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ファーウェイ・ファンミーティング大阪レポート前編:カメラ、基本性能、指紋センサーの多機能さなど魅力満載のスマホP9

ファーウェイ・ジャパンは11月より全国4都市でファン感謝イベント「HUAWEI JAPAN Touch and Try Tour 2016 モバイルプリンスのファーウェイ王国ファンミーティング」(以下、ファンミーティング)を開催した。これまで各地のイベントレポートをお届けしてきたが、今回は大阪会場のレポートを紹介したい。

<▲図:左から順にGAPSIS編集長 長田、モバイルプリンス氏、
ファーウェイ・ジャパンの岩崎氏>

名古屋、東京イベントと同じく、大阪でもトークの中心はドイツのカメラメーカー「LEICA」(ライカ)との共同開発となるダブルレンズカメラを搭載するハイエンドスマートフォン「HUAWEI P9」と、ファーウェイがスマートフォンの開発で培ったノウハウを導入した自社初となるWindows 10搭載2-in-1タブレット「HUAWEI MateBook」の2機種。

イベントでは、ファーウェイ・ジャパンの岩崎基弥氏が製品プレゼンを行い、沖縄を本拠にラジオパーソナリティー、ライターなどとして活躍するモバイルプリンス氏とGAPSIS編集長 長田(筆者)によるトークセッション、参加者による製品タッチ&トライで構成された。

さて、その大阪イベントの内容をまずはP9の話題から取り上げていきたい。


<P9の基本スペック>

P9の特徴的機能やモバイルプリンス氏、筆者が勧める魅力の紹介に入る前に、基本スペックを振り返っておきたい。

<▲図:HUAWEI P9(※イベントより後に別途撮影した写真)>

P9はSIMフリーのAndroidスマートフォンで、OSはAndroid 6.0。

現在、ファーウェイ・ジャパンはテスターを一般公募し、Android 7.0アップデートをテスト中。2017年2月下旬以降にAndroid 7.0アップデートがリリースされる予定なので、P9では今後Android 7.0も楽しめる見込み。

CPUはファーウェイ自社開発のKirin 955オクタコア、メモリは3GB RAM、32GB ROMで、ディスプレイは約5.2インチサイズで解像度が1,080×1,920ドットのIPS液晶。搭載されるバッテリー容量は3,000mAhで、ボディサイズは約70.9×145×6.95mm、重さ約144g。

画面サイズの割に左右のベゼル(額縁部分)が狭く、ボディ幅が70.9mmに抑えられている。

最大の特徴はLEICAとの共同開発のダブルレンズカメラ。背面上部に搭載され、レンズ/センサーが2個装備されている。「LEICA」のロゴもしっかりと表示されている。約1200万画素のモノラルセンサー、約1200万画素のRGBセンサーで構成され、両センサーから得たデータを合成処理している。インカメラは約800万画素だ。

<▲図:LEICAダブルレンズカメラと指紋認証センサー>

ネットワークはFDD-LTE、TDD-LTE、W-CDMA、GSMに対応し、LTEではキャリアアグリゲーションもサポートする。そのため、LTEでの通信速度は下り最大262.5Mbps、上り最大50Mbpsと速い。

Bluetoothは4.2で、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4/5.0GHz)。

背面に指紋認証センサーも搭載する。

これらの情報からも分かるように、P9は今現在の市場で見てもハイエンド端末の一つに数えられる。


<P9の魅力>

岩崎氏は、P9の大きな特徴としてカメラ、長時間駆動できるバッテリー、指紋認証、デザインなどを挙げた。中でも時間を割いて紹介されたのがLEICAダブルレンズカメラだ。


■LEICAダブルレンズカメラ

LEICAダブルレンズカメラにはLEICA基準を満たす、特別設計されたレンズが搭載され、高品質の写真を撮影できる。モノクロセンサーでは被写体の形状や輪郭などのディテールを取り込み、RGBセンサーでカラー情報を取得する。2つのセンサーから得られたデータは高速処理で合成される。


一般的なシングルセンサーのカメラと比べて50%多くのディテールを捉えることができ、光も300%多く取り込める。これによって深みがあって立体感まで感じられる写真を様々なシーンで撮影できる。2つのレンズによって、シングルレンズでのF0.95相当の明るさになるので、暗いシーンでも明るいシーンでも撮影しやすい。しかも、P9ではスマートフォンとは思えないほどに美しいボケのある写真まで楽しめる。


このLEICAダブルレンズカメラは、モバイルプリンス氏、筆者も一押しのポイント。

2人とも撮影例を何枚か提示した。例えばモバイルプリンス氏は、オフィスビルの室内で窓ガラスにP9を押し付けて固定した状態で撮影した夜景、イルミネーションが綺麗なショップ、初恋の人をモノラル撮影した写真などを紹介。

<▲図:モバイルプリンス氏が撮影した夜景>

夜景はP9のカメラに搭載された「Proモード」で撮影されたもの。Proモードでは露出、ISO感度、シャッタースピードなどを細かく調整可能で、オートでは上手く撮れないようなシーンでも綺麗に撮影できる。

筆者が撮影した例は月やクリスマスのイルミネーション。

<▲図:P9はProモードを使えば手持ちでも月の模様まで撮影できる>

夜空に輝く月は意外と明るく、大抵のスマートフォンでは真っ白にしか写らない。白飛びしてしまって、月の模様を撮影するのは難しい。ところが、P9の場合は、ProモードでISO感度、シャッタースピードなどを調整することで、手持ちでも月の模様まで撮影できる。

