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au向けレグザタブレットAT500/26Fの詳細とデモ機のファーストインプレッション(動画あり)

KDDIが15日に都内で開催したau夏モデル新商品発表会において、東芝製タブレット「REGZA Tablet(レグザタブレット) AT500/26F」も発表された。このタブレットの詳細と会場に展示されていたデモ機のファーストインプレッションを本記事ではお伝えしていきたい。


まず、AT500/26FはOSにAndroid 4.0を採用したタブレットだ。ディスプレイは約10.1インチワイドIPS液晶で解像度は1,280×800。プロセッサには米NVIDIA製のTegra3モバイルプロセッサ(1.3GHzクアッドコア *正しくは4-PLUS-1)を採用する。


Tegra3モバイルプロセッサはクアッドコアと記述されることもあるが、実際には省電力性能を実現するためのオプション的コア「コンパニオンコア」が追加されているので「4-PLUS-1」のコア構成になる。低負荷時には省電力性能に優れるコンパニオンコアのみで駆動させることで、全体的な電力消費を抑えている。

ネットワークは携帯電話回線には非対応で、Wi-Fi(無線LAN。IEEE802.11b/g/n準拠)のみとなる。au専用モデルとはいえauの3Gネットワークを利用できるわけではないことに注意したい。家庭内のWi-FiネットワークやモバイルWi-Fiルーターなどの環境下で使用することになる。BluetoothはVer.3.0準拠だ。

外部接続端子はUSB2.0(micro-AB)とmicro HDMI、3.5mmオーディオ端子が用意され、本体にはステレオスピーカーとモノラルマイクも内蔵されている。

外部メモリへの対応としてSDカードスロットを備える。最大64GBのSDXCカードに対応する点も魅力のひとつ。

センサー類はGPS、電子コンパス、加速度センサー、ジャイロセンサー、照度センサーを搭載する。カメラは2基構成で、背面には有効画素数約500万画素のメインカメラを、前面には約200万画素のインカメラをもつ。メインカメラのサイドにはフラッシュライトも搭載されている。

内蔵バッテリーの容量は25Whで、連続使用時間は約10時間程度、フル充電にかかる時間は電源オフ時で約5時間、電源オン時で約8時間だ。

ボディサイズは約260.6×178.9×9.0mmで、重さは約590g。カラーラインナップは一つのみで、複数は用意されていない。本体に付属する品はACアダプターと電源コード、取扱説明書、保証書となっている。

充電はUSB端子経由ではできず、付属の電源コード、ACアダプターを利用して行う。

レグザタブレットならではの液晶テレビ・レグザやレグザブルーレイ、レグザサーバーとの連携機能などももちろん使うことができる。録画番組を視聴できる「RZプレーヤー」、放送中の番組を楽しめる「RZライブ」、録画番組を持ち出せる「RZポーター」などだ。

AT500/26Fは、クアッドコア・プロセッサ搭載Android 4.0タブレットとしてオーソドックスなハードウェア構成のそつのないタブレットだろう。

以下、au専用モデルと通常モデルの違い、ファーストインプレッションについて述べていきたい。


《au専用モデルと通常モデルの違い》

AT500にはau専用モデルのAT500/26Fとauを通さない通常版のAT500/36F、AT500/46Fの計3モデルが存在する。

ハードウェア仕様上の違いは内蔵ストレージ容量で26Fは16GB、36Fは32GB、46Fは64GBとなっている。

機能/サービス面ではAT500/26Fには次の機能が備わっている。

1. auオリジナルサービスへの対応
2. au Wi-Fiスポットへの対応
3. 独自アプリのプリインストール

1では具体的には「auスマートパス」「ビデオパス」「LISMO unlimited」「au Market」に対応する。ただし、「auスマートパス」の利用には「ケータイPC連動設定」済みのau IDが必要なので、AT500/26Fのみでau端末を保有/契約していない方は利用できない。今後、「auスマートパス」はauのモバイルWi-Fiルーターの利用者も加入できるようになる見込みなので、モバイルWi-Fiルーターとのセットでも「auスマートパス」をAT500/26Fで利用できるようになる。

2では、「au Wi-Fi接続ツール」をプリインストールしているので、手軽に「au Wi-Fiスポット」を利用できる。ただし、auスマートフォンを別途保有/契約し、「ISフラット」もしくは「プランF(IS)シンプル」を利用中である必要がある。

3では「Facebook」と「安心アプリ制限」があらかじめインストールされている。


《ファーストインプレッション》

早速デモ機の外観とホーム画面、アプリメニュー、ウェブブラウザの動きを軽く収めた動画を掲載したい。




最初に断っておきたいが、デモ機を触った時間はせいぜい10分程度だ。そのため、端末の性能を隅々まで体感するには至っていないことを最初に注意書きしておきたい。また、会場に展示されていたデモ機は最終製品版と仕様が異なる可能性があるため、その点にも注意しておいてほしい。

AT500/26Fはレグザタブレット・シリーズの中では従来モデルと比較してかなりチューニングが整ってきた印象だ。少なくともホーム画面、アプリメニューのスクロールで引っかかりを感じることは特になく、ウェブブラウザの動きも軽快に感じた。タッチ操作のレスポンスも同様で、特にストレスなくズーム操作やスクロール操作ができている。

このことはタブレットに限らずスマートフォンでも重要な要素で、基本的な操作レスポンスが悪いと日常的にストレスを感じることになるため、非常に大きい。その点においてAT500/26Fはストレスを感じない、良いデキとみえた。

また、ディスプレイも「広視野角」のうたいに偽りなく、斜めから見ても十分綺麗だ。

外観デザインについては人それぞれ好みが異なるので一概には言えないが、万人向けのシンプルなデザイン。背面については上部の一部とそれより下の広い面で区切られるデザインになっているが、広い面には若干の凹凸パターンが形成されていて持ちやすい。

実のところ、時間がなく、ほかにはあまり機能を試せていない。そのため、短く内容の薄いものになってしまうが、第一印象は良かったので、最終製品版をじっくり触れる機会がくればより詳しくお伝えしたい。





【情報元、参考リンク】
KDDI/プレスリリース
東芝/REGZA Tablet紹介ページ
GAPSIS/KDDI、Android 4.0、クアッドコアCPU搭載タブレット「REGZA Tablet AT500/26F」を発売へ

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