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フジタクシー、スマートフォンを活用したタクシー配車管理システムの導入により大幅な配車回数増加を実現

フジタクシーグループ(以下、フジタクシー)は12日、昨年11月に導入したスマートフォンを活用したタクシー配車管理システム「SMART」の効果を明らかにした。それによれば同社はSMART導入によって、昨年対比で30%以上の大幅な配車回数増加を実現している。さらに、3月には1日辺りの配車回数で史上最高の数字を達成した。


「タクシー」と「スマートフォン」というワードからは、一般ユーザー向けのタクシー配車アプリなどが連想されがちだが、SMARTはユーザー向けのアプリ/システムではなく、タクシー事業者側のシステムだ。

従来、タクシーの配車管理には専用のシステム/タクシー無線が使われてきたが、SMARTはそれに取って代わる新しいシステム。携帯電話向けのソリューションの開発・構築・運用を手掛けるリアライズ・モバイル・コミュニケーションズが開発したシステムで、ソフトバンクモバイルのスマートフォン「X02T」(東芝製)を各車両に配備し、配車管理を行う。

SMARTのシステム概要図

フジタクシーはSMARTが搭載されたX02Tを昨年11月に500台導入した。

SMARTにより、従来と比べ、配車時間が最大約10分の1に短縮され、混雑時などにおける配車不能が解消されるなどの改善がみられた。さらに、X02Tに搭載されたGPS機能を活かし、車両の位置、実車・空車の状況などが配車センターのシステム上で手軽に確認できるようになったことで、配車先に一番近い車両を配車することもしやすくなった。

タクシー配車の待ち時間が大幅に短縮されることになり、迎車の注文も増えたという。

これら業務効率化の効果はもちろん、システム導入にあたっての低コストも大きな魅力とされる。従来の専用システムよりも安価に導入でき、システムのアップデート・管理もしやすい、という特長もある。

なお、SMARTの場合はWindows Mobileを搭載した「X02T」を端末として利用しているが、他のプラットフォームのスマートフォンへの拡張も検討されている。

配車センター側管理画面例:配車打診画面

タクシー車両側画面

【情報元、参考リンク】
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ/プレスリリース

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