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【端末レビュー】Flash PlayerがプリインされたAndroidタブレット - MSI製「Primo 81」 第2回:画面、機能・ソフトウェア、動作性能、感想

第1回に続き、MSI製Androidタブレット「Primo 81」を紹介していきたい。前回は概要、パッケージ、同梱品、本体を紹介したので、今回はディスプレイ、そして中身のソフトウェアや機能面、全体的な感想をお伝えしたい。

Primo 81

≪ディスプレイ≫

Primo 81のディスプレイのサイズは約7.85インチで、解像度は1024×768ドット。Retinaディスプレイ化した最新のiPad miniと比べると劣るものの、価格帯を考えると十分だ。また、実はディスプレイ自体の表示性能は高く、視野角も広い。この辺りは下に掲載した動画でも確認可能だ。視野角が広いので、フォトフレームや複数人での動画視聴などにも向いている。

ちなみに下に掲載した動画では本体、ディスプレイ、パッケージ、同梱品、プリインストールアプリ、簡単な動作パフォーマンスの検証も収めている。




少しずつ傾けて視野角を確認。


IPS液晶だけあって視野角は広い。


≪機能・ソフトウェア面≫

正直なところ、Primo 81には特徴的なプリインストールアプリや、独自のソフトウェア・機能はない。逆に「シンプルなAndroid端末」という点がウリになっている。比較的長くAndroidスマートフォンを使っているユーザー、ITに詳しいユーザーの場合は、端末購入後に要らないプリインストールの削除作業をすることがあると思う。

Primo 81の場合はそもそもプリインストールアプリが少ないので、その手間が要らず、挙動を不安定にさせる不安を抱えるアプリも特にない。

Android端末に標準で入っているGoogleの各サービスを始めとする一般的なアプリに加えて導入されているプリインストールアプリは、動画プレイヤー類、ニュースと天気の情報アプリ、ファイルマネージャー、音声レコーダー、タスクマネージャー、セキュリティアプリ、IMEくらいだ。また、Adobe Flash Player 11もプリインストールされている。今ではFlash Playerはユーザーが自分で入れるしかないので、必要な方にとっては手間が省けて楽だ。

アプリ一覧。この中で「Antutu」と「Google日本語入力」「Quadrant」は筆者が後からインストールしたもの。それ以外は最初から入っているもの。 ※ただし、この端末は発売前にメーカーから借りたもののため、最終製品版では異なっている可能性もあります。


最初からFlash Playerが入っていたのでインストールする手間不要で、標準ブラウザにおいて
Flashコンテンツを表示できる。写真に写ったAmazon.co.jpの広告表示はFlashがないとできない。


IMEに関しては、「IQQI」というアプリが入っているが、筆者個人の感想としては使いにくいので、Google Playから好みに合うアプリを最初にインストールすることをオススメしたい。「Google日本語入力」「Wnn」「Simeji」などの無料アプリでも、有料の「ATOK」でも、何でも好きなものを入れて、好みの入力環境を構築される方がいいと思う。

この最初に入っている文字入力アプリが使いにくいため、Primo 81はAndroid端末が初めて、という方にはややオススメしにくい。もちろん、ある程度Android端末に慣れた方や、ガイド本などを読むことが億劫でない方であれば全く問題ない。

なお、アプリではないが、Primo 81ならではの機能として、画面下部に表示されるナビゲーションキーエリア(戻る、ホーム、最近使ったアプリ)にボリュームキーが配置されている点が挙げられる。この配置はあまり見かけないので新鮮だ。端末上部に物理キーもあるのだが、ナビゲーションキーエリアでボリューム調整ができるのはかなり便利だ。このボリュームキーならば、端末を持ち替えたりせずに指が届くのでありがたい。

横向きにしたところ。この状態でも下に表示されるナビゲーションバーでボリューム調整可能。

また、Mini HDMI端子を搭載する点は一つの魅力ポイントだ。変換ケーブルなども不要で、Mini HDMIケーブル(片側がフルサイズ)を使うだけで済むので、ゲームアプリや動画視聴の機会が多い方にはテレビに手軽に出力できて便利だ。

Mini HDMI端子にケーブルを繋げるだけで映像の外部出力ができる。

通知パネルは画面上部の左側を引き下ろすと表示される。右側だと「設定」など。


≪動作性能≫

Primo 81にはクアッドコアCPUが搭載されているが、メーカーはあまり聞きなれないAllwinner。とはいえ、実用上、特に問題のないパフォーマンスが出ている。おそらく、使用していてストレスを感じることは少ないだろう。もちろん、よりハイスペックの端末を触れば、Primo 81よりも速いが、この辺りは値段とのバランスでもある。先ほど掲載した動画の後半でChromeを使って複数のタブを開くシーンがあるのでご確認頂きたいが、日常使う上で特にストレスを感じるレベルではないことが分かると思う。

ベンチマークのスコアでみると、「Quadrant」で2,685。他機種との比較だと「GALAXY Nexus」や「GALAXY Tab 10.1」「ATRIX 4G」などと同レベル。筆者は以前GALAXY Nexusを使っていたが、感覚的にもGALAXY Nexusのパフォーマンスに近いように感じた。「Antutu」では12,160となった。


≪全体的な感想≫

とてもシンプルな端末である分、どうしても書くことが少なくなってしまうのだが、良い意味で「普通に使える端末」だと思う。筆者の場合、最近はフルHD解像度に慣れてしまっているだけに、解像度が1024×768ではやや粗く見えてしまうが、Primo 81の場合は体感的な動作パフォーマンスが犠牲にならない範囲でバランス良くハードウェアのスペックが決められているように感じる。その結果、十分使いやすい端末に仕上がっている印象だ。また、ディスプレイの解像度は1024×768でも、画面の表示性能自体は良いので、実際にはとても綺麗に見える。黄ばんでいたり青みがかっているようなこともなくニュートラルに近い表示だ。

ボディの重さも約330gと軽く、持ちやすい。

価格からも分かる通り、エントリークラス、ミドルエンド向け端末ということになると思うが、シンプルなAndroid端末として十分快適なパフォーマンスの製品に仕上がっていると感じた。




下はAmazon.co.jpでの商品リンク。



【情報元、参考リンク】
MSI/Primo 81製品紹介ページ

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