【実機レポート】コンパクトな全部入りキャップレス防水スマートフォン「Optimus it L-05E」（ドコモ2013夏）

GAPSIS編集部 2013年5月21日

5月15日、NTTドコモ（以下、ドコモ）は「2013年夏モデル新商品・新サービス発表会」を都内で開催した。今回発表された夏モデルの中の一つが、コンパクトなAndroid 4.2搭載スマートフォン「Optimus it L-05E」（LGエレクトロニクス製）だ。

Optimus it L-05E

発表会場に用意されたタッチ＆トライコーナーでは「Optimsu it L-05E」の実機を触れることができたので、そのレポートをしていきたい。

■普段使いに最適なコンパクトさと機能

LGエレクトロニクスの「Optimus」シリーズの2013年夏モデルは、昨年発売された「Optimus it L-05D」の後継機種となる。前機種はポップなボディーカラーとデコメ機能などが充実したコンパクトなスマートフォンだったが、コンパクトさとカジュアルさのコンセプトはそのままに、ハイスペック端末として十分な性能をもつ機種へと進化している。

Optimus it L-05Eの前面

ボディーカラーはWhiteとBlackの2色

外観は上位機種である「Optimus G Pro L-04E」と同様に、マットな仕上げとして、質感を向上させている。ディスプレイサイズは前機種の4.0インチから4.5インチHD（720×1280ドット）へ大型化を図っている。

ディスプレイのサイズアップに伴ってボディは若干縦方向に大きくなったものの、幅は約1mmのサイズアップにとどめている。背面のラウンドを大きくすることでより持ちやすくしている。ちなみに重さは約1g減の約131gだ。

ナビゲーションキーはタッチセンサー式

バッテリー容量は前機種では1,650mAhだったが、本機は2,100mAhへアップしている。バッテリーはリアカバーを外して交換可能としている。今回から新たに「おくだけ充電」に対応しており、別売りの「ワイヤレスチャージャー 03」（ワイヤレスチャージャー 03についてはこちらの記事を参照）による展示デモも行われていた。新しいチャージャーは端末を置く台をシリコン製のシリコンキャップにすることで端末の滑りと擦れを防止しているという。

バッテリーは交換可能な2,100mAh

ワイヤレスチャージャー 03

ワイヤレスチャージャーで充電中

また、従来通りのキャップレス防水機能は受け継いでおり、イヤフォンやUSB接続がスムースに行える。おくだけ充電とあわせてストレスのない使い勝手の良さがある。

イヤフォン端子、USB端子はキャップレス防水タイプとなっている

■中身はOptimus G Pro！？

これまではフラッグシップモデルとは異なる普及機はスペックを落としたハードウェア構成であったが、本機はほぼ「Optimus G Pro L-04E」と同じスペックだ。これはソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia A SO-04E」も同様で、フラッグシップモデルとあまり変わらないスペックだ。これは、量産効果によるコストダウン効果を見越してなのだろう。

ディスプレイ解像度やバッテリー容量などの違いはあるものの、1.7GHzのクアッドコアCPU（Qualcomm APQ8064T）やROM 32GB・RAM 2GBの内蔵メモリ、1,310万画素のカメラ機能など、操作上の感覚はOptimus G Proと変わらない。ディスプレイはOptimus G Proと同様にガラス面とタッチセンサーが一体化した「フローティングディスプレイ」を採用しており、指に吸い付くような高感度タッチパネルによる快適な操作を実現している。

OSはAndroid 4.2

さらに、IPX5/7等級の防水や最新のAndroid 4.2を搭載するなど、Optimus G Proより進化している面もある。もはや下克上となっており、サイズ感が気に入ればOptimus itの方が魅力的であると気付くだろう。

■充実のアプリケーションサービス

Optimus itは、おサイフケータイ、おくだけ充電、防水、そして主なドコモサービスに対応する。Optimus itはサービス面も含めて日本向けにかなり作り込まれている。ちなみにグローバル版には同様の機種はないとのことで、日本向けのオリジナル端末である。

アプリケーション面ではこれまで通り「Qメモ」は利用可能で、「Qスライド」も利用できる。Qスライドは、動画・インターネット（ブラウザ）・カレンダー・電卓を2つまでのポップアップウインドウ化することができ、他のことをしながらの「ながら」利用ができる点を特徴としている。