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米テスラモーターズの電気自動車「モデルS」のデジタルダッシュボードにNVIDIA Tegra。メータパネルもデジタル。インフォシステムの画面は17インチ

米NVIDIAは21日(米国時間)、米Tesla Motors(テスラモーターズ)が同日発売したセダンタイプの電気自動車「モデルS」に搭載されたNVIDIA Tegraビジュアル・コンピューティング・モジュール(VCM)が、モデルSのリリースに伴い、市場に登場したと発表した。

Tesla Model Sのデジタルダッシュボード

モデルSは、オールデジタルのメータパネルと、乗用車用としては史上最大となる大きさである17インチのタッチスクリーン画面を持つインフォテインメント/ナビゲーションの車載システムを搭載する。両システムとも心臓部にはTegra VCMを採用している。

逆の見方から言えば、モデルSは、世界初のTegra VCM搭載車両ともいえる。

メータパネルすらデジタル化されたモデルSは全く新しい車内体験を提供する。メータパネルには12.3インチのLCDディスプレイを採用し、Tegra VCMの強力なパワーを活かし、3Dグラフィックスでの美しい表示を実現する。ドライバーは好みに応じて表示をカスタマイズすることも可能だ。

Tegra VCMは、3Dグラフィックス性能、強力なマルチメディア機能に加え、消費電力性能も高い。消費電力性能は車載システムにとって重要なポイントだ。Tegra VCMに搭載されるモバイル用スーパーチップには、マルチコアのARM CPUと超低消費電力のNVIDIA GeForce GPU、さらにオーディオ/ビデオ/画像をそれぞれ担当する専用のプロセッサが集積されている。

このTegra VCM一つでインフォテインメントシステムを駆動する。インフォテインメントシステムでは、音楽、電話、ナビゲーション、インターネットを使ったサービス、車内の空調など様々な機能やサービスを大型のタッチパネルを使って操作することができる。メータパネルのシステムにもTegra VCMが載っている。

テスラモーターズのCTO、J・B・ストローベル(J.B. Straubel)氏は次のように述べている。

「テスラは、価値やパフォーマンス、効率と多くの面で基準を高めるほどすばらしい電気自動車を作り上げ、自動車というものはやはりすばらしいと世の中に再認識していただくことに成功しました。NVIDIA Tegraのパワーを活用し、ビジュアル的に目を見はるほどすばらしい車内体験を提供し、リッチなコンテンツを顧客が利用できるようにしたのです」

NVIDIAの上級副社長、ダン・ビボリ(Dan Vivoli)氏は次のように述べている。

「全体として、モデルSは、美しさと高性能、エネルギー効率ががバランスよく実装されています。しかしてその内部に目を転じると、かつてないほど洗練された消費者家電のような仕上がりになっています。革新的な自動車メーカーでは、NVIDIAの最先端プロセッサーを活用してすばらしいドライビング体験を提供しようとしていますが、その先頭に立っているのがテスラモーターズなのです」

【情報元、参考リンク】
NVIDIA
Tesla Motors/Model S

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