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【実機レポート】驚きの解像度2560×1440ディスプレイ搭載「isai FL」(LGL24)【au2014夏モデル】

5月8日に開催されたau 2014夏モデルの新商品発表会では、LGエレクトロニクス製のスマートフォン「isai FL」(LGL24)がラインナップの一つとして発表された。昨年発売された「isai」(LGL22)に続くモデルで、ハイスペックとデザインを融合させたauらしいスマートフォンだ。

isai FL LGL24

スペックはOSにAndroid 4.4、プロセッサはQualcomm Snapdragon 801 MSM8974AC(2.5GHz クアッドコア)、メモリはRAM 2GBが、ROMが32GB、バッテリー容量は3,000mAh、本体サイズは幅約76mm × 高さ約145mm × 厚さ約10.5mm、重さ約160g(暫定値)、ワンセグ・フルセグ、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC、赤外線、Bluetooth 4.0、Wi-Fi IEEE 802.11 a/b/g/n/ac、防水対応などだ。

4G LTEはキャリアアグリゲーションに対応し下り最大150Mbpsを利用可能、さらにWiMAX 2+と従来の3Gにも対応する。WiMAX 2+への切り替えは電波の状態をみて自動切り替えとなるとのこと。

インパクトのある5.5インチのディスプレイ

前機種はベースモデルとなる「LG G2」とは異なりau独自のデザインが施されていたが、isai FLはG2や今後発売されるであろう次世代Gシリーズの特徴でもある背面のボリュームキーを採用している。なお、電源キーは使い慣れた本体側面にレイアウトされている。

背面に電源キーを設けなかったわけはデザインを優先したとのこと。使い勝手を考えると背面の電源キーを大きめに作る必要があるが、背面のデザインをシンプルにまとめるためにそれは選ばなかったようだ。

背面にはボリュームキーがある

左側面には電源キー

ボディーカラーはホワイト、ブルー、ピンクの三色。ホワイトはマットな仕上げでブルーとピンクは光沢がある。前機種では水をイメージしたブルーとアクアがあったが、今回は比較的選びやすくメリハリのついた3色となった。特にピンクは存在感抜群のビビッドな色合いでauらしさを感じる。

ホワイトはマットな質感

ブルーとピンクは光沢のある表面


ディスプレイは国内初となる「WQHD(2560×1440ドット)」の解像度をもつ約5.5インチ AH-IPS液晶を搭載する。5.5インチといえばサムスン電子のファブレット「GALAXY Note II」と同じサイズだ。isai FLはこれよりボディの横幅を約4mm小さくしている。数字上では大きく感じられるボディかもしれないが、実際に手にしてみると、端末が大きすぎて持ちづらいという事はなかった。厚さは約10.5mmだが、この最厚部分は中心だけで、カメラのレンズ周辺からなだらかに弧を描いくようにして側面につながる。このように手に取ったときに薄さを感じるデザインにまとめている。

フルHDとWQHDの比較

多くの機種では上に配置されるフロントカメラはisai FLでは本体の左下にある。

横幅が狭くなったのは狭額縁によるものだが、isai FLはさらに上部も狭額縁化する「三辺ナローベゼル」化している。シャープの三辺狭額縁「EDGEST」スタイルに近く、液晶パネルを自社生産しているLGエレクトロニクスならではだろう。フロントのインカメラの位置は本体左下となった。自撮りをする場合は上下逆さまに持つと良い。

フルHD以上の解像度の必要性はあまり感じられないが、5.5インチへサイズアップしてもドットのギザギザ感はなく、テキストや写真が精細に表示されるさまを見ると正常進化なのだと感じた。解像度が上がることで処理が重くなることを考えるとデメリットの要素もあるが、開発機では描画でつまずくような感覚はなかった。

オーディオ面では、前機種同様ハイレゾ音源(192KHz/24bit)の再生に対応する。カメラは約1320万画素のアウトカメラと約130万画素のインカメラを搭載する。アウトカメラは新たに4K(3840×2160ドット)の動画撮影に対応した。4K動画を本当の意味で楽しむためには4Kテレビが必要となるが、isai FLのディスプレイなら十分高解像度なので、4Kの映像を楽しみたいと感じるはずだ。

カメラ機能は4K動画撮影対応となった

ハイレゾ音源や4Kの動画データを十分に保存できるよう、microSDカードスロットが搭載されている点もグローバル版にはないisai FLだけの特徴だ。microSDカードは最大128GBのmicroSDXCにまで対応する。ワンセグのほか、フルセグの視聴・録画にも対応しているが著作権保護の関係で録画データの保存はmicroSDではなく本体ストレージのみとなるようだ。大容量メディアが扱えるだけに残念だ。

本体上面にはイヤフォン端子と防水キャップの中にmicroSDカードスロットがある

下面にはUSB端子

リアカバーは取り外しできるがバッテリー交換はできない。カメラレンズの左にnano SIMのスロットがある

ソフトウェア面では、振る新感覚のUI「isai モーション」が搭載された。振ることでアプリを起動したり、壁紙を変更したりできるというもの。特にウリとなる機能が端末を振ると周辺情報を表示する機能だ。周辺のレストラン情報やショップ・クーポン情報、ライブなどのイベント情報をリストアップしてくれる。検索のために文字入力する必要がなく、振るだけの簡単アクションで情報を得ることができて便利だ。

isai モーションの説明パネル

ホーム画面で端末を振ると周辺の情報をゲットできる

その他、二つのアプリを画面上下にわけて表示する「デュアルウィンドウ」を搭載する。対応アプリを上下に振り分けて起動するというもので、従来機種の「Qスライド」の自由なウィンドウ表示ではなくGALAXYシリーズの「マルチウィンドウ」に近い。

デュアルウィンドウは、アプリアイコンを上限にドラッグして開始する

発売は7月下旬予定。

あれもこれもという多機能ではないが、シンプルで分かりやすいハイスペックスマートフォンだ。ディスプレイの大きさ、カラーリングなどに魅力を感じる人にはグッとくると思うが、コンサバなスマートフォン過ぎて強烈なオーラが欲しいとも感じた。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
au/isai FL製品紹介ページ

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