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【実機レポート】オクタコアCPU+受信最大225Mbpsの快適スマホ「Xperia Z4 SO-03G」はどう進化した!?【ドコモ2015夏モデル】

NTTドコモ(以下、ドコモ)の2015年夏モデルとなるソニーモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「Xperia Z4 SO-03G」が、6月中旬に発売される。昨年10月に発売された前モデル「Xperia Z3 SO-01G」との違いも気になるところだ。

▲Xperia Z4 SO-03G

本記事では、Xperia Z4 SO-03Gの実機を触っての、外観の違いだけではない使い心地について紹介していく。

ディスプレイはXperia Z3 SO-01Gと同じ約5.2インチの「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用し、解像度はフルHD(1080×1920ドット)だ。

デザインの変更点はフロントのステレオスピーカーが、同社のタブレットと同じくフレームに近い位置に納まり、デザインがシンプルになったこと。さらに、フロントカメラと光センサーの位置が左右逆となっている。

▲Xperia Z4 SO-03Gのカラーバリエーションは4色

カラーバリエーションは「カッパー」、新色の「アクアグリーン」「ホワイト」「ブラック」の4色。背面のデザインは大きな変更はないが、受信最大225Mbpsの「PREMIUM 4G」対応ということもあり、中央のプリントが「docomo xi」から「docomo」ロゴに変更となった。

Xperia Z3 SO-01Gのフラットなガラス面は、デスクなど平らな場所に置いても滑って落下してしまうということがあった。それに対処すべく、フレームのエッジ部分がガラス面より飛び出して、滑らないように作り込まれている。手触りはXperia Z3 SO-01Gの方が良いが、使い勝手を考えると断然Xperia Z4 SO-03Gの方が良い(最初からそうして欲しかったが)。

▲ガラス面よりわずかに張り出したフレーム部分

左側面にはドコモnanoUIM、microSDカードスロットがある(下写真の上)、右側面にはカメラキー、ボリュームキー、電源キーがある(下写真の下)。

▲左側面、右側面

Xperia Z4 SO-03Gは、前機種とフットプリントは同一だが、厚さが約6.9mmと約0.4mm薄くなっている。充電端子やmicroUSB端子、ストラップホールがなくなりスッキリとしたデザインとなった反面、前モデルまではマグネット式の充電端子をもつ贅沢な仕様だったとも言える。下の写真はau版のXperia Z3との比較。

▲上がXperia Z4 SO-01G、下がXperia Z3(au版SOL26)

上面にはマイクとイヤフォンマイク端子(下写真の上)、下面にはストラップホールとmicroUSB端子がある(下写真の下)。Xperia Z4 SO-01Gのウリの一つであるキャップレス防水仕様のmicroUSB端子は大きな進化であり歓迎すべき点だ。次モデルではイヤフォンマイク端子をケーブルの取り回しがしやすい下面に移動させて欲しいところ。

▲上面、下面。キャップ無しで防水対応の端子が嬉しい

充電はmicroUSBで行うため、卓上ホルダは縦置き。ステレオスピーカーの片側が隠れてしまうため、作り込みの点や必然性に疑問が残るが、単なる充電台として割り切れば十分すぎるものだ。

▲縦置きの卓上ホルダ

また、今回のモデルからBluetoothで高音質再生が可能な「LDAC」に対応しているので、LDAC対応のBluetoothスピーカーとセットで使いたい。

▲フィット感は良い

前モデルより若干薄くなったこともあり、側面のアールが小さくなり、持ちやすくなった印象だ。また、側面の充電端子などがなくなったこともあり、手触りも良くなった。5.2インチ画面搭載という大きなスマホだが持ちやすさは進化していると感じた。

▲端末情報

Android OSは5.0.2(コードネーム「Lollipop」)が採用され、それに伴って画面下のナビゲーションキーもLollipopのシンプルな形状に変わっている。チップセットはQualcomm製のMSM8994で、CPUは64bitの2.0GHzクアッドコア+1.5GHzクアッドコアからなるオクタコアで、パフォーマンスと省電力を両立している。

発表会場における短い時間で少し触った程度では、Xperia Z3とのパフォーマンスの差は体感できなかったが、3GBのRAMも必要十分で、パフォーマンス不足を感じることはしばらくないだろう。

▲メインカメラは1/2.3型、約2070万画素の「Exmor RS for mobile」

リアカメラには1/2.3型、約2070万画素の「Exmor RS for mobile」を引き続き採用し、フロントカメラも約510万画素のものを搭載している。カメラ機能としては「プレミアムおまかせオート」に「料理」シーンが追加され、料理を認識して最適な色を再現(演出)するようになった。前機種では青みが強く今ひとつだったのでそこにまじめに対応してきたということだろうか。ただし、料理の認識には全体が分かるようにする必要があるなど制限があり、今流行の料理の一部を切り出してセンス良く撮るという使い方には向いていないように感じた。

▲料理の撮影例

会場ではスタイルカバーの展示も行われており、NFCでスタイルカバーを認識させ、アプリのダウンロードまでの導線が分かりやすいことをアピールしていた。

▲別売アクセサリー「スタイルカバー」はNFCで検出される

背面にペタっと吸い付くスタイルカバーは薄くてスタイリッシュだ。microUSB端子が移動したため、カバー側面の穴がなくなり、デザインもシンプルになった。

▲手帳型ケースでXperia Z4 SO-03Gを守る

カバーを閉じると、窓部分で時計やステータスを確認できる。カバーを閉じたままでカメラを使うこともできる。

▲カバーを閉じると、窓の部分で時計やステータスを確認できる

Xperia Z4 SO-03Gは、Xperia Z3 SO-01Gから着実に進化しているものの、その差は驚愕するほどではない。一方で今年の秋で2年目を迎える「Xperia Z1 SO-01F」からの機種変更であれば十分満足のいく端末と言えるだろう。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
Xperia Z4 SO-03G

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