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【せう先生のスマホ講座】第3回:スマホが熱い!そんなときの対処方法をご紹介

GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。こんにちは。この原稿が掲載される時期は、ちょうどお盆休みの方が多いのではないかと思います。筆者は、一足早く休みを終え、出張仕事に行っているはずです。

「Phone is hot」と、警告が表示されています。酷暑で機能制限がかかりやすい今日この頃です

それはさておき、前回も書きましたが、本当に暑い日が続いています。そんな日は、スマートフォン(スマホ)を操作していると本体がすごく熱くなって、機能制限が掛かってしまうことがあります。一時的に通常時のように自由にアプリを使えなくなってしまいます。とりわけ、カメラ機能などは負荷が大きいこともあり、使っていると発熱で強制的にカメラアプリが終了させられることもあります。そんなとき、僕たちユーザーはどうすればいいんでしょうか?

今回は、スマホが発熱したときにすべき方法を、正しいものから(多少)危険なものまでご紹介します。スマホの発熱に悩んでいる方の参考になれば幸いです。


■ひとまず操作を我慢

発熱の原因はスマホの使いすぎです。連続して長時間使ったり、負荷のかかるアプリを使ったりしていると、どうしてもCPUが熱を持ってきます。であれば、操作をしばらくしないことが一番です。スマホが熱くなったら、スリープ状態にして機能制限(警告)表示が消えるまで待ちましょう。今、機能制限の警告が消えるまで、と書きましたが、あまりに熱くなったら警告が表示されます(記事冒頭の図を参照)。その表示が消えるまで待つのです。

一番良いのは放置ですね

ただし、操作をしていなくても発熱することがあります。これはバックグラウンドで通信や処理が行われているためです。ユーザーが直接操作しているアプリ以外にも、スマホでは背後で何らかの処理が行われています。例えばメールやSNSの新着の確認の処理などがそうです。最近のAndroidスマホでは、スリープ中の通信や処理を抑制する機能を、省電力設定として用意していることがあります(メーカーごとに実装形式が異なる。「設定」の一覧から省電力系の項目を探す)。この機能を使えば、操作をしていないときの発熱をある程度緩和できる可能性があります。

端末の省電力オプションも活用しよう(写真はARROWS NX F-01Fの「NX!エコ」)


■急ぎのときは風に当てよう

「少しでも早く熱を冷ましたい……!!」という方は、扇風機やクーラーの風に当てるのもアリです。普通に放置するよりも早く熱が下がり、機能制限が早く解除されます。パソコンにCPUを冷やすためにクーラーファンが付いていることからも分かるように、風で冷やすのはやはり無難です。

扇風機やクーラーを使うのもひとつの手


■効果てきめんだがリスクも高い水冷(防水端末限定)

「空冷でも遅い、もっと早く効果を出したい!!」という方もいるでしょう。扇風機やクーラーで冷やすといっても、やはりそれなりの時間がかかります。

そこで水の登場です。防水端末を使っている場合は、水で冷やす、という方法も検討の余地があります。かくいう筆者も、6月に「全国で一番暑い北海道」(※珍しいことに筆者が行った日は北海道が全国で一番暑いという日でした)に行った際、トイレに駆け込んで、水道で「ARROWS NX F-05F」を冷やす(参考 : 筆者ブログ記事)という芸当をやっています。

ハイリスク・ハイリターンな「水冷」は防水仕様が標準的な日本のAndroidスマホ(一部を除く)ならでは

ただし、この方法は前述の2つの方法と比べるとリスクを伴います。

本体内部の水蒸気が急激に冷やされて「結露」してしまう可能性が捨てきれないのです。水道水程度の温度であれば、温度差はあまり激しくないので結露は起こりにくいですが、氷水など、キンキンに冷えた液体や氷で冷やすことは避けましょう。スマホの内部で結露が生じると、故障することもありえます。この結露の可能性を捨てきれない点から、水冷は「ハイリスク・ハイリターン」な方法だと言えます。

また、防水仕様とはいえ、端子にキャップが付いている機種もあります。その場合は、キャップがしっかりと閉まっているか、事前に確認しなければなりません。気を使わずに済むのはキャップ無しで防水を実現しているキャップレス防水端末ですが、機種ごとに確認が必要です。

水冷を行う場合は、その機種が防水仕様かどうかの確認と、水の温度が冷えすぎていないかどうか、この点に注意しましょう。


ということで、まだ暑い夏が続きますが、熱くなってしまったスマホを冷やすには、とりあえず操作をしないで、風で冷やすのが一番安全です。皆さんも、今回の記事を参考にして酷暑をサバイブしてくださいね。この記事に対するご意見・ご感想はTwitterアカウント(@shoinoue)まで是非お寄せ下さい!!


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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