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【取材レポート】HTC Desire EYE/626ブロガーイベント 後編:実機レポート

HTC NIPPONが開催したSIMフリーのAndroidスマートフォン「HTC Desire EYE」と「HTC Desire 626」のブロガーイベントのレポート後編では、実機の印象をお伝えしたい。当初は質疑応答の内容も本記事で紹介しようと考えていたが、質疑応答はボリュームがあるので、次回の記事で紹介することにしたい。また、前編ではプレゼンテーションとハードウェアの仕様を紹介しているので、まだご覧になっていない方はぜひチェックしてみてほしい。

HTC Desire EYE(左)とHTC Desire 626(右)

<実機レポート>

イベント参加者には各自の席にタッチ&トライ用にHTC Desire EYE、HTC Desire 626が一台ずつ用意され、イベント時間内に触ることができた。その写真とレポートを本記事では紹介するが、イベント時間内に撮影し切れなかった分については、同日開催されたプレス向けの発表会場で撮影した写真も参考に掲載している。

HTC Desire EYEとHTC Desire 626

並べてみるとHTC Desire EYEの方がやはり大きいが、5.2インチディスプレイ搭載の割には持ちやすく、片手でもある程度十分に扱える。サイズはHTC Desire EYEが151.7×73.8×8.5mm、HTC Desire 626が146.9×70.9×8.19mm。

並べるとHTC Desire EYEの方が少し大きい。

前面の大きな違いはHTC Desire EYEには2つのカラーLEDフラッシュが用意されていることと、ディスプレイの上辺、下辺の近くに細くスピーカースリットが空いていること。HTC Desire EYEは「ハイレゾ」マークこそ取得していないが、ハイレゾ音源のデータを再生することは可能で、内蔵のステレオスピーカーのサウンドも十分に迫力がある。音楽再生はもちろん動画視聴にも良さそうだ。

ディスプレイと上部側ベゼルの間に細長いスリットがあり、それがスピーカー。下にもある。

ディスプレイはHTC Desire EYEが5.2インチ・フルHD、HTC Desire 626が5インチ・HDなので、HTC Desire EYEの方が精細で綺麗だが、Webサイトを閲覧したり、SNSを利用したりといった一般的用途ならHTC Desire 626でも十分だろう。HTC Desire 626はメモリを2GB積んでいるし、ディスプレイの解像度もHDと厳しくないので、十分快適に使える印象だ。

HTC Desire 626は、SIMフリースマートフォンとしてヒットした「ASUS ZenFone 5」と同じサイズ・解像度だが、ZenFone 5が今後2年でも十分使えそうなことを考えると、HTC Desire 626も同様だと思う。また、ライバル機種になるZenFoneシリーズだが、HTC Desire 626は持ちやすさでは勝っている。側面が滑りにくいマット仕上げになっていることが大きな理由だが、意外と背面パネル自体(パネルは外せない)も表面はツルツルしているように見えるが、適度な摩擦があって滑りにくい。

HTC Desire 626とZenFone 5を並べたところ。

デザインをもう少し見ていこう。

まずはHTC Desire EYEだが、カラーバリエーションは2色でマリーンとスカーレット。マリーンはやや男性向けという印象だが、どちらのカラーも性別問わずに使えそうだ。iPhoneやXperiaに代表されるように背面パネルにガラスを使って高級感を出している機種があるが、HTC Desire EYEもHTC Desire 626も樹脂。それでも特にHTC Desire EYEについては安っぽい印象はあまり感じさせない。

HTC Desire EYE。左側がマリーンで右側がスカーレット。

前面の枠の部分はマリーンとスカーレットで異なる。マリーンはフロントベゼルと枠、側面で3カラー使っている。

次にHTC Desire 626だが、こちらは価格がHTC Desire EYEよりも安いこともあり、さすがにHTC Desire EYEと比べると、少しチープさを感じさせる。とはいえ、持ちやすさ、扱いやすさはHTC Desire 626の方が上だ。質感はカラーバリエーションによっても異なり、マカロンピンクよりもマリーンブルーの方が上に見える。

HTC Desire 626もデザインの基本はHTC Desire EYEと同じ系統だが、質感が少し安っぽい。

側面はマット仕上げで滑りにくく、かなり持ちやすい。

熱に関しては、少なくともHTC Desire 626は気になるほどの発熱を感じなかった。長時間カメラアプリを使って動画を撮影するなどの負荷は掛けていないが、イベント時間内で写真をパシャパシャと何枚か撮ったり、Webサイトを閲覧している限りでは全く問題ないようだ。また、HTC Desire EYEも626よりは多少の発熱を感じたが、それほど気になるレベルではなさそうだ。HTC Desire EYEは現在貸出しを受けたのでしばらく使ってみた上で発熱も確認してみたいと思う。

次にカメラ機能だが、色々な機能がある中で、美肌効果とクロップミーイン以外はあまり使わない気もする。とはいえ、この二つは面白い。

特に美肌効果は男女問わず便利に使えると思う。男性の場合もシミやニキビ、髭剃り跡などを綺麗に消せるのでありがたい。効果を強く掛けすぎると現実の顔の印象と全然変わってきてしまうので、適度に使いたい。この美肌効果はHTC Desire EYEなら撮影時にリアルタイムで効果のほどを確認できるが、HTC Desire 626だと撮影後に掛けることしかできない。最初はリアルタイムの便利さに喜んでいたが、後から考えると別に撮影後に掛けるのでも問題ないような気もする。いずれにしても便利だ。

HTC Desire EYEで美肌効果をリアルタイムで確認中の写真。
中央に写る一条氏の顔にシミや髭剃り跡がなく、ツルツルになっていることが分かると思う。

また、基本的なカメラ性能も十分良さそうだ。玉野氏がホワイトバランスの良さをアピールしていたように、確かにホワイトバランスは優れている方だろう。ただ、若干ホワイトがクールになりすぎという気もしないでもないが、黄色掛かったり、青み掛がかったりしない分良い。

カメラにはクロップミーイン、スプリットキャプチャ、フォトブース、自分撮り、カメラ、パノラマといった主要撮影機能がある。

ちなみにHTC Desire EYEは海外メーカーのSIMフリー端末としては珍しく防水・防塵仕様で、SIMカードスロット、microSDカードスロットはちゃんと防水キャップになっている。microUSB端子、オーディオ端子はキャップレスで防水・防塵に対応する。過去にiPhoneとAndroidで2度もお風呂に水没させて端末をダメにしたことがある私なので、これは非常にありがたい。

microSDカードスロットとSIMカードスロットのトレイキャップはしっかり防水できるようになっている。

他には、「Quick Charge 2.0」対応がHTC Desire EYEでは魅力的だ。Quick Charge 2.0対応のUSB-ACアダプタを使えば、短時間で急速充電できるので嬉しい。Quick Charge 2.0やそれに相当する急速充電機能は一度使うと元には戻れないほど魅力的なので、本当にありがたい。なお、本体パッケージには5.0V/1.0A出力のUSB-ACアダプタは同梱されているが、Quick Charge 2.0対応USB-ACアダプタは別売りなので注意してほしい。純正品でなくても構わない。

別売りの純正アクセサリーとしてQuick Charge 2.0対応USB-ACアダプタも用意されている。

全体的にオーソドックスで良く出来た印象なので、SIMフリースマートフォン市場でHTCも有力な選択肢の一つとして台頭しそうだ。

次回は質疑応答を紹介したい。



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【情報元、参考リンク】
HTC Desire EYEレビュー記事
HTC Desire 626のレビュー記事
HTC e-shop

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