Qualcomm、低価格LTEスマートフォンの実現に向けてSnapdragon 410を発表。150ドル以下のLTEスマホが登場へ

米国時間9日、Qualcommは現在よりも低価格なモデルでのLTE対応を実現させるためのプロセッサ「Snapdragon 410」を発表した。このSnapdragon 410は主に中国や新興市場における低価格スマートフォンでの搭載を見込んだ製品で、同社によれば150ドル以下の価格の端末で、LTE対応が可能になるとしている。

参考画像：LTEを推進するQualcommのSnapdragonの計画

現在の低価格帯のスマートフォンはLTE非対応だが、このSnapdragon 410を採用すれば、低価格帯の端末でもLTE対応が可能になるとされる。

Snapdragon 410は2014年前半にサンプル出荷が開始され、後半にも搭載した製品が市場に登場する見込み。

このSnapdragon 410では、具体的にはLTEのほか3Gもサポートし、世界各国の主要な周波数帯をサポートする。また、デュアルSIMだけでなく、トリプルSIMも利用可能だ。無線技術では他にはWi-Fi、Bluetooth、FM、NFCをサポートし、位置情報を得るための衛星測位システムはGPS、GLONASSに加えて、中国のBeiDouをサポートする。

GPUはAdreno 306で、1080pのフルHD動画の再生や、1300万画素カメラに対応する。

OSはAndroidのほか、Firefox OSやWindows Phoneなどに対応する。

Snapdragonは今やAndroidスマートフォンのスタンダードとなっており、また、各国でエントリー、ミドルエンド向け端末が数多く販売されているだけに、その価格帯の端末のグレードを引き上げる意味で、このSnapdragon 410は大きな役割を果たすことになりそうだ。

【情報元、参考リンク】
Qualcomm/Qualcomm Technologies Introduces Snapdragon 410 Chipset with Integrated 4G