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ファーウェイ・ファンミーティング大阪レポート後編:指紋認証・デザイン・コスパが魅力のWindowsタブレットMateBook

ファーウェイ・ジャパンが全国4都市で開催したイベント「HUAWEI JAPAN Touch and Try Tour 2016 モバイルプリンスのファーウェイ王国ファンミーティング」(以下、ファンミーティング)の大阪会場の取材レポート後編をお届けしたい。前編(こちらの記事)ではハイエンドスマートフォン「HUAWEI P9」に触れているので、関心がある方は前編からチェックしてほしい。

<▲図:MateBook用のスタイラスペンMateペンを試す参加者も>

後編では同社にとって初となるWindows 10搭載の2-in-1タブレット「HUAWEI MateBook」の内容を紹介する。MateBookは本体だけだとWindows 10搭載タブレットとして機能し、画面へのタッチ操作で扱う。別売りのキーボードカバー「MateBookキーボード」を接続すれば、ノートPCライクに使うことができる。

さらに、別売りのスタイラスペン「Mateペン」を使えば2048段階の筆圧感知による手書き入力が可能なので、メモを取ったり、PDFの資料に書き込んだり、といったこともできる。

<MateBookの基本スペック>

まずはMateBookの基本スペックを紹介したい。

<▲図:中央に置かれたのがMateBook。参加者にはイベント時間内に自由に触れるように
MateBook、P9、お弁当が用意されていた>

OSはWindows 10 Home 64bitもしくはWindows 10 Pro 64bitで、モデルによって異なる。MateBookには個人向け、法人向けがあり、それぞれにCPU、メモリ、ストレージ違いのモデルがある。ラインナップは下図の通り。

<▲図:MateBookのラインナップ(※クリックして拡大)>

個人向けはCPUがIntel Core m3、m5のいずれかで、メモリが4GBもしくは8GB、ストレージが128GBのSSDか256GBのSSDか、という選択肢だ。最も安価なモデルだとm3-6Y30、4GB RAM、128GB SSDという構成。市場想定売価はm3-6Y30、4GB、128GBモデルで69,800円(税抜)。

実は先日まで同社の公式通販サイトで開催されていたクリスマスセールではMateBookキーボード(14,800円)とのセットで実売75,000円前後だったので、かなりお得となっていた。今後もセールや割引が行われる可能性があるので、価格変動情報は要チェックだ。

さて、スペックに話を戻すと、ディスプレイは約12インチ、解像度が2,160×1,440ドットのIPS液晶。ベゼル(ディスプレイ脇の額縁部分)が狭く、12インチタブレットの割にはボディがコンパクト。約278.8×194.1×6.9mmで、重さは約640gだ。


ネットワークはモバイルデータ通信には非対応でWi-Fiのみ。いわゆるWi-Fiタブレット。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、2.4GHz/5GHz対応、さらに2x2 MIMO対応だ。

カメラは前面に約500万画素のものを搭載する。ステレオスピーカー、マイク、ヘッドフォンジャック、USB Type-Cも搭載する。センサー類は加速度センサー、照度センサー、ジャイロセンサー、ホールセンサー、そして指紋認証センサーを装備する。搭載バッテリー容量は33.7Mh。

本体パッケージにはACアダプタ、USB Type-Cケーブル、USB Type-Cとmicro USB(micro-B)の変換ケーブル、micro-BとType-Aの変換アダプタなどが同梱される。

別売りオプションの「MateDock」を購入すれば、入出力端子を拡張することもできる。本体だけだとUSB Type-Cが1つなので、充電している時にはUSB端子を他の用途に使えないことになってしまうが、MateDockを使えば充電しながら他の機器を接続できる。

<▲図:MateDock>


<MateBookの魅力>

■デザイン

MateBookのデザインはP9や最近のファーウェイの他の製品と同様にエレガント。アルミ素材を採用し、シンプルでオーソドックスなスタイルでカッコいい。また、キーボードカバーも4色用意され、こちらもオシャレ。カジュアルにもフォーマルにも合うデザインで、所有欲も満たしてくれる。

<▲図:街頭タッチ&トライイベントでの写真>

<▲図:本体カラーは2色、MateBookキーボードは4色なので8パターンの組み合わせがある>


■ディスプレイとサウンド

MateBookのディスプレイはフルHDではなく、それ以上の解像度なので精細。2,160×1,440ドットと短辺側のドット数も多いのでExcelの行数も十分表示できるし、Webサイトも閲覧しやすい。そして、明るくコントラストも高い描写で写真や動画にも向いている。

<▲図:モバイルプリンス氏が東京で撮影した写真を閲覧中の参加者。写真表示も綺麗>

モバイルプリンス氏がイベント前夜にホテルのベッドで寝転がりながらMateBookで動画を視聴していたと語っていたが、動画視聴機としてもいい。しかも、筆者が魅力と感じているのはDolbyオーディオにも対応していること。Dolbyのバーチャルサラウンドが効くので本体内蔵スピーカーでも迫力があってサラウンド感ある動画視聴体験を楽しめる。Dolbyオーディオはモードを切り替えることもできるので音楽を楽しむ時には音楽モードにすればいい。


