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AIボイスレコーダー「TicNote」が日本で発売!文字起こし、要約、翻訳などAIエージェントが活躍

2層ディスプレイという他社には無い画期的なスマートウォッチ「TicWatch」シリーズで知られるMobvoi(モブボイ)から全く新しい製品「TicNote」(ティックノート)が日本市場で4月に発売となっている。

<▲画像:「TicNote」の特徴>

TicNoteは、AIエージェントを内蔵するボイスレコーダー。録音、その文字起こし、翻訳、要約作成など様々な面でAIがサポートしてくれるため、会議や取材、自分自身のボイスメモなどあらゆる用途で効率化を図ることができる。

日本での価格は24,900円(税込、以下同)。

TicNote Amazonでの製品ページはこちら

Mobvoiは元Google社員で機械翻訳の開発に従事していた経験もある李志飛(Li Zhifei)氏が2017年に創業したスタートアップで、主にTicWatchシリーズで知名度が向上している。TicWatchシリーズはGoogleのウェアラブルプラットフォーム「Wear OS by Google」を採用すると共に、独自の2枚重ねのディスプレイを搭載し、他社には無い唯一無二のスマートウォッチとして代を重ねてきている。そのTicWatchシリーズのハイエンドモデル「TicWatch Atlas」の実機レビュー記事は近日中に公開予定だ。

さて、話をTicNoteに戻そう。

TicNoteはAIエージェントを内蔵するボイスレコーダーで、約3mm厚という非常にスリムなボディも特徴だ。重さも約29gしかない。

サイズは約86 x 55mm。ほぼ「カード」と言って差し支えないレベルのサイズだ。


ボイスレコーダーとして最も重要な機能は勿論録音だが、ノイズキャンセリング機能を搭載しているため、環境音のある状況下でも鮮明な音声を録音できるという。内蔵ストレージは64GBで、最大25時間の連続録音ができる。録音データはWi-Fiでの高速転送にも対応する。

録音は一般的なボイスレコーダーのように周囲の音を録音するモードと、スマートフォンの通話音を録音できるモードの2種類に対応している。後者はスマートフォンの背面に重ねて付けることで、振動伝導センサーによって音を拾う仕組み。

<▲画像:「TicNote」は2つの録音モードに対応している>

内蔵されたAIエージェントは、録音した内容を自動で精度高く文字起こしできる他、簡潔な要約を作成したり、100を超える言語への翻訳もできる。

さらにAIエージェントとのチャットも可能となっていて、思考の整理の他、オンライン検索を使えば、調べ物もできるという。また、過去の会議の分析を行うことなども勿論できる。

<▲画像:AIエージェントを活用した機能について>

TicNoteのパッケージには、TicNote本体、ブラックケース、マグネットリング、マグネット充電ケーブル、「Proプラン」の3カ月無料特典(※この特典は2025年7月15日までに購入し、アクティベートする必要がある)が収められている。

<▲画像:「TicNote」のパッケージ内容>

<▲画像:「TicNote」ではスマホの通話を録音することもでき、iPhoneの場合はブラックマグネットケースが付属しているので、それを使えば写真のような形で利用できる>

実は1点注意すべき事項があり、それが「クレジット」と「Proプラン」だ。

録音自体には追加費用は発生しないが、AIエージェントを用いる機能については、機能に応じて定められた数の「クレジット」が必要となっている。このクレジットは150クレジットが500円、750クレジットが1,500円、3750クレジットが8,000円、7,500クレジットが14,000円といったように別途購入することができる他、「Proプラン」というサブスクリプションサービスに加入することで得ることができる。

Proプランは月額コースだと月額2,000円で月々1,500クレジット、年額コースだと年額13,000円で月々1,500クレジットとなっている。

では、AIエージェント機能の使用においてどれくらいのクレジットが必要なのかというと、それは下記の通りだ。

  • 文字起こし&要約:1クレジット/分
  • フラッシュチャット:1クレジット/セッション
  • ディープシンク:2クレジット/セッション
  • ランダム思考:1クレジット/セッション
  • ディープリサーチレポート:10クレジット/レポート
  • アハ体験:期間限定で無料

TicNoteのユーザーが最も使うであろう文字起こしについては1分あたり1クレジットなので、例えば1時間の録音なら60クレジットになる。

もし毎週4時間ほど会議などで録音し、文字起こしを行う必要があるのなら、1週当たり240クレジット、4週で960クレジットだ。他にもAIエージェント機能をいくつか使う場合、1月あたりで千数百クレジットが必要になるかもしれない。その場合は「Proプラン」を検討することになるだろう。

使う頻度、時間がそれほど多くないのであれば、必要に応じて都度150クレジット(500円)もしくは750クレジット(1,500円)を購入するという形が低コストで抑えられるだろう。

<▲画像:「TicNote」のAIエージェントの名前は「Shadow(シャドウ)」>

なお、前述したように7月15日までに購入した上でアクティベーションを行った場合はProプランが3カ月間無料になるので、少なくとも3カ月間は毎月1,500クレジットを追加費用無しで利用できる。できればその間にTicNoteに搭載されている各AIエージェント機能を試してみる方がいいだろう。3カ月間あれば、自分が毎月どれくらいのクレジットを必要とするのか目安が分かるはずだ。

情報元、参考リンク
Amazon/TicNote製品ページ
TicNote公式サイト
GAPSIS/TicWatchシリーズのレビュー記事など

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