の中央部を縦に区切るように原爆を数個落として、アメリカを東西に分断してしまっている世界なのだ。そして、東側はドイツの領土で、西側は日本の領土になっている。原作はフィリップ・K・ディックの小説。

さて、話をスマホに戻そう。

そんなスマホに対して、クアルコムは大きくビジネスチャンスを広げそうだ。2017年に登場する次世代のクアルコムプロセッサにWindowsが対応版を出すという話なので、熱くならないわけがない。その低消費電力性能を生かして、多くのクアルコムプロセッサ搭載モバイルPCが登場することだろう。

こうなると失速感が強いのがアップルだ。

アップルに関しては、クアルコムなどのARM系プロセッサに対応したバージョンのMac OS Xが出るというようなウワサ(アップルユーザー得意の希望的観測?)がこの数年、色々と囁かれていたのだから。この分野でもWindowsに先を越されてしまったわけだ。

「この分野でも」というのは、最近、プロフェッショナルレベルでMac離れが進んでいるという話をよく聞くからだ。まあ、ジョブズがいないから仕方ないか。対するマイクロソフトは一時期停滞していた印象があるが、最近は実にアグレッシブだ。

やはり企業をリードしていくのは「どうなりたいか?」というハートなのではないだろうか?


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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