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<▲画像:「Backbone Pro」> |
さて、話をBackbone Proに戻したい。
Backbone Proは、Blutooth接続にも対応し、ボタンやスティックをより本格的なものへと強化した製品だ。
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<▲画像:「Backbone Pro」> |
ただ、その分、価格も高い。価格は29,700円(税込、以下同)だ。前述したBackbone OneはBluetooth非対応で、Lightning版が15,950円、USB Type-Cモデルだと19,800円だ。
Backbone Proの接続端子はUSB Type-Cのみで、Lightning版はない。すなわち、比較するとすればBackbone OneのUSB-C版となり、約1.5倍の価格設定だ。下に掲載したのはソースネクストの公式サイトとAmazonでの製品ページへのリンク。
ソースネクスト/Backbone Pro製品ページ
- Amazon/Backbone Pro製品ページ
ソースネクスト/Backbone One製品ページ
- Amazon/Backbone One PlayStation USB-C(第2世代)製品ページ
ここでBackbone Proの概要を紹介した公式動画と、Backbone Oneのレビュー動画も掲載しておきたい。
それではBackbone ProとBackbone Oneは何が違うのか? それを見ていきたい。
Backbone ProとBackbone Oneの最大の違いはBluetooth対応だろう。Backbone ProはUSB Type-C端子経由での有線接続に加えて、Bluetooth接続でのワイヤレスプレイにも対応している。そのため、タブレットやPC、VR機器やスマートTVなど、より幅広い機器での使用が可能となっている。
もちろんスマートフォンで利用する際にはUSB Type-C接続でのプレイも可能だ。
Bluetooth対応に伴い、Backbone Proにはバッテリーが内蔵されている。このバッテリーの影響が大きいと思うが、製品の質量はBackbone Oneが約138gなのに対してBackbone Proは約163gと、約25g重くなっている。ただ、Backbone Oneと比べると重さをデメリットに感じるかもしれないが、実はこれでも十分軽い。DualSenseは約280g、Xbox ワイヤレスコントローラーは約230g(バッテリー込み)だからだ。
Bluetooth接続によるワイヤレスモードでの連続プレイ時間は最長で40時間。
また、筐体サイズはBackbone Oneが約17.7 x 9.8 x 3.3cmなのに対してBackbone Proは約18.0 x 10.1 x 4.9cmと若干大きくなっている。ただ、縦横のサイズよりも大きな変化は厚みだろう。これについては、グリップが「PlayStation 5」の「DualSense」やXboxシリーズの「Xbox ワイヤレスコントローラー」のように少し下に突き出た形状に変更されたことが大きいだろう。
個人的にはBackbone Oneの、やや平べったいグリップ形状でも持ちにくさを感じることは全く無かったし、むしろ持ちやすかったが、Backbone ProはDualSenseやXbox ワイヤレスコントローラーのようなグリップ形状になったことで、よりしっかりとホールドできるものと推測される。
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<▲画像:「Backbone Pro」の背面> |
次に大きな変化はスティックとボタンの変更だろう。
特にスティックについては変化が大きい。ゲーム機のコントローラーのアナログスティックは、構造次第だし物にもよるが劣化によって「ドリフト現象」が発生する場合がある。勝手に右に入力されたり左に入力されたりといったもので、キャラクターが勝手に動いたりするので、ドリフト現象が発生したコントローラーはもはや使い物にならない。
Backbone Proでは劣化に強くドリフト現象が起きにくい日本のアルプスパイン(ALPS)製のアナログスティックを採用している。しかもサイズもDualSenseと同様、フルサイズだ。
ちなみにBackbone Oneのアナログスティックのサイズは「Nintendo Swtich」の「Joy-Con」と同等。アクションボタン(A、Bボタンなど)のサイズも近い。
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<▲画像:「Backbone Pro」ではスティック、トリガーも変更> |
さらにBackbone Proではトリガーボタンも変更している。押しやすく耐久性に優れたホールエフェクト式のトリガーボタンになった。そして、Backbone Proには背面にもボタンが新たに搭載され、この背面ボタンはカスタマイズも可能となっている。上手く活用すれば、ゲームがよりプレイしやすくなるだろう。
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<▲画像:背面に新たなボタンを搭載> |
そしてグリップの表面仕上げも変更され、上質なマット仕上げとなっている。滑りにくく、プレイしやすそうだ。
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<▲画像:「Backbone Pro」のボタンや端子など> |
なお、Backbone Oneと同様、Backbone Proも幅広いプラットフォームのゲームに対応している。PS5やPS4のリモートプレイ、Xboxのリモートプレイや「Xbox Cloud Gaming」、「Steam Link」や「GeForce Now」「Netflix」、またAndroidアプリ、iOSアプリにも対応する。
有線接続についてはiPhoneの場合は「iPhone 15」以降に限られるので、その点には注意が必要だ。Androidの場合は、基本的にUSB Type-C端子に統一されているため、気にする必要はない。