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既存のエアコンや家電をスマート化できる「Nature Remo」。小型機器設置で外出先からスマホでの操作が可能

米ボストンに本拠を置くNature Incは3日、エアコンを含めた家電をスマート化し、スマートフォン用アプリから遠隔操作できるようにするIoT製品「Nature Remo(ネイチャー リモ)」の先行予約において、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で5万ドルを調達し、目標を100%達成したと発表した。


この製品は2016年8月に日米同時で正式販売される予定だが、現在はKickstarterで予約が受け付けられている。。

ネイチャー リモは、既存のエアコンとネイチャー リモ本体とスマートフォン向けアプリで構成して使う機器。既存のエアコンに対応できるので、エアコン自体を買い換えることなく、スマートエアコンにできるのが大きな特徴。

ネイチャー リモの仕組みはシンプルで、要するにエアコンのリモコン操作を仲介する機能を
持っている。対応できるのはリモコンが赤外線を使っている製品の場合。スマートフォンアプリから操作をすると、インターネットを介して家に設置したネイチャー リモに繋がり、そのコマンドを赤外線通信でエアコンに送る。

そのため、ネイチャー リモはリモコン操作ができる場所に設置する。


また、単に遠隔操作する機能だけでなく、室内の人の検知や、過去の操作履歴の学習機能などによって、電気代の節約に繋げることもできる。というのも、ネイチャー リモには、温度計、湿度計、人感センサー、照度センサー、ノイズセンサーが搭載され、様々なデータを記録できるからだ。これらのセンサーを活用することで、単なる遠隔操作以上のことが可能となる。

Kickstarterでの予約価格は69ドル。49ドルでの早期先行予約分はすでに完売。今後の正式発売時の価格は119ドルになる予定。

なお、Kickstarterのプロジェクト終了まで残り19日間で10万ドルの調達を達成した場合、ボディの中心にある丸い発光ダイオードをRGB全色カラー対応に切り替えるという。さらに、15万ドル到達時には、インターネットに接続することなく家庭内の他のIoT機器やアプリとの連携を可能にするローカルAPIの開発も行うということだ。

同社は米ボストンで創業した企業だが、Founder兼CEOは三井物産出身の塩出晴海氏が務め、Founder兼CTOはパナソニック出身の大塚雅和氏が務めている。ハーバード大学発ベンチャーとして同大学のベンチャーインキュベーションプログラムにも参加している。

【情報元、参考リンク】
Nature Remo製品ページ(日本語)
Nature Inc

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