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【端末レビュー】スマホが生活の中心にある時代のウェアラブル端末、ソニーの「スマートバンド」。歩数、睡眠時間だけじゃなく何でも記録!

ソニーモバイルコミュニケーションズの新しいウェアラブルデバイス「スマートバンド」(SWR10)を紹介したい。このスマートバンドの本体は、バンド(ベルト)にはめ込んだ、小さなコアで、3つのLEDライトと物理ボタン、加速度センサーなどを搭載しているシンプルな端末だ。

SWR10は腕時計と一緒に腕に装着することもできる。右写真は本体コア。
本体コアは純正品以外のベルトなどに装着して使うことも可能だ。

このスマートバンドを腕などに装着した状態で生活すると、センサーによって、どれくらいの歩数を歩いたのか?ということを計測してくれるわけだが、それだけではなく、実はソフトウェア的に様々なことを可能にしてくれるデバイスなのだ。

専用のテニスラケットのグリップにつけることで、スイングや、スイートスポットでヒットできたか? などを検知できる小型のセンサーデバイス「Smart Tennis Sensor SSE-TN1」を年初に発表したソニーは、そのデバイスでも様々なログを取れる便利なシステムを構築していた。

Smart Tennis Sensorを装着したテニスラケット

しかし、今回のスマートバンドはまた異なる魅力を持つデバイスで、とても楽しくライフログをつけることを可能にしている。

このスマートバンドは現在Android 4.4以上のOSを搭載したスマートフォン/タブレットで動作する。最新の「Xperia」シリーズ(旧モデルでもOSをAndroid 4.4にアップデートすればいい)であれば動作する。

スマートバンドはスマートフォンと連携して使うデバイスだ。
バンドにはコアがはめ込まれていることが分かると思う。


■NFCでセットアップ

スマートバンドをセットアップするの簡単だ。スマートバンドのコアユニットに描かれた「N」マークを、NFCを搭載したスマートフォンの「N」マークに合わせることで自動的にセットアップが行われる。

リンクが実行されるのはもちろん、アプリをインストールする画面が表示されるので、指示通りに操作すればアプリをインストールできる。ここで言うアプリというのは、スマートバンドのアプリとライフログアプリだ。

また、もしここでスマートバンドのハードウェアのアップデートが必要な場合は自動的にアップデートしてくれる。

若干時間が掛かるので、このセットアップ作業を行う前に、30分ぐらいは充電しておいた方がいい。充電はmicro USBポートで行うことができる。


■スマートバンドを使って何がわかる?

ライフログを記録・管理できる「LifeLogアプリ」を起動すると、現在のデータが表示される。画面の下の部分には各行動の数値が表示される。そして、画面の上部分ではどんな行動をとっているのかを視覚的に表示してくれる。

Lifelogアプリの画面。上部と下部で大きく表示エリアが分かれている。

画面の上部分では、人の周囲に行動をアイコン化したものが表示されている(上図参照)。何回も行動すると、アイコンが何個も表示されるし、長時間音楽を聴いてる場合などにはその行動を示すアイコンが大きな円として表示される。このアイコンのイラストは画面下部分に表示されるデータと同じものだ。

ここで、一体どんなことがチェックされるのか? というと、次のようなものだ。

・消費カロリー
・何歩歩いた?
・どのくらいの時間歩いた?
・どのくらいの時間走った?
・どのくらいの時間眠った?

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・どれだけコミニケーションした?
・何枚画像を撮ったか?
・音楽をどれだけ聞いたか?
・動画をどれだけ見たか?
・どれだけゲームをしたか?
・どれだけ本を読んだか?
・どれだけインターネット使ったか?

点線よりも下の部分に記した部分が、一般的なウェアラブルデバイスとソニーのスマートバンドの異なるところだ。ちなみに読書に関しては、 Kindleアプリで本を読んだ場合でもちゃんと記録される。

コミュニケーションではどんなアプリを使ったか? も表示される。

どんな写真を撮ったか? も知ることができる。

また、人の絵は自分が走っている間は実際に走っているアニメーションで表示されるし、寝ている間は寝ているものになる。この表示データは、今後拡張されていく予定だそうなので、人の生活をより多角的な面から記録できるようになることだろう。

ちなみに横向き表示の場合は、縦向き表示のときの上部分のみが表示される。


■現代人の生活の中心にスマホがあるから

現在、多くの人において、スマホが生活の中心になっていると思う。

最近ではコンデジの売り上げが下がっているが、これは言うまでもなくスマホでみんなが写真を撮るためだ。同じように携帯音楽プレイヤーとしてスマホを使う人も多い。それだけスマホが多機能化し、多用途に使えるようになってきたことで、スマホにおける行動を記録することで、ユーザー自身の行動を記録していけるようになる。

これは、単純にどのぐらい歩いたか、という運動データだけを記録するようなデバイスと比較すると、全く異なるものであることを意味しており、実際に非常に多くの情報ライフログを記録できることになる。

現代人の生活の中心にスマートフォンがあるからこそ、それをコアにしてライフログを記録しようというのがソニーのスマートバンドのアイデアだ。

1週間、2週間、1か月経った後でも、過去の日にどんなことをしていたのか? と振り返ることができるのは面白い。

(記事:一条真人

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【情報元、参考リンク】
スマートバンド(SWR10)製品ページ

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