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【取材レポート】川口春奈さんとKDDI田中社長の笑顔が眩しい! LGとのコラボモデル「isai」(LGL22)発表会。isaiの狙いとは?

都内で20日に、LGエレクトロニクス・ジャパンとKDDIによるコラボAndroidスマートフォン「isai」(LGL22)の説明会が行われた。isai LGL22は、クアッドコア2.2GHz CPUを搭載したハイスペックなグローバルモデル「G2」をベースに、KDDIが手がけるデザインと、幅広いユーザー向けのシンプル操作が特徴のホーム画面を搭載するスマートフォン。

isaiを手に、左から順にLGエレクトロニクス・ジャパン 代表取締役社長 李揆弘氏、
女優の川口春奈さん、KDDI 代表取締役社長 田中孝司氏

G2の特徴である、背面に電源ボタンとボリュームボタンを搭載したデザインは廃し、オーソドックスに側面へボタンを配置することで、従来のスマートフォンと同じ使い勝手を実現している。このボタン配置の変更にあわせて、側面にはメタル素材を使用し、金属の手触りが感じられるようにし、スマートフォンとしてのデザイン・質感の向上を狙っているようだ。それ以外のデザインのコンセプトはG2に近く、緩やかな背面のラウンドフォルムは手に馴染む構造をしており、約5.2インチの大画面を搭載した端末にもかかわらず、「持ちやすい」という第一印象を抱くよう作られている。

左がauの「isai LGL22」、右がNTTドコモ2013年冬モデル「G2 L-01F」


このisaiの説明会では、まずLGエレクトロニクス・ジャパン 代表取締役社長 李揆弘氏が登壇し、「このたびお披露目いたしますisaiは、『イガイなデアイ』をコンセプトに、製品の企画段階からブランド、デザイン、UIをKDDI様とコラボレーションして誕生した製品でございます。お客様のご期待とご要望に応えられる製品を作り出す信念で両者が共同開発いたしました。両社は製品に対する哲学と価値を共有しながらベストを尽くしました」と製品開発の思いを語った。

左:李揆弘氏、右:LGエレクトロニクス・ジャパン モバイルコミュニケーション統括部長 首藤晃氏


続いて、isaiの製品の説明をLGエレクトロニクス・ジャパン モバイルコミュニケーション統括部長 首藤晃氏が登壇して行った。


首藤氏は、「もの凄い勢いで日々進化するスマートフォン。しかし進化に慣れてしまって、初めてスマートフォンを手にした時の驚きや意外性を感じ無くなってしまったお客様も多いはずです。そこで、もう一度これまでとは異なる体験を提供したいという思いで、au様とLGエレクトロニクスがコラボレーションをして新しいブランドを作り上げました」と開発の背景を説明した。

auとLGエレクトロニクスのコラボレーションによる新ブランド

isaiはブランドであり、そのコンセプトは「スマートフォンの異才でありたい」。そして、そのコンセプトをストレートに表現したものが「isai」であると説明された。isaiのロゴには2つのiがあり、人と人が向き合ってコミュニケーションをしているかのような、左右対称なデザインとしている。

isaiのロゴ

首藤氏は、isaiブランドの第一弾がLGL22であるとし、LGL22の3つの特徴を紹介した。

1つ目は大きな画面なのに、それを感じさせない持ちやすいデザイン。性別を問わず幅広いユーザーの方に共感頂けるデザインを実現したという。2つ目は初めてスマートフォンを手にされる方であっても今起きている情報を簡単に手に入れることができるUI。3つ目はLGの技術を惜しみなく注ぎ込んだ、とにかく鮮明でクリアな画面。「その美しさは是非実機でご体感ください」とアピールしていた。

isaiブランド第一弾となるLGL22。アクア・ホワイトから順次発売となる

LGL22の3つの特徴は「デザイン」「UI」「ディスプレイ」


最後にKDDI 代表取締役社長 田中孝司氏が登壇し、isaiの開発に至ったインサイドストーリーを語った。

田中氏は、「isaiの開発にあたって、我々自身(KDDI)の思いを込めたスマートフォンを作りたい」と思い、アプローチしたと語った。また、開発に至る前からLGエレクトロニクスとは古くから付き合いがあると説明している。

KDDI 代表取締役社長 田中 孝司氏

「思いを込めたスマートフォンを作りたい」という背景について、グローバルモデルをそのまま出すのではお客様のご要望にお応えできていないのではないかと語っている。そして、全てのスマートフォンをKDDIのデザインや思いを込めたモデルとして作ることは難しい、としつつも、定番とは別に「INFOBARのような我々の思いを込めた製品をラインナップに入れている」と述べていた。

今回のisaiとINFOBARの違いとしては、「INFOBARは尖った人のマーケットを狙っているもので、もっと幅広い層に受け入られる好みとかテイストがあったラインナップが欲しい」と、方向性の違いを紹介している。

幅広い層に受け入れられるスマートフォンとして「防水」や「ワンセグ」といった定番機能があるが、それだけではなく、手にした時にこれは良いと思えるようなデザインにすることが我々の求めている物であると説明した。また、UIに関して、凝ったものにすると少し引いてしまうので、やりたいことがわかりやすく伝わるインターフェイスを作りたいということだった。

そして、これらの思いをLGエレクトロニクスに伝えてコラボレーションが実現したというだ。

コラボレーションについて「LGエレクトロニクスのディスプレイや、ベースとなる高い技術力とKDDIのデザインや感性をあわせることで、本当に素晴らしいスマートフォンができるのではないかと思ってスタートしました」と語られている。

「ところが具体的な所まで進んでくると、『できる』・『できない』、と言う話が出てきた」と振り返った。KDDIとしてはデザインに対して一切妥協をしないということで押し進め、時にはLGの技術チームとLGのデザインチーム(KDDIの意向をくみ取った)が殴り合ってLGL22ができたと表現している。

G2に似ているが、日本人のテイストに合わせて作り込んでいる

「ユーザーインターフェイスも非常に気に入っており、シンプルで、ボリュームゾーンの方でも思いが遂げられるユーザーインターフェイスとしてできていますし、それが我々とLGエレクトロニクスの努力の結晶だと思っています」とアピールしている。

さらに、「ボリュームゾーンを狙っていきますので、敢えて尖った部分を少し抑えてあります。使ってみて良いと言う部分を目指しておりますので、その進化を感じて頂きたい」と付け加えた。

CMに出演している女優の川口春奈さんも登場した


発表会が終わってみると、今回のisaiと他社の説明会やINFOBARといった特殊な端末の説明会と比較すると、機能面やデザイン面などのアピール量が少なく、実のところisai LGL22のディテールがぼんやりとするだけの、やや物足りないと感じるイベントだった。これはボリュームゾーン向けの商品であり、何かに特化しているというイメージを付けさせないため、という戦略なのか、それとも情報を少なくすることで、実際に手にして感じる使いやすさや多機能を楽しんで欲しいという目論見なのか、果たして……。


最後に川口春奈さんの写真をいくつかまとめて掲載したい。




(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
au/isai LGL22製品紹介ページ
GAPSIS/【au 2013冬モデル】「isai」(LGL22)は異彩を放つか? ハイレゾ音源の再生も可能

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