これは素晴らしい。

<▲図:カメラについて熱く語るモバイルプリンス氏と筆者>

また、前述したボケは「ワイドアパーチャ」機能で楽しめる。会場では実際に試し撮りも行われた。このワイドアパーチャ機能を使った撮影では、フォーカスポイントの変更、絞りの変更を撮影後に行うこともできる。そのため、後からでもボケを調整し、こだわりのイメージに作り上げることができるわけだ。

<▲図:参加者にカメラの使い方をレクチャーするモバイルプリンス氏。
参加者の方々もP9のカメラを試していた>

さらに、モバイルプリンス氏が超お気に入りの機能として「ビューティーモード」も紹介された。

<▲図:ビューティーモードで自撮りをするモバイルプリンス氏>

あらかじめいくつかの角度から自分の顔を撮影しておくと、その顔データを元に、自撮りをした時にビューティー補正を掛けてくれる、というもの。しかも、複数人で撮影した時には、自分の顔だけにビューティー補正が掛かるので、ちょっとした抜け駆け的な魅力もある。女性だけでなく男性でも髭やシミなどをある程度消してくれるので使えるはずだ。

<▲図:かなり大変身してしまったモバイルプリンス氏。肌がツルツルになって
顎の輪郭もスッキリし、元々クリッとした目もさらにパッチリして
「プリンス」らしさを増している>


■基本パフォーマンス

P9に搭載されたCPUはKirin 955。自社開発CPUによる影響は大きく、高性能化で省電力性能も高く、発熱も少ない。「AnTuTu」でのベンチマークスコアは筆者が95,700ほど、モバイルプリンス氏が96,000と、かなり高い。実際の体感パフォーマンスも優れている。筆者は、普段からChromeで40~50個のタブを開くが、P9は多少速度が落ちたとしても十分実用的なレベルをキープしてくれる。そのため、数多くのタブでも快適に閲覧できるのが嬉しい。しかも、それだけ重い処理をしてもP9の発熱は少ない。この基本的なパフォーマンス/性能が筆者は素晴らしいと感じた。

<▲左図:AnTuTuのスコア例、右図:指紋認証センサーに設定できる機能例>


■指紋認証センサー

P9の指紋認証センサーは背面にある。3D形状の認識も可能なセンサーで非常に精度が高い上、認証処理速度も速い。しかも、スリープ状態から指紋認証センサーに触れるだけで画面のオン、ロック解除ができるので、言葉通り「ワンタッチ」。ボタンを一つも押さなくていい。

また、指紋認証センサーにはいくつかの機能を割り振る(設定する)ことができる(上図の右側を参照)。この点も魅力で、例えば下フリックで通知バーを表示させたり、左右フリックでギャラリーの写真をめくったり、長押しでカメラのシャッターを切ることができる。


■ボディと同梱品

P9に限らず、近年のファーウェイの製品はデザインの品質が向上していることも大きな魅力。P9もアルミ素材でシンプルなデザインで、質感が高く、カッコいい。

モバイルプリンス氏は、軽さと薄さも嬉しいとのこと。特にパフォーマンス、カメラ、バッテリーの持ちなどとのバランスも考慮した場合、この軽さと薄さは特筆すべきポイントだと語っていた。

ちなみにモバイルプリンス氏は同梱品にも魅力を感じていた。P9にはACアダプター、USBケーブル、イヤホンのほか、クリアケースが同梱されている。このクリアケースには内側にドットパターンが設けられていて、P9の背面パネルとベタッとは密着しない。そのため、見た目もカッコよく、メインケースとしても使える。もちろん、他社製のお気に入りケースを購入するまでの繋ぎでもいい。

<▲図:岩崎氏は終始熱く語っていた>

岩崎氏も、このケースには市場からの良い反響があったとコメントしている。


■バッテリーの持ちとオーディオ

筆者が挙げた魅力としてバッテリー持ちとオーディオ性能もある。

P9の省電力性能はかなり優れていて、かなりの長時間バッテリーが持つ。特にスリープ状態での電力消費が少なく、あまり使わないと数日間持つほど。わざとスリープ状態を維持してみたところ、1日と18時間で17%しかバッテリーが減らなかった。使用時も電力消費が少なく、それなりに使っても2日は持つ印象だった。

<▲図:スリープ状態でのバッテリー消費と音楽アプリ>

また、P9はハイレゾ音源に対応し、標準の音楽アプリには「DTSモード」も搭載されているので、携帯音楽プレーヤーとしても魅力。


次回の後編ではMateBookについて触れたい。


【ファーウェイ P9&MateBook関連レポート記事】
◆名古屋イベント編
名古屋ナナちゃん前で開催中のファーウェイ街頭イベントレポート!
名古屋ファンミーティングレポート:会社及びHUAWEI P9紹介プレゼン編
名古屋ファンミーティングレポート:MateBook紹介&イベントの様子編
名古屋ファンミーティングレポート:トークセッション編

◆東京イベント編
品川街頭イベントレポート
新宿街頭イベントレポート
ファンミーティング東京レポート:P9とMateBook紹介編
ファンミーティング東京レポート:トークセッション&イベント模様編

◆大阪イベント編
大阪街頭イベントレポート
ファンミーティング大阪レポート前編:カメラ、基本性能、指紋センサーの多機能さなど魅力満載のスマホP9


【情報元、参考リンク】
「HUAWEI Touch and Try Tour 2016」について
ファーウェイ・ジャパン主催ブロガーイベント公式サイト
HUAWEI P9製品サイト
HUAWEI Matebook製品サイト

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