■メインでもサブでも使える

モバイルプリンス氏はMateBookをメインでもサブでも使えると語っていた。

<▲図:MateBookの使い勝手や指紋認証などを説明する2人>

MateBookはCore m3もしくはm5、メモリが4GB/8GB、ストレージが128GB/256GBというラインナップだが、今回、モバイルプリンス氏と筆者はイベントでの登壇予定があったので、試用のためイベントの1ヶ月以上前からm3モデルを借りていた。

そしてモバイルプリンス氏は、名古屋会場では予備としてMacbookも持参したものの東京会場以降はMacbookを持参せず、全ての仕事をMateBookで行ってきた。その仕事にMateBookは十分に応えてくれたという。さらにはMateBookはサブPCとしても薄型軽量でモバイル性に優れるので使いやすいとのこと。

しかも、筆者も勧めるポイントだが、ディスプレイも綺麗なので前述のようにプライベート機として動画や写真、Webを楽しむのにもいい。


■指紋認証

MateBookは右側面のボリュームキーの間に指紋認証センサーを搭載する。


P9などのスマートフォンと同じ感覚で指紋認証によるロック解除ができて非常に便利だ。しかも、一つもボタンを押さず、センサーに指を触れるだけで画面のオンとロック解除ができてしまうので、P9と同様本当にワンタッチ。筆者は普段Windowsタブレットでは画面の上を自分で指定した順になぞる「ピクチャパスワード」を使っているが、MateBookの指紋認証に慣れると、戻れなくなってしまいそうだ。


■MateBookキーボード

MateBookキーボードがなくてもMateBookは使えるが、あった方が便利。セット購入が必須と言いたいくらい魅力的。キーが大きく、ストロークも1.5mmあって打ちやすいことはもちろん、防滴仕様なのでちょっとした水分にも安心だし、5点マルチタッチに対応したガラス製のトラックパッドも使いやすい。とはいえ、キーボードに関しては、人それぞれ手の大きさも形も異なるし、好みも様々。それでも、MateBookキーボードのキーは慣れると打ちやすいものだと思う。モバイルプリンス氏も最初は少し戸惑ったものの、今では慣れて快適に入力できているという。

そして筆者が非常に大きな魅力だと感じるのは膝上でも使えてしまうことだ。

<▲図:膝上でも快適に使える>

2-in-1タブレットの場合、ディスプレイ側、要するにタブレット本体側に全てのコンポーネントが収められているため、頭が重くてキーボード側が軽い、という状態になる。これでは膝上のような少し下側に角度がついた不安定なスペースに置いた時、ひっくり返りやすい。筆者実態に他社製品でそういう経験がある。

しかし、MateBookの場合、意外と膝上でも安定して使えてしまう。これは電車内での使用頻度が高い筆者のようなものにはかなりの魅力だろう。

ただし、モバイルプリンス氏によれば、膝上の足の長さがある程度あり、お腹が出ていないことが必須だという。モバイルプリンス氏が実演した時には確かに少し厳しさを感じたが、それでもやってやれないことはない、というレベルだったように思う。

<▲図:モバイルプリンス氏の場合は少し厳しい感じ>

さらに、MateBookキーボードはMateBookと専用ピンでの物理的な接続を行う。Bluetooth接続ではないので、入力遅延がないことも魅力だし、MateBookからの電源供給によってバックライトまで光るようになっている。暗い場所で使う時にはバックライトは必須なので、この点も大きな魅力だ。


■コストパフォーマンス

他社製の競合製品と比べても圧倒的なコストパフォーマンス。しかも、安くてもデザインも良く、キーボードも使いやすい、MateBook本体のパフォーマンスも申し分なく、やはりこのコストパフォーマンスは非常に大きな魅力だ。


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名古屋ナナちゃん前で開催中のファーウェイ街頭イベントレポート!
名古屋ファンミーティングレポート:会社及びHUAWEI P9紹介プレゼン編
名古屋ファンミーティングレポート:MateBook紹介&イベントの様子編
名古屋ファンミーティングレポート:トークセッション編

◆東京イベント編
品川街頭イベントレポート
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ファンミーティング東京レポート:P9とMateBook紹介編
ファンミーティング東京レポート:トークセッション&イベント模様編

◆大阪イベント編
大阪街頭イベントレポート
ファンミーティング大阪レポート前編:カメラ、基本性能、指紋センサーの多機能さなど魅力満載のスマホP9


【情報元、参考リンク】
「HUAWEI Touch and Try Tour 2016」について
ファーウェイ・ジャパン主催ブロガーイベント公式サイト
HUAWEI P9製品サイト
HUAWEI Matebook製品サイト

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