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【取材レポート】フラグシップの性能をお手頃価格で実現したスマホ「HUAWEI nova 3」

ファーウェイ・ジャパンは2日に「新製品発表会」を開催し、SIMフリースマートフォン「HUAWEI nova 3」を10月5日に発売することを発表した。市場想定価格は54,800円(税抜)で、ファーウェイ・オンラインストアで取り扱うほか、MVNO、家電量販店、ECサイトでも販売中だ。


すでに購入された方もいるとは思うが、今回は新製品発表会の取材レポートとして、nova 3の実機インプレッションをお届けしたいと思う。

<▲図:HUAWEI nova 3>

画面は、最近のトレンドのノッチ(くぼみ)付きの縦長大画面タイプ。ノッチは後述するインカメラのダブルレンズカメラ化に伴って、横幅が広いタイプである。

ちなみに、ノッチが嫌いな方は、ノッチの左右の部分を設定で黒帯にすればいい。背景が黒の通知バーとなり、ノッチディスプレイであることがほとんど分からない、目立たない状態にできる。

ディスプレイの解像度はFHD+(1080×2340ドット)で、画面サイズは約6.3インチだ。視野角も広い。ボディの横幅は約73.7mmとやや大きめだが、表示されるテキストの量などが多く、SNSやニュースサイトの閲覧などに最適だ。

<▲図:HUAWEI nova 3の背面>

背面は、ブラックのみ落ち着きのある光沢仕上げ。

アイリスパープルは表情豊かな複雑な光沢である。goo専売(SIMフリーの通販サイトである「gooSimseller」)となっているレッドもアイリスパープル同様、美しい仕上げだ。独特な光沢を持つ「honor」シリーズのような印象だ。上に載せた写真は一例で、光の当たり方で本当に様々な見え方をしてくれる。


nova 3の特筆すべき点は、若者向けのエントリー・ミドルクラスという位置付けだったnovaシリーズに、フラッグシップモデルの「HUAWEI P20 Pro」、「HUAWEI P20」と同じSoCである「HUAWEI Kirin 970」を搭載したところである。

これまで、「honor」シリーズがその役を担っていたが、novaシリーズもパフォーマンスアップしたことで、妥協することなく自分の好みのスマートフォンを選べるようになったと思う。

メモリ(RAM)は4GB、内蔵ストレージ(ROM)は128GBで、外部メモリとして最大256GBのmicroSDXCにも対応する。特にP20シリーズにはないmicroSDカード対応は、データのバックアップ・復元用途や音楽・動画ファイルの保存・持ち歩きに便利だ。


本体下部には3.5mmのイヤホン端子があり、有線で音楽を聴きたいユーザーや、リアルタイム性が要求される音楽ゲームに最適だ。最近は3.5mmのイヤホン端子を廃している機種も増えてきているので、イヤホン端子を望む方には魅力となるポイントの一つだろう。


そのゲームに関してだが、KirinシリーズのGPUは同クラスのQualcommの「Snapdragon」シリーズより性能が低く、あまり3Dゲーム向きではなかったのだが、nova 3には「GPU TURBO」機能を搭載し、グラフィックのパフォーマンスの向上と消費電力を抑える仕組みを実現しているという。現在、対応するゲームは「モバイル・レジェンド:Bang Bang」と「PUBG MOBILE」の2タイトルのみだが、今後増やしていくことは検討中であるという。

さて、次にカメラ機能だが、ファーウェイは低価格なnovaシリーズの「HUAWEI nova lite 2」でもダブルレンズカメラを搭載するなど、カメラに対するこだわりが強いメーカーである。撮影時や撮影後にピント位置やボケをコントロール可能な独自の「ワイドアパーチャ」機能を搭載する。

新モデルのnova 3でも背面のアウトカメラにダブルレンズカメラを搭載するが、今回は新たに前面のインカメラにもダブルレンズカメラを搭載することとなった。ちなみに本記事では、背面側のカメラをアウトカメラ、前面側のカメラをインカメラと記すことにする。

前後合わせて4つのカメラを搭載し、セルフィー撮影(自撮り)時にもボケ量をコントロール可能な、ポートレートセルフィー撮影が楽しめるのである。


さらに、アウトカメラだけでなく、インカメラにもAIによるシーン認識を搭載する。

人物と背景の組み合わせで最適な写真へ調整する。色鮮やかな花をバックとしたポートレート撮影では、花も人物も色鮮やかになるし、屋外での撮影時でも顔が暗くならず、明るい青空も再現するHDR機能など、セルフィー撮影も本格的だ。


インカメラもダブルレンズカメラだが、画素数はメインが約2400万画素と高画素化を実現しつつ、深度を測るサブが約200万画素となっている。このダブルレンズカメラは、ワイドアパーチャ機能のほかに、3Dセンサーによる顔認識での生体認識機能にも利用されている。3Dスキャンによって顔認識による生体認証機能もよりセキュアなものとなった。

<▲図:背面側のアウトカメラ。「AI CAMERA」の文字から分かるようにAI機能を活用>

再びアウトカメラに話を戻すが、フラッグシップモデルであるPシリーズやMateシリーズのハイエンド機のようなライカ画質ではないものの、約1600万画素のカラーセンサー搭載F1.8レンズと、約2400万画素のモノクロセンサー搭載F1.8レンズという贅沢な構成となっている。


novaシリーズとしては初のAIカメラ搭載で、、シーンにとらわれることなく安定した写真が撮れるようになった。認識できるシーンは犬や猫などのペットのほか、植物、紅葉、雪などの季節もの、フード、ポートレート、グループ写真などインスタ映えしそうなシーンもAIが認識してくれる。



さらに、これまでなかったオートモードでの「AIカメラ」のオン・オフを撮影時に行えるようになった。AIによる演出を避けたい場合などに利用可能だ。なお、便利なのは後からでも変えられること。AIで撮影した写真に対して、後からAIをオフにすることもできるようになっている。


撮影モードは「その他」のメニューにある。フルマニュアルで撮影できる「プロ」モードも搭載する。オートモードでも簡単にプロモードに切り替えできる「P」シリーズや「Mate」シリーズと異なり、プロモードがメニューの奥に隠れたため、これまでファーウェイのスマートフォンでプロモードを多用していたユーザーの場合は使い辛いと感じるかもしれない。

また、アウトカメラには光学式手ブレ補正は非搭載であり、ライカ画質ではないことと合わせて、そこがP20シリーズとの違いでもある。

カメラの画質は、比較的派手目でHDRの効果が強めに出ているように思えた。それがP20シリーズとの違いであるが、むしろカメラに詳しくないユーザーにはこちらの方が好印象なのではないだろうか。

54,800円(税抜)でP20相当のスペックということで、nova 3は魅力タップリなスマートフォンである。

なお、下に掲載したのは発表会の模様を収めた動画とnova 3で4K30p動画を撮影した例となっている。関心がある方は参考にしてほしい。





(記事:mi2_303)

下はAmazon.co.jpでの商品リンク。



【情報元、参考リンク】
ファーウェイ
DMMモバイル
NifMo
IIJmio
mineo
BIGLOBEモバイル
楽天モバイル

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