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【せう先生のスマホ講座】第76回:最近ブームの「デュアルカメラ」。大きく分けて2種類あるの、知ってますか?

GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。こんにちは。「お金がむしろかかる」とここしばらくやっていなかった自炊を久々に再開しました。ほぼ毎日「愛“我”弁当」も作っているわけですが、誰か作ってくれる人 or 食べてくれる人はいないものでしょうか(

<▲図:最新の「話題のスマホ」もデュアルカメラ搭載>

それはさておき、ここ1~2年、アウトカメラ(メインカメラ)を2つ搭載するスマートフォンが増加傾向にあります。この「デュアルカメラ」ですが、機種によって2つ搭載する「理由」が違います。今回は、そのあたりの解説をしていきます。


■理由1:より広い範囲を撮影できるようにするため(広角カメラ)

<▲図:国内投入が発表されたばかりの「ASUS ZenFone 4」は「広角」を実現するデュアルカメラ>

最近、スマホのカメラは「広角レンズ」を搭載してより広い範囲を撮影できるようにする傾向にあります。しかし、これによって逆に狭い範囲を撮影したい場合に苦労するという話も聞かない訳ではありません。

そこで、通常のアウトカメラに加えて広角レンズ付きのカメラを別途搭載してデュアルカメラにするケースがあります。上にもある「ASUS ZenFone 4」はその典型例です。

このような機種の場合、「狭い範囲」「広い範囲」どちらも撮影しやすくしようという意図でデュアルカメラにしているのです。


■理由2:より遠くを撮影できるようにするため(望遠カメラ)

<▲図:「Galaxy Note8」は「望遠」を実現するためにサムスン初のデュアルレンズカメラを搭載>

スマホはどちらかというと薄いものが好まれます。それゆえに、コンパクトデジタルカメラのような光学ズームレンズを搭載するのは難しいチャレンジです。薄さを犠牲にすれば光学ズーム機構を取り入れられますし、あえて分厚くして光学ズームに対応したスマホも実際にありましたが、大きな成功を収めたとはいえません。

薄さを保ったまま光学ズームを実現する方法として、焦点距離をより遠くした「望遠レンズ」を搭載するカメラを追加搭載してデュアルカメラとするケースもあります。最近ならサムスン電子の「Galaxy Note8」がそれに当てはまります。「話題のスマホ」ことiPhoneのデュアルカメラモデル(iPhone 7 Plus、iPhone 8 PlusやiPhone X)も、同じ目的です。

このような望遠カメラを搭載したデュアルカメラスマホは、画面のタップ操作ですぐズームできる上、映像の一部を切り取る「デジタルズーム」と比べて高画質のままズームできるという大きなメリットがあります。


■理由3:白黒写真をきれいに撮る(モノクロカメラ)

<▲図:「HUAWEI P10 Plus」のデュアルカメラは「カラー」と「モノクロ」の組み合わせ>

大きく分けると「広角」と「望遠」がデュアルカメラを搭載する理由ですが、Huaweiの最近のデュアルカメラスマホはちょっと面白い理由でデュアルカメラ化しています。

Huaweiのデュアルカメラスマホはおおむね同じ画素数のセンサー、同じスペックのレンズを搭載しています。そのことだけを聞くと、デュアルレンズにする意味が薄い気がしますが、「同じ画素数のセンサー」に秘密があるのです。

実は、Huaweiのデュアルカメラは「カラーセンサー」と「モノクロセンサー」という構成なのです。あえてモノクロセンサーを搭載することで、超キレイなモノクロ写真を撮影できるのです。


■理由4:ボケ味のある写真を撮る(画像の合成)

<▲図:デュアルカメラレンズが一番生きるシーン?>

ハイスペックなデュアルカメラスマホでは、2つのカメラを活用して深度のある写真を撮影できるようになっています。通常は一眼カメラでないと再現するのが難しいボケ味のある写真の撮影は、デュアルカメラならではです。


ということで、デュアルカメラを採用するのは、大きく4つの理由があります。デュアルカメラスマホを選ぶ際は、何のために搭載しているのか、しっかり調べた上で購入するようにしましょう。


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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