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【取材レポート】UQ WiMAX 2+発表会レポート。サービス、エリア、料金プラン、端末HWD14の詳細について

UQコミュニケーションズは30日、都内でプレスカンファレンスを開催し、10月31日より提供開始となる高速通信サービス「WiMAX 2+(ワイマックスツープラス)」の詳細を明らかにした。発表会ではサービスの詳細及び対応端末が紹介された。

HWD14を手にするUQコミュニケーションズ代表取締役社長 野坂章雄氏

ここでは、そのレポートをお届けしたい。

《WiMAX 2+導入について》

まず、既存のWiMAX通信サービスの契約ユーザー数は現在426万ユーザーに達している。WiMAXの大きな特徴として、通信速度制限が無い点が挙げられるが、費用やサポート、通信品質・エリアなども含めて総合的に満足度の高いサービスと評価されているという。これは、J.D.パワーの「モバイルデータ通信サービス顧客満足度No.1」調査でNo.1に輝いたことを引用して紹介された。


そして、WiMAX 2+の導入は、都市部での容量拡張と高速化を目的に進められている。既存のWiMAXの下り最大40Mbpsからの高速化と容量拡張のため、追加で20MHzを獲得し、WiMAX 2+を導入し、それを実現することになった。下図のように連続する50MHzを使えることになる。

WiMAX 2+はまずは下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsの速度からサービス提供が始まり、2014年には下り最大220Mbps、2017年には下り最大1Gbps超にまでグレードアップされる。



《WiMAX 2+の利用可能エリア》

WiMAX 2+はまずは東京都環状7号線の内側エリアからサービスの提供が始まる。現在も急ピッチでエリア整備が進められているという。環状7号線の内側エリアで利用できるため、都心部に通う社会人や学生にとってはサービスイン初期からWiMAX 2+を十分に活用できるはずだ。


その後もエリア整備は順次進められ、2014年3月末までには東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の一部エリアにおいてもサービスが利用できるようになる予定。この時点で基地局数は7,000程度に達する。

そして2015年3月末までには全国エリアへ拡大されていく予定。

WiMAX 2+のエリアはUQコミュニケーションズのウェブサイトから随時確認できるので、利用を検討している方は購入前にエリアをチェックすることをオススメしたい。



《WiMAX 2+の料金プラン》

既存のWiMAXでは1年契約が基本的だったが、WiMAX 2+では2年契約となる。料金プランは「UQ Flatツープラス」で、月額は4,405円。契約期間は具体的には課金開始日を含む月から25ヶ月間となる。そして、初期費用として、登録料が3,150円かかる。

さらに、KDDIのau 4G LTEをオプションで利用する場合には、利用月に1,055円が発生する。この「LTEオプション」の料金は使った月に発生し、日割りはされない。

そして、UQコミュニケーションズは、「UQ Flatツープラスおトク割」という割引サービスも提供する。これは、端末を新規契約時に「UQ Flatツープラス」を申し込むと最大25ヶ月間に渡って月々525円割引してくれるもので、割引を適用すると、「UQ Flatツープラス」は月額3,880円で利用できることになる。



《WiMAX 2+の対応端末と速度制限など》

WiMAX 2+に対応する端末として最初に用意されたのがモバイルWi-Fiルーターの「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」だ(ファーウェイ製)。

Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14


この端末はUQ WiMAXオンラインショップで10月31日に発売され、価格は2,800円となる。ただし「UQ Flatツープラス」を契約満了前に解約した場合には、解約が12ヶ月目までの場合は19,950円、13ヶ月以降の場合は14,700円の契約解除料が発生する。

HWD14の大きな特徴はWiMAX、WiMAX 2+、au 4G LTEの3つのネットワークに対応することで、「トライブリッドモデル」と呼ばれる。実際にはそれに加えて、無線LAN(Wi-Fi)も利用できるので、4つのネットワークに接続できることになる。これは公衆無線LANサービスや家庭内ネットワークなども含めてのもの。どのネットワークに接続できるかは、設定したモードによって異なる。

「ノーリミットモード」ではWiMAXのみ、「ハイスピードモード」ではWiMAXとWiMAX 2+、「ハイスピードプラスエリアモード」ではWiMAX 2+と4G LTEを利用できる。モード切替はいつでも本体のみで設定変更できるが、ハイスピードプラスエリアモードを利用する場合には、4G LTEを使うことになるので「LTEオプション」の1,055円/月が発生する点に注意したい。


HWD14では、本体にタッチパネル付き液晶を搭載しており、このタッチパネルの操作だけでモードを切り替えられる。

モード切替は本体の操作だけで変更できる

ノーリミットモードではWiMAXだけなので、速度制限無しでデータ通信ができる。ハイスピードモードではWiMAX 2+を使えるが、課金開始日を含む月から25ヶ月間は速度制限無しだ。しかし、それ以降は月間データ量が7GBに制限され、それを超えたときには月末まで最大128kbpsに制限される。とはいえ、2年間(最大25ヶ月)については速度制限が掛からないので、WiMAX 2+も使い放題ということになる。

最後にハイスピードプラスエリアモードだが、こちらは最初からデータ通信量に制限があり、しきい値は7GBだ。7GBを超えると月末まで最大128kbpsに制限される。

各ネットワークの接続優先度は、ハイスピードプラスエリアモードではWiMAX 2+が繋がらないときに4G LTEに繋ぐ。なお、ハイスピードプラスエリアモードでは、au 3Gは利用できないので注意してほしい。ハイスピードモードではWiMAX 2+が優先だ。

それぞれのモードでも公衆無線LANや家庭内Wi-Fiなどを利用できる場合には、そちらが優先される。

端末の話に戻ると、本体サイズは約62×100×15.5mmで、重さは約140g。カラーはブライトシルバーとメタリックレッドの2色が用意される。




本体前面に約2.4インチのタッチ液晶が搭載され、このタッチパネルでかなりの範囲の設定や情報確認ができるようになっている。細かい設定はPCやスマートフォンなどのブラウザから行う。例えば、マルチSSID利用設定などは本体だけではできないので、PCなどから操作設定する。

Wi-Fiの規格はLAN側がIEEE802.11b/g/n準拠で、WAN側がIEEE802.11a/b/g/n準拠。同時接続可能なWi-Fi機器の台数は最大10台で、このHWD14では、USBケーブル接続での通信も可能となっている。

バッテリー容量は3,000mAhで、連続通信時間はWiMAX 2+で約9時間、WiMAXで約9時間30分、4G LTEで約9時間10分となる。連続待受時間はクイックアクセスモード時で約27時間で、ECOモード時で約950時間。なお、クイックアクセスモードは、電源オフの状態から約5秒で起動できるようにするモードで、オン/オフ設定ができる。オフにしておけば、待受時間はのびる。また、ECOモードもオン/オフ設定ができる。

バッテリーの充電は「Qi」規格の市販のワイヤレス充電スタンドを使って行うことも、付属のACアダプタなどのUSB-ACアダプタを使って行うこともできる。パッケージにはACアダプタとmicroUSBケーブル、そして給電用変換ケーブル01が同梱される。

「Qi」規格の充電器を使ってケーブルレスで充電できる

この給電用変換ケーブル01を使えば、スマートフォンなどのUSB充電できる機器への電源供給も可能となっている。こちらもタッチ操作で本体だけで設定できる。

【情報元、参考リンク】
UQコミュニケーションズ/プレスリリース12

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