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Amazonでのファーウェイ製品の販売が復活。P30、P30 liteも販売再開。ただしOS等への懸念表記は継続

国防問題及び米中貿易摩擦により、輸出・取引規制を米国政府より受けたファーウェイ及び関連68社だが、その影響は米国外にまで広く及んでおり、日本市場でもファーウェイ製品を取り巻く状況は不透明となっている。例えば今夏の最新スマートフォンである「HUAWEI P30」シリーズに関しては、多くの取扱事業者が発売延期等の措置を取っている。

<▲図:HUAWEI P30>

それはAmazon.co.jpも例外ではなかった。ところが4日、販売再開されたことが明らかになっている。

P30シリーズに関しては、最もグレードの高い「HUAWEI P30 Pro」はNTTドコモのみの取り扱いで、「HUAWEI P30」「HUAWEI P30 lite」「HUAWEI P30 lite Premium」を格安SIM/スマホ事業者、Amazon.co.jp等の通販及び量販店が販売している。

<▲図:HUAWEI P30 lite>

通販といえば、やはり最も大きな存在感を誇るAmazon.co.jpだが、Amazon.co.jpでは5月24日よりAmazon.co.jp自体による販売は一時停止となっていた。マーケットプレイスによる販売は継続されていたが、ファーウェイ製のAndroid端末、Windows端末には今後のOSアップデート等に関する懸念の注意表記がされており、場合によってはアップデート等を受けられない可能性があることを注意しつつの販売となっていた。

しかし、その注意表記は残しつつも4日よりAmazon.co.jpによる販売も再開された。

ひとまず在庫放出だけなのか、在庫がなくなっても再入荷して継続販売するのか、その辺りの予定までは当然分からないが、とりあえずAmazon.co.jpでも販売を再開している。マーケットプレイスの業者ではなくAmazon.co.jpから購入したい方にとっては、ようやく購入できる状態になった訳だ。とはいえ、前述したように、アップデート等、今後のサポートに関する懸念は残っているので注意して欲しい。

ファーウェイ・ジャパンは既存製品に付いてはセキュリティアップデート、アフターサービスが継続提供される、と表明しているが、正直な話、米中の政治次第でいくらでも変わりかねないため、現時点では自己責任での購入という状態にあるのが正確ではないかと思う。

P30、P30 liteを取り扱う格安SIM/スマホ事業者の状況は6月に入っても特に変化ない。

エキサイトモバイル、NifMo、イオンモバイルは現在も販売継続中で、IIJmio、DMMモバイル、LINEモバイル、mineoは依然として販売延期のままだ。

P30シリーズについてはモノ自体は良いので、政治問題に巻き込まれてしまい勿体無い状況だとは思うが、もはやファーウェイ対米国ではなく、米中の政治問題なので、見守るしかないという状況だ。中国は米国の措置に対して当然文句を言っている訳だが、過去を遡ってみれば、そもそも米Google、Facebook、Twitterら多くの米IT企業が中国市場から締め出されているため、米国からすれば文句を言われる筋合いはない、とも言える。いずれにしても、どういう決着になるのか分からないので、購入検討者は慎重に選んだ方がいいと思う。

【情報元、参考リンク】
エキサイトモバイル
NifMo
イオンモバイル
IIJmio(6月4日時点では発売延期)
DMMモバイル(6月4日時点では発売延期)
LINEモバイル(6月4日時点では発売延期)
mineo(6月4日時点では発売延期)

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