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【市場調査】携帯ユーザーによる利用ポイントサービス上位は楽天、Tポイント、dポイント、PayPay、Ponta

ポイントサービス、電子マネー及び決済サービスなどは今や非常に多くの企業が参入し、種類も多く、乱立状態にあると言っていいだろう。その中でどのポイントサービスの利用者数が多いのか、調査会社のMMDLaboが最新のレポートを20日に発表。今回はその内容をお伝えしたい。

<▲図:「最も利用するポイントサービス」>

まず、今回の調査はNTTドコモ(以下、ドコモ)、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアのユーザー、20歳から69歳の方、合計4,000名を対象に9日から12日までの期間にインターネットを用いて行われたもの。各キャリア1000ずつで、それぞれのキャリアにはオンライン専用プランの「ahamo」「povo」「LINEMO」、そして楽天モバイルの場合にはMVNOも含まれている。

今回MMDLaboが実施した調査結果には、「ヤマダポイント」や「マツキヨポイント」のようにお店独自のポイントサービスもあれば、共通ポイントサービスの「Tポイント」や「Pontaポイント」もあれば、電子マネー/スマホ決済サービスを含めた総合サービスである「PayPay」のポイント相当サービスである「PayPayボーナス」もあれば、交通系電子マネーの「Suicaポイント」を含む「JRE POINT」があるなど、一口にポイントサービスといっても、実際には総合的な決済サービスも含まれるなど、とにかく幅が広い。

ポイントサービスごとに含まれる機能が異なるので、実際には単純比較しにくい部分があると思うが、そうした状況も踏まえて見ていくしかない。

まずは最も利用しているポイントサービスの順位を聞いた結果だが、総合トップは「楽天ポイント」の42.4%、2位は「Tポイント」の15.3%、3位は「dポイント」の10.1%、4位は「PayPayボーナス」の8.4%、5位は「Pontaポイント」の7.4%だ(上図参照)。

楽天ポイントとTポイントに関しては、そもそも通信キャリア/携帯電話とは無関係に始まり、長い時間をかけて普及した結果なので、どのキャリアのユーザーだろうと利用していて不思議はないので、当然予想できる結果だと思うが、思いのほか楽天ポイントがTポイントを引き離していることに驚く。しかし、各社がスマホ決済サービス、ポイントサービスを立ち上げ、莫大な資金を投じて多種多様なキャンペーンを実施している状況を考えると、Tポイントが厳しい戦いを強いられていることも容易に想像できるので、これが現状なのかもしれない。

<▲図:「最も利用するポイントサービス」。各キャリア別、7位まで>

dポイント、PayPayボーナス、Pontaポイントに関しては、それぞれドコモ、ソフトバンク、auのユーザーが利用しているはずだが、意外とdポイントが強さを見せていることが分かる。PayPayはそれこそ大々的なキャンペーンを行い、普及率、認知度も高いと思われ、ドコモやauなど他キャリアのユーザーも多いはずだが、各キャリア内の利用率でいえば、ドコモユーザーによるdポイント利用率が34.0%なのに対して、auユーザーによるPontaポイントは21.1%、ソフトバンクユーザーによるPayPayボーナスは22.9%と、意外なほど差がついている。

特にPayPayボーナスは「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」などでも使われているので楽天市場を始めとする楽天グループの各種サービスにおける楽天ポイントと同様、利用率が高いと思われたが、そこまでではないのかもしれない。

満足度調査の結果も楽天ポイントがトップだが、こちらはTポイント、dポイント、PayPayボーナス、Pontaポイントも十分並んでいる。

<▲図:「1番利用しているポイントサービスの満足度」>

また、自分が活用しているポイントサービスを導入しているお店/サービスを積極的に選ぶか、という質問に対しても楽天ポイントがトップに立ち、Tポイント、dポイントが続いている。

<▲図:「活用しているポイントサービスが利用できるお店やサービスの積極利用」>

一方、ポイントサービスが通信キャリア継続の理由になるかという問いには、楽天モバイルは39.1%が「とても重要で継続する理由になっている」と答えた一方、ドコモは29.1%、auは24.6%、ソフトバンクは20.2%だ。ただし、ソフトバンクの場合にはこの質問ではTポイントのみが対象となっていて、PayPayボーナスは含まれていないようなので、実際にはその分を考慮するともう少し上積みされそうだ。

<▲図:「通信会社を継続する理由に利用しているポイントサービスの影響」>

市場調査は対象次第で結果がかなり変わると思うが、やはり楽天ポイント、Tポイントの利用率が高いというのは、実際に使える場所も多く、普及率が根本的に高いので、携帯電話ユーザーを対象としても上位に来るのは納得できる。二強がいる中では、dポイントの追い上げは注目すべき結果だろう。後発サービスながら短期間で一気に普及し始めている。そして、大々的なキャンペーンが魅力のPayPay、そしてTポイント同様歴史の長いPontaポイントも強い。そして、興味深いことに、実は「WAONポイント」が各キャリア別の利用率ランキングにおいて、どのキャリアでも4位に入っている。

(出典:MMDLabo)

情報元、参考リンク
MMDLabo/プレスリリース

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. <編集後記>
    記事内でも触れましたが、おそらく携帯ユーザーに限定せず、異なる対象を相手に調査したら、また違った結果が出るのではないかと思いますが、そうはいっても楽天とTポイントがまあ強いだろう、というのはイメージ通りですし、dポイントも加盟店が増えているので、十分あり得る結果だなとも思いますが、PayPayが少ないのが結構意外でした。他にも色々な調査結果を確認して比較してみたいですね。